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代表的な治療方法④セラミックブラケットの特徴

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歯列矯正には、いくつかの治療方法があります。 その中から希望に合わせて治療方法を選ぶことができるのですが、それぞれの特徴を知らなければ選ぶのは難しいでしょう。

ここでは、代表的な治療方法の1つであるセラミックブラケットについて解説します。 その特徴やメリット・デメリットを知って、治療方法を選択しましょう。

セラミックブラケットの特徴

歯列矯正では、矯正装置を装着して治療を行います。 その際、最も一般的なのは金属製の矯正装置でしょう。 それを装着していると、笑った時などに見える歯に金属製のブラケットといわれるパーツ、そしてそれをつなぐワイヤーが見えます。

こういった金属が歯についているのが嫌だという人や、それを見られたくないという人は少なくありません。 そういった方におすすめなのが、セラミックワイヤーです。

これは、基本的な形は金属製の矯正装置と変わりません。 歯1本ずつにブラケットというパーツを付けて、それをワイヤーでつなぐのです。 違いは、素材と色にあります。

金属製の矯正装置であれば、ブラケットもワイヤーも金属で、シルバーに近いメタリックな色合いです。 しかし、セラミックブラケットの場合は全体的に白、もしくは透明になっているのです。

元々セラミックは、歯に被せるクラウンや義歯などの素材としても使われています。 そのため、歯に近い色合いを再現できます。 それを付けていれば、歯に何かが付いていても気付かれにくいのです。 透明なものも、同様に気付かれることは少なくなるでしょう。

セラミックブラケットのメリット

セラミックブラケットの大きなメリットは、見た目で気付かれにくいという点です。 歯の色に近づけることができるので、よく見なければ矯正装置とは気づかれないでしょう。 また、着色は変色しにくいため、長くそのままの色合いを保つことができます。

金属ブラケットは、矯正方法の中で最も適応する症例が多い治療方法ですが、セラミックブラケットもそのほとんどの症例に対応します。 金属をセラミックに置き換えただけで、構造は基本的に変わらないため同じように治療できるのです。

また、金属アレルギーの心配が少ない、というのもメリットです。 セラミックブラケットには金属が含まれておらず、それをつなぐワイヤーは金属製のもの以外にもあるので、金属以外のものを選んでいればアレルギーの心配はいりません。

目立たない矯正方法としては、セラミックブラケット以外にも歯の裏側に矯正装置を装着するリンガルブラケットというものもあります。 しかし、それは治療に要する期間が長くなってしまいます。

セラミックブラケットは、リンガルブラケットよりも短い期間で矯正治療が完了します。 メタルブラケットと同程度の期間で完了するので、装置を付ける期間も短くなるのです。 ただし、虫歯や歯周病などの場合はその治療を先に行う必要があるため、その分矯正治療が終わるまでの期間が長くなるという点に注意しましょう。

金属製ではないため、口腔内で唇や頬の内側に矯正装置がぶつかっても、口内炎になる等の心配が少なくなります。 余程強くぶつからない限りは、傷つく可能性は低いでしょう。

セラミックブラケットのデメリット

セラミックブラケットには、メリットばかりではなくデメリットもあります。 具体的には、どのような点があるのでしょうか? そのデメリットについて、解説します。

まず、費用の面で普通の金属ブラケットよりも高額になる、という点があります。 セラミックはどうしても高額になるため、仕方がないでしょう。 費用をかけてでも、見た目を大事にしたいという方であれば問題ないでしょう。

金属ブラケットと比較した場合、強度が落ちるという点にも注意が必要です。 金属は耐久性に優れているので、セラミックはそれよりももろいのです。 その点も踏まえた上で、選択しましょう。

強度が低いというのは、長持ちしないというだけではありません。 ごくまれですが、割れてしまうケースもあるのです。 そうなると、矯正装置を修理して付け直さなくてはいけません。

とはいえ、割れてしまうとしたら余程強い衝撃を受けた時だけでしょう。 そうでもない限り、普通に転んだせいで割れるといったことはまずありません。 それでも、なるべく危険がないよう気を付けてください。

矯正装置の隙間に、食べかすなどが挟まってしまうこともあるので注意しましょう。 そのまま放置されると虫歯の原因となり、さらにそれが発酵してしまった場合は口臭の原因にもなるのです。

まとめ

セラミックブラケットは、矯正装置を目立ちにくくしたいという方にピッタリの方法です。 歯に近い色合いの装置を装着できるので、よほど注目していなければバレにくいのです。 金属アレルギーでも安心で、多くの症例に対応できる治療方法なので、ほとんどの方は選択できます。

ただし、金属ブラケットよりは費用が高くなってしまい、強度も金属には劣るので気を付けましょう。 そういった点も踏まえて、どの方法で矯正治療を行うかを決めてください。

東京品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。 一人一人に合った治療方法をご提案させて頂きます。