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矯正治療中の食事で、気を付けたいシーンを解説します

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矯正装置を装着して歯列矯正の治療を行っている時は、食生活に注意が必要です。
その際は、食べない方がいいものもあり、食後のケアもすぐに行うべきです。
また、マウスピースも適宜取り外した方がいいのですが、場合によってはそれらの注意点を守ることができない時もあるでしょう。
そのような時にはどうしたらいいのか、解説します。

屋外での食事はどうすればいい?

旅行に出かけた時やアウトドアでの食事、野外フェスティバルなどのイベント、お祭りなどでは、食べ歩きをすることも多いでしょう。
また、お酒を片手にお店を回ることもあると思います。

このような時には、いちいち歯や矯正装置のケアをしたり、マウスピースを取り外してまたつけたりするというのは難しいでしょう。
イベント中などにそれらを行うのは、現実的ではありません。

だからといって、何時間も飲食を続けてケアしないまま放置するというのは、歯の健康を考えると良いこととは言えません。
これは、矯正治療をしている時に限らず、どんな時でも気を付けたい点です。

屋外で飲食をする場合、例えばお祭りなど出店があるようなイベントでは、つい食べ歩きをしたくなるものです。
あれもこれもと目移りしてしまい、だらだらと食べたり飲んだりしてしまいます。
しかしこれは、矯正治療を行ううえでは良くありません。
なぜなら、だらだらと食べたり飲んだりすることで、唾液による殺菌効果が弱まってしまうからです。
そうならないよう、食べ歩きの際にも、きちんと飲食の時間を決めましょう。

ワイヤー矯正の場合は、肉の塊をかじったり固いものを噛んだりすると、矯正装置が外れる恐れがあります。
そのような可能性のある食事は避けましょう。
外れてしまった場合、すぐに処置することができません。

一方、マウスピース矯正をしている場合には、装着したまま飲食をするのは避けましょう。
外すのが面倒だったり置いておく場所がなかったとしても、装着したまま食事をすると破損の可能性があります。

また、会場にレストルームがある場合は、食事の後に出来る範囲でいいので口腔内のケアをしましょう。
多少でも、素早く行うことで効果があります。

屋外にいる時に、歯磨きを行うのは難しいかもしれません。
その状況が想定できる場合には、口やマウスピースをゆすぐための水を用意しておき、せめてうがいだけでも行いましょう。

外泊をするのであれば、マウスピースを洗浄するための道具を荷物として持っていくことを忘れないようにしてください。
例え1泊でも、お手入れは欠かさず行いましょう。

そして、自宅や宿泊先などに戻ったら、なるべく早く歯をしっかりと磨くようにすることも大切です。
特にマウスピースは、1日の装着時間が決まっているので長時間外したままにしないよう気を付けてください。

飲み会、会食ではどうしたらいい?

屋外での食事の他に、屋内で行われることの多い飲み会や会食などにも気を付けたいところです。
また、カラオケも注意が必要でしょう。

このような場合、様々な飲食店やカラオケボックスなどに滞在して、長時間飲食を続けることになると思います。
矯正治療では、だらだらと長時間飲食をするのは避けるべきなのです。

その場合、食事を終えた後はすぐに水で口をゆすぐようにして、出来ればレストルームで歯磨きをするようにしてください。
食事の後、何もせず長時間放置しないように気を付けましょう。

また、アルコールの中には糖類が多く含まれているものもあります。
それに加え、アルコールには利尿作用があるので、体内の水分が減ると唾液の分泌も減少してしまいます。
そのため、お酒を摂取すると虫歯のリスクは高まってしまうのです。

糖分の高いお酒を摂取する場合、マウスピースを装着したままにしないよう気を付けてください。
ワイヤー矯正などの場合でも、虫歯のリスクが高まることは避けられません。

そのため、食事や飲み会が2~3時間ほどであれば、最初に食事やアルコールを楽しんでからレストルームに行き、歯磨きなどのケアをしてマウスピースを再び装着しましょう。
それ以降は、食事や飲食を避けるようにして、飲み物は水や炭酸水等にしておくといいでしょう。

しかし、付き合いのためお酒を断るのが難しいケースもあるかもしれません。
その場合は、糖質の少ないものを選ぶといいでしょう。
ウイスキーや焼酎などには、糖質があまり含まれていません。
それでも、少量とはいえ糖質は含まれていますので、飲んだ場合には、帰宅後によく歯磨きをして汚れをしっかり落とすよう気を付けてください。

最近では、テレワークで在宅勤務が増えたため、仕事をしながらお菓子をだらだらと食べ続けたり、お弁当を食べながらミーティングを行ったりすることがあります。
これも、口腔内の環境を悪化させる原因となるので注意が必要です。

歯磨きはすぐにできる環境ですが、自宅ということで気が緩み、うっかり忘れてしまうケースもあります。
在宅勤務であっても、しっかりと食事や休憩の時間を決めて、十分に口腔ケアを行うようにしてください。

まとめ

歯列矯正の治療中で矯正装置を装着していると、自由に食事をすることが難しくなります。
歯磨きなどの日々のメンテナンスはもちろん、食事の際の注意事項をしっかり守らなければ、虫歯になってしまう可能性があります。
虫歯になると、矯正治療も時間がかかってしまいますので、そうならないように、食事の際の注意事項や日々のケアは、治療の一環としてしっかりと守るようにしてください。
特に、旅行やイベントなどのシチュエーションでは気が緩みがちになるので、早めのケアを怠らないようにしましょう。

東京都品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。
一人一人に合った治療方法をご提案させて頂きます。