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【五反田の歯医者】親知らずの抜歯を判断する基準を解説します

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親知らずは、28本の歯が生え揃った後に生えてくる歯で、最大で上下の両端に1本ずつ、計4本生えてきます。

親知らずが生えてきた時は、抜歯をしなくてはならないと思っている人も多いでしょう。

実は、抜歯をしなければならない、というわけではありません。

親知らずの抜歯は、どんな基準に基づいてい判断が下されているのでしょうか?

抜歯を判断する4つの基準について、解説します。

親知らずにはどんな問題がある?

一般的に、人間の歯は28本といわれていますが、先天性欠如歯といって28本生えてこないケースもあります。

本来、親知らずも4本生えるのが普通であり、足りない場合は先天性欠如歯になっていました。

しかし、近年は欠如している人が増えたため、欠如とは考えなくなっています。

親知らずは第三大臼歯とも呼ばれ、生えていても珍しくはありません。

しかし、問題となるのはその生え方です。

他の歯はまっすぐ生えてくるのが通常ですが、親知らずの場合はまっすぐ生えることが滅多にありません。

また、親知らずは生えるかどうかが人によりますが、歯茎には親知らず用のスペースが用意されていません。

そのため、他の歯のスペースに無理やり割り込むように生えることが多いのです。

スペースが足りないため、他の歯のように歯冠部がきちんと出てくることも少なく、ほとんどの部分が歯茎の中に埋まったままというケースや、傾いて生えてくるケースは珍しくありません。

親知らずは一番奥に生える歯なので、歯磨きをしても十分に磨くことができません。

特に、斜めに生えて歯茎にほとんど隠れている状態では、汚れを落とすのは難しいでしょう。

きちんと生えていない状態で汚れが溜まると、周囲が炎症を起こす智歯周囲炎になることがあります。

20代で特に発症することが多く、炎症で歯茎が腫れてしまい、触れたときに痛みが生じます。

親知らずも他の歯と同じ構造なので、当然虫歯になることがあります。

磨き残しが多いと、歯の表面にプラークが付着して虫歯菌が増えてしまうのです。

親知らずの場合、他の歯のように歯を削って被せものをつけることはできません。

さらに、親知らずがあるせいで、他の歯にも悪影響が及ぶこともあります。

特に、親知らずが叢生と同じく他の歯に重なるように生えている場合は、重なっている歯が虫歯になる可能性が高くなります。

中でも隣接して生えている第二大臼歯は虫歯になりやすいでしょう。

親知らずが横向きに生えているときは、生えるにしたがって他の歯が押されてしまい、歯列が乱れることもあります。

また、噛みあう歯がないために、歯肉を噛んでしまうこともあるでしょう。

以上のように、親知らずが生えることで、さまざまなトラブルが起こる可能性があります。

ただし、親知らずが生えた時に必ずトラブルが起こるとは限りません。

放置していても問題ないケースもあるので、歯科医に判断してもらいましょう。

親知らずを抜く基準

親知らずが生えてきたとき、抜くべきか抜かなくてもいいかは何を基準として判断すればいいのでしょうか?

抜くかどうかを決める基準について解説します。

親知らずが生えてきた時は、萌出異常が起こっているかどうかを確認します。

萌出異常とは生え方に関する異常のことで、少ししか生えていない状態や横向きに生えている状態などを指します。

また、生え方によっては日常の歯磨きで汚れをしっかりと落とすことが難しく、虫歯になるリスクが高くなってしまいます。

虫歯のリスクが高くなる場合も、萌出異常として扱われます。

横向きに生えている場合は、他の歯に悪影響を与えることもあります。

例えば、斜めに生えていると隣の第二大臼歯が押されてしまい、他の歯も傾く可能性があります。

隣の歯に押されている状態では、痛みが発生する問題もあるでしょう。

生え方次第では、隣の歯が押し出されて抜ける可能性もあるため、第二大臼歯を失うよりは親知らずを抜いたほうがいいのです。

親知らずは、標準の歯列に連ならない形で生えてくることも多いため、普通に歯磨きをしているだけでは汚れが残るでしょう。

汚れが付いたままの歯は、虫歯や歯周病の原因となってしまいます。

親知らずが虫歯になった時は、歯を削って被せものをつけるのではなく、抜歯するのが一般的です。

放置していると、他の歯にも虫歯や歯周病が感染してしまいます。

さらに、親知らずの生え方によっては、頬や反対側の歯肉に傷をつけることもあります。

歯を噛み合わせた時、他の歯とズレたところにあるため、歯肉にぶつかってしまうのです。

外側に傾いて生えていると、頻繁に頬を傷つけます。

頬のような粘膜に傷がつくと、口内炎の原因になるため、抜歯したほうがいいでしょう。

以上のとおり、親知らずを抜歯した方がいいのは、上記のような問題が発生しているケースです。

萌出が正常であり、何ら問題がなければわざわざ抜歯をする必要はありません。

抜歯は外科手術を伴うため、リスクも少なからずあるからです。

また、形状によっては他の歯が抜けた時、自家歯牙移植として他の歯の代わりに移植されることもあります。

滅多にありませんが、邪魔にならない場合は生えている状態で放置しておいてもいいでしょう。

親知らずの抜歯とは?

抜歯した方がいいと判断された場合、親知らずはどのようにして抜歯するのでしょうか?

抜歯の方法について、解説します。

抜歯というと、昔ながらのイメージでは「やっとこ」と呼ばれる先端部分が湾曲しているペンチのような道具を使用して歯をつかみ、引っこ抜くことを思い浮かべる人もいるでしょう。

しかし、現代の歯科医院では、やっとこのような道具は使用しません。

現代の主な方法は、歯の根の部分と歯槽骨の間にある、歯を支えている歯根膜をはがします。

歯根膜がはがれると、歯は自動的に抜け落ちるからです。

しかし、親知らずの場合は歯根がまっすぐになっていることが少ないため、同じ方法では抜歯できません。

最初にレントゲンで生え方を確認し、歯根の形状に合った方法で抜歯しなくてはなりません。

通常は、麻酔をかけたうえで親知らずの周囲の歯肉を切開し、歯肉の歯冠部と歯根部を分割させて、歯冠を除去してから歯根を抜歯します。

歯根は、形状によっては分割してから抜歯することとなるでしょう。

親知らずの抜歯は、他の歯の抜歯よりも傷口が大きくなるため、治療後に痛みが生じるケースも珍しくありません。

痛みが起こった際は、処方された痛み止めを服用しましょう。

また、手術の後は腫れが生じることも珍しくありません。

2~3日後が最も腫れ、1週間から10日ほど経過するとほとんど気にならなくなるでしょう。

さらに、手術後に治療箇所に強すぎる力がかかると傷口が開いてしまう可能性があります。

しばらくは負担にならない軽いものだけを食べておきましょう。

また、傷口にしみる刺激物も避けてください。

まとめ

通常、歯を抜歯するのは虫歯になった歯が多いのですが、親知らずの場合は虫歯になっていない健康な状態でも、抜歯が必要になることがあります。

親知らずの抜歯が必要になるのは、他の歯に悪影響を与える場合や虫歯になった場合、他の歯に虫歯や歯周病を感染させる恐れがある場合などです。

しかし、邪魔にならない親知らずは、わざわざ抜歯する必要がありません。

抜歯しない場合は、歯磨きをきちんと行ってください。

東京都品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。

一人一人に合った治療方法をご提案させて頂きます。