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歯周病は加齢によってかかる病気というのは間違いです

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歯周病は以前、加齢によってかかる病気であると思われていました。
歯科医師が、加齢が原因で歯周病になると公言していた時代もあったのです。
しかし、本当に歯周病の原因は加齢なのでしょうか?
もしそうならば、若い人はかかることはないでしょう。
加齢と歯周病の関係について、解説します。

歯周病の原因は加齢ではない

以前、歯周病の原因は加齢だと言われていました。
そのため、歯周病になって歯がぐらぐらしてきても、「年だから仕方がない」と諦める人も少なくなかったのです。

加齢が原因であるならば、若返りでもしなければ治らないと考えるのは当然です。
しかし、歯周病は本当に加齢が原因なのでしょうか?
実は、今となっては加齢が原因ではないことが明らかになっています。

歯周病の原因は、歯周病菌という細菌です。
歯周病菌が巣にしているプラークがあるから、歯周病になるのです。
そのため、プラークを除去して歯周病菌を減らすことができれば、歯周病は治すことができます。

歯周病は、どの年代であっても感染する可能性があります。
10代、20代でも、歯磨きが不十分でプラークが落としきれていなければ感染する可能性があるのです。

歯周病は高齢者がかかる病気だと思っている人も未だにいます。
そのように考えている人が、歯茎が腫れたり出血したりした場合、「若いから歯周病ではないだろう」と考えてしまい、治療が遅れて悪化してしまうこともあるのです。

実際に、日本人の中で歯周病とその予備軍になっている人は、全体の8割と言われています。
また、10歳以上の子どものうち、約半分は歯周病の初期症状の歯肉炎になっているのです。

この割合を見て、自分は大丈夫だと思ってしまう人ほど、歯周病になる可能性が高いでしょう。
誰もがかかる可能性のある病気だと思って、普段から丁寧にケアすることをおすすめします。

また、加齢が直接の原因とはならないものの、高齢になると歯周病になりやすいというのは間違いとは言えません。
なぜなら、年を取ると免疫力が下がってしまうからです。

歯周病は細菌感染の病気なので、免疫力が下がると歯周病菌の働きを抑制することができなくなります。
免疫力の低下に伴い歯周病菌が活発に活動すると、歯周病になる可能性が高くなり、症状も悪化しやすくなるのです。

歯周病は、若い人よりも高齢者の方が進行しやすく治りにくくなるため、中年以降になったら、歯周病の予防に注意を入れましょう。
また、早期に発見し、すぐに治療に取り掛かることも大切です。

歯周病は若くてもかかる

歯周病になる原因は、加齢ではありません。
歯周病菌という細菌によるものなので、若くても歯周病になることはもちろんあります。
ただし、すでに書いたように、加齢によって免疫力が落ちてしまうと感染しやすいというのは確かです。

年齢に関わらず、免疫力が低下していると歯周病の発症リスクは高くなります。
従って、若くても免疫力が低下していれば、歯周病にかかる可能性が高まるのです。
免疫力が低下する原因として、生活習慣の乱れが考えられます。

睡眠時間が不規則だったり不足していたりすると、免疫力が低下してしまいます。
また、食生活の乱れも免疫力低下につながります。
バランスよく栄養が摂れていないと、体調を崩しやすくなるのです。

過度のストレスも、免疫力低下につながります。
口の粘膜には、免疫物質のIgAが分泌されて細菌の侵入を防いでいるのですが、強いストレスによって自律神経のバランスが乱れると分泌量が低下してしまうため、細菌に感染しやすくなるのです。

慢性的なストレスは免疫力を低下させますが、急性的なストレスも同様に免疫力を下げてしまいます。
難しい問題に短時間取り組んだり、急激な温度変化があったりすると、わずかな時間で免疫力は大きく下がってしまうのです。

女性の場合は、月経前症候群によるストレスでホルモンバランスが崩れてしまい、免疫力が低下するケースがあるため、注意しましょう。
この症候群は、月経の3~10日前に起こります。

歯周病になっても、早期に発見できれば治療も早く終わります。
そのために有効なのが、検診とクリーニングを定期的に受けることです。
自覚症状がまだない段階で発見してもらうことができるでしょう。

クリーニングを受けると、普段の歯磨きでは落としきれない汚れも徹底的に落としてもらうことができます。
そうすれば、プラークもなくなって歯周病菌も増えることができなくなります。

歯周病だけではなく、虫歯の発見にも役立つでしょう。
虫歯の場合も早期発見できれば、歯を削ることなく治療することができるため、歯へのダメージを最小限に抑えることができるでしょう。

まとめ

ひと昔前は、歯周病は加齢によってなるもので、高齢者の病気だと思われていました。
しかし、実際には加齢は間接的な理由でしかないため、高齢者以外でもかかる可能性が十分あるのです。
歯周病になってしまうと、治療には時間がかかります。
そうならないように予防するのであれば、定期的に歯科医院で検診を受け、クリーニングをすることをおすすめします。
東京品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。
一人一人に合った治療方法をご提案させて頂きます。