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白ワインは着色汚れにならないが、歯にはダメージがある?

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赤ワインやコーヒーなどが歯の着色汚れになることはよく知られていますが、白ワインなら大丈夫だと思ってはいないでしょうか?

白ワインなら確かに着色汚れはないのですが、歯にダメージを与えてしまうのです。

歯の着色汚れがなぜないのか、また、なぜ歯にダメージを与えてしまうのか解説します。

歯の着色汚れの原因は?

歯の着色汚れは、ステインといいます。

飲食物に含まれる色素が歯に付着し、蓄積していって歯が変色してしまうのです。

着色汚れであるステインの原因となるのが、ポリフェノールです。

ポリフェノールには抗酸化作用があるため、動脈硬化などの予防にもなり、健康にいいと言われています。

そのため、積極的に摂取している人も多いでしょう。

特に赤ワインにはポリフェノールが豊富に含まれているため、健康にいいと言われています。

しかし、歯の健康という観点からは、決して良くありません。

一方、白ワインの場合は赤ワインと違い、ポリフェノールが含まれていないため、同じワインでも着色汚れの原因にはならないのです。

また、タンニンも着色汚れの原因となるのですが、これも赤ワインには含まれているものの白ワインには含まれていません。

その代わり、白ワインは赤ワイン以上に歯にはダメージを与える可能性があります。

酸性度が高いものに触れると歯は溶けてしまうため、酸性度が高いワインは歯の健康を損なう原因となるのです。

口内には臨界pHというものがあり、それを下回ってしまうと歯の表面のエナメル質が溶けだしてしまいます。

その基準となるのが5.5なのですが、赤ワインの場合はpH2から4と酸性度が高いのです。

そして、それよりもさらに酸性度が高いのが白ワインです。

ワインを長時間飲み続けていると酸性度が高いために歯が溶けていきます。

白ワインの方が酸性度が高い分、赤ワインよりも歯が溶けやすいのです。

歯は、ツルツルの状態であれば、汚れをはじきやすいため汚れが付着しにくいのですが、溶けてしまうと表面がザラザラになり、その隙間に色素が入り込んでしまうため、歯磨きなどで汚れを落とすのが難しくなってしまいます。

このように、白ワインは着色汚れの直接的な原因にはならないものの、間接的な原因にはなるのです。

そのため、「白ワインなら大丈夫」とは言えません。

ただし、いくら酸性度が高いと言っても、歯はそう簡単には解けません。

ワインなど酸性度の高い飲み物を摂取する頻度が高く、毎回時間をかけてゆっくりと飲み続けていると歯が溶けやすくなります。

そのため、毎日のように時間をかけて飲んでいなければ、そうそう歯が溶けることはないのです。

白ワインのダメージを防ぐには?

ワインを飲んだところで歯は急激には溶けないといっても、多少なりともダメージがあることは確かです。

しかし、ワインが好きな人は「ワインを飲むな」と言われても、それを実行するのは難しいでしょう。

そこで、ダメージを軽減する方法を実践してみることをおすすめします。

ワインのおつまみとしてチーズを好む人は多いのですが、実はチーズには歯を守る働きもあります。

ただし、その効果はチーズの種類によって異なります。

チーズの中でも、カマンベールチーズなどはアルカリ性なので、酸性度が高いワインと一緒に食べることで中和する働きがあります。

白ワインの最も大きな問題点は酸性度が高いことなので、アルカリ性の食べ物と一緒に食べると問題点の多くが改善されるのです。

また、チーズはカルシウムも豊富なので、歯を守る効果もあります。

しかし、中には酸性度が高いチーズもあるため、それをワインのつまみにしてしまうと歯がさらに溶けやすくなる恐れがあります。

そうならないよう、アルカリ性のチーズにはどんな種類があるのか確認しましょう。

ワインと一緒に美味しい食事を食べるのも、歯を守ることに繋がります。

美味しそうなものを前にすると唾液の分泌が促進され、その中に含まれている成分が歯を修復して強くしてくれるのです。

また、唾液が分泌されると、一緒にリゾチームも分泌されます。

これは抗菌物質なので、細菌の感染を防ぐことにもなるのです。

さらに、ワインを飲む合間にアルカリ性のミネラルウォーターを飲むようにすると、口内を中和してくれるのでおすすめです。

「歯に悪いのなら、ワインを飲んですぐに歯磨きをすればいいのではないか」と考える人もいるでしょう。

しかし、歯が溶けだしている時に歯磨きをすると逆効果になってしまうため、飲んでから1時間ほどは歯磨きをしないようにした方がいいのです。

白ワインをよく飲むという人は、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることをおすすめします。

付着した歯石や汚れなどを落とすことで、歯の健康を守ることができ着色汚れを防ぐことにも繋がるのです。

歯の着色汚れが気になった時は、ホワイトニングを受けることをおすすめします。

専用の薬剤で着色汚れを落とせるので、歯を白くすることができるのです。

もちろん日常のセルフケアも怠らないようにして、歯を健康に保ちましょう。

まとめ

赤ワインと比較すると、白ワインは色がかなり薄いため、歯の着色汚れにはつながらないように思えるかもしれません。

しかし、頻繁に飲んでいると歯の表面が溶けてしまい、それが歯の着色汚れにつながるため、あまり頻繁に飲まないように気を付けましょう。

また、どうしてもワインが飲みたい場合には、歯の表面が溶けるのを防ぐため、アルカリ性のチーズを一緒に食べる等の対策を行うことをおすすめします。

東京品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。

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