インプラント治療は、歯が抜けてしまった人に人気がある治療方法です。
しかし、インプラント治療を受けるには適齢期があるということをご存じでしょうか？
適齢期を知らずに治療を行うと、後悔する可能性もあります。
インプラント治療に適した年齢はいつ頃なのか、解説します。
インプラントには寿命がある
インプラント治療には、治療を受けるのに適したタイミングというものがあります。
適したタイミングとは年齢によるものですが、治療しやすい年齢というわけではありません。
インプラントの寿命を考慮したものです。
インプラントは、他の治療と比較してもかなり長い期間使い続けることができます。
歯を失った場合の治療方法には、インプラント以外にブリッジや入れ歯などがあります。
治療方法によって寿命がどのくらい異なるのか、比較してみましょう。
ブリッジ治療の寿命は7～8年ほどとされています。
なぜ7～8年ほどとされているのかというと、歯に負担がかかるからです。
ブリッジ治療は、失われた歯の横の健康な歯で歯の代わりになる部分を支えることになり、両隣の歯に負担がかかります。
また、装着したブリッジが壊れることもよくあるため、寿命は長くても7～8年となっているのです。
入れ歯の場合、部分入れ歯と総入れ歯があります。
保険適用の部分入れ歯の寿命は4～5年、保険適用の総入れ歯の場合は3～5年といわれています。
部分入れ歯もブリッジと同じく両隣の歯に引っ掛けるようにして固定するのですが、総金属製のブリッジよりも寿命が短い点が特徴です。
また、総入れ歯の場合は使用するたびに劣化していくことに加え、口内環境が変化していくことにより、3～5年ほどで寿命を迎えます。
インプラントはブリッジや入れ歯よりも寿命が長く、短くても10年、場合によっては30年以上使い続けることが可能です。
初めてインプラント治療を受けた人が40年間問題なく使ったまま亡くなっているように、自分の歯として長期間使用できます。
なお、前述の40年は平均より使用期間が長いですが、どちらかというとレアケースです。
想定以上の期間問題なく使い続けても問題ないこともありますが、一般的には30年が限度となります。
寿命を迎え寿命を迎えたインプラントは、すぐに抜けるわけではありません。
ただし、抜けやすい状態になってしまいます。
抜けたインプラントを埋め直せるケースもありますが、誰もが該当するわけではありません。
そのため、再度インプラント手術を受けることを検討しなければなりませんが、できない可能性があります。
たとえば、インプラントが抜けた原因が骨にある場合には、同じ個所を複数回治療するのは、難しいでしょう。
インプラントを一生使えるようにするには、寿命のことも考えなくてはいけません。
現在の日本では、男性の平均寿命が約85歳、女性は約90歳となっています。
平均寿命からインプラントの寿命を差し引いた年齢が、インプラント治療に適した年齢となります。
つまり、平均寿命から30年前がインプラント治療に適したタイミングといえるでしょう。
55～60歳以降にインプラント治療を行えば、インプラントが抜けた等の理由により、再度治療を受ける可能性は低くなります。
ただし、先述したようにインプラントの寿命は最大30年であり、最短では10年ほどです。
状況次第ではインプラントの寿命が短くなる可能性があることを織り込んだうえで、インプラント手術を受ける年齢を考えてください。
受ける年齢が遅ければ遅いほど安心できるでしょう。
インプラントなら安心ではない
インプラントは、失われた歯に近い感覚で使用できるということから、インプラント治療さえすれば安心だと思われがちです。
しかし、インプラント治療は万能ではありません。
インプラントという治療方法は、古代からあったといわれています。
しかし、一般的な治療法として確立したのは1960年頃のことで、きちんとした治療と認められたのはごく最近のことです。
インプラント治療が一般化してから今までの間に治療を受けた人の中には、問題が起こった人も少なくありません。
特に多いのがインプラント周囲炎ですが、それ以外にもさまざまな問題が考えられます。
例えば、インプラント治療後は定期検診を受ける必要がありますが、定期検診を怠ったためにインプラントが抜けるケースもあります。
なお、インプラント治療を受けるのに適した年齢は人によって違いがあることに留意しましょう。
20代で歯を失った場合にインプラント治療を受けたとしても、特に問題はありません。
治療を受けるには、治療後のケアができるかどうかという点が何よりも重要です。
特に、治療後に汚れの除去などを行うのと同時に、不具合がないか、歯肉炎になっていない等を確認する定期メンテナンスは、必ず受診する必要があります。
忙しい等の理由でメンテナンスを受けられない人は、インプラント治療に不向きです。
定期的なメンテナンスが難しい場合には、別の治療を選択したほうがいいでしょう。
まとめ
インプラントには寿命があるので、治療を受けるのに適した年齢が決まっています。
できるだけ、一生使えるタイミングで治療したほうがいいのです。
したがって、平均寿命などを参考に適した年齢を考えたほうがいいでしょう。
ただし、今困っている場合には、好きなタイミングで治療をしても問題はありません。
東京都品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。
一人一人に合った治療方法をご提案させて頂きます。