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噛み合わせが悪い状態の種類とその影響を解説します

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歯列矯正を受けに来る患者様は、噛み合わせが悪い状態です。 実はかみ合わせが悪い状態には、様々な違いがあります。 噛み合わせが悪いことで起こる悪影響については、知らないという方も多いでしょう。 今回は、噛み合わせの悪さの種類と、その影響について解説します。

噛み合わせの悪さの種類

まずは、噛み合わせが悪いというのはどのような状態なのかを解説します。 これは、要するに正常な噛み合わせではない状態の総称なので、1つの状態だけを示しているわけではないのです。

正常な噛み合わせといえる条件はいくつかあり、まず前歯の中心部分が上下で正中線が一致して揃っている状態です。 前歯を合わせた時に、中心部分が一直線になっているということです。

また、歯が交互に噛みあっている状態が噛み合わせの良い状態です。 歯は独立しているわけではなく、1本の歯をそれぞれ2本の歯で支えている状態が正しいのです。

また、前歯は重なり合っている状態が正常です。 その際は、上下、・前後それぞれで2~3mm程度重なっている状態です。 こういった状態が正常な噛み合わせで、その範囲から外れている場合は不正咬合となり、噛み合わせが悪い状態といえるのです。

不正咬合の種類はいくつかあるので、その代表的なものを解説します。 上顎前突(じょうがくぜんとつ)というのはいわゆる出っ歯で、下の前歯に比べて上側が前方へと大きくせり出している状態をいいます。

歯並びがデコボコの状態で、歯と顎の大きさのバランスが悪い状値は叢生(そうせい)といいます。 犬歯が前に突き出している八重歯も、その一種です。

上の前歯より下の前歯が前に突き出している状態は、反対咬合と呼ばれています。 受け口ともいい、出っ歯の反対の状態です。 上下とも前方にせり出している場合は、上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)といいます。

奥歯を噛み合わせた時、上下の前歯の間に隙間がある状態は開咬(かいこう)といいます。 一般的にすきっ歯と呼ばれる、歯と歯の間に隙間がある状態は空隙歯列(くうげきしれつ)です。

奥歯を噛み締めた時、上の前歯が下の前歯を覆うようになるのは過蓋咬合(かがいこうごう)という状態です。 奥歯は、噛みしめた時に上の奥歯が下よりも少し外側にせり出すのが正常な状態ですが、下の奥歯の方が外にせり出すのは交叉咬合といい、左右どちらかだけのこともあれば双方がせり出すこともあります。

噛み合わせが悪いとどんな影響がある?

噛み合わせが悪いままだと、様々な悪影響があります。 歯や顎等に悪影響があることは想像できるでしょうが、実は身体全体にも悪影響があるのです。

顎や歯に起こる悪影響として、まず顎関節症になりやすくなる、という点が挙げられます。 そうなった場合は、顎を動かした際に痛みが生じることや音が鳴ることがあるのです。

口を開けにくい、顎が痛むなどの症状が出るようになり、固いものを食べるのが難しくなります。 また、口を大きく開けると痛みがあるため、大きなものを食べることも出来なくなってしまうのです。

また、歯並びが悪いと一部の歯にだけ負担がかかりやすくなります。 そうなると、その歯だけがすり減ってしまい痛むようになったり、知覚過敏になって冷たいものが染みる可能性が高くなります。

食べたもののカスが、歯の隙間に挟まりやすくなるというのも弊害です。 食べかすはきれいに落とすのが難しいのですが、残ったままになると虫歯や口臭の原因にもなります。

身体全体への影響として、まず噛み合わせが悪いと体全体の筋肉の均衡が崩れてしまい、歪みが生じます。 その歪みが、多くの不調の原因となるのです。

口や顎の筋肉にゆがみがあると、姿勢の悪化にも繋がります。 物をよく噛まなくなってしまうと、消化器官にも負担がかかってしまいます。 噛む力が弱くなると脳への刺激も少なくなり、認知症への影響もあり得るのです。

噛み合わせが悪いと、運動のパフォーマンスが低下するというのもよく言われている話です。 特にスポーツをしている方は、注意した方がいいでしょう。

このように、噛み合わせの悪さは、口や顎だけではなく広い範囲に影響を及ぼしてしまいます。 不調を感じた時の原因も、噛み合わせかもしれません。 心当たりがあるという方は、一度検査を受けてみることをおすすめします。

なお、矯正治療には、金属ワイヤーを使用する一般的なものの他にも、様々なものがあります。 歯に金属を装着して目立つのが嫌という方でも、安心して治療を受けて頂くことが可能です。 気になる方は、一度ご相談ください。

まとめ

噛み合わせが悪くても、一応食べられるからいいと放置している方は少なくありません。 また、矯正は子どもの頃にやらなければならないと思っている方もいるでしょう。 しかし、噛み合わせが悪いまま放置していると、口内のみにとどまらず、多くの悪影響があります。 矯正は、大人になってからでも可能です。 今はマウスピースを使用した取り外しの出来る矯正もあるので、一度話を聞いてみることをおすすめします。

東京品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。 一人一人に合った治療方法をご提案させて頂きます。