マウスピース矯正の代表的な矯正装置として、アソアライナーとインビザラインがあります。
この2つにはさまざまな違いがあります。
いくつかある相違点のうち、特に注目されるのが費用面です。
費用はインビザラインとアソアライナーでどのくらい違うのか、解説します。
インビザラインの費用
インビザラインの場合、費用はどのくらいかかるのでしょうか?
治療にかかる期間が長くなれば、必要になるマウスピースの枚数が増えるため、費用も高くなるでしょう。
インビザラインの治療期間は、症状によって大きく異なります。
インビザラインは1~2週間ごとにマウスピースを交換して歯を動かしていくため、治療期間が長くなると必要なマウスピースの枚数も多くなるのです。
インビザラインは最初に歯の型を採り、以降は歯の動きをシミュレーションし、結果に合わせたマウスピースを作製しなければなりません。
その際、コンピューターを使用して精度の高いシミュレーションをするため、シミュレーションの費用も加算されます。
また、治療期間が長くなれば当然ながら、歯科医院に通う回数も多くなります。
インビザラインは最初に全てのマウスピースを作製しますが、矯正治療が予定通り進んでいるかどうか、定期的な確認が必要です。
歯科医院で診察を受けると1回ごとに診察料を支払うことになります。
そのため、受診する回数が増えれば治療費も増えることになるのです。
1回の費用はそれほど高くなくても、回数が増えると負担が大きくなってしまうでしょう。
実際にかかる費用は、治療期間が短くて済むようならおよそ20万円となります。
しかし、治療にかかる期間が長いために必要となるマウスピースの枚数が多くなると、100万円程度かかることもあります。
アソアライナーの費用
アソアライナーは、3種類のマウスピースを切り替えて治療を進めます。
最初はソフトタイプから始め、治療の進み具合を見てミディアムタイプ、ハードタイプと切り替えて使用していくのが特徴です。
マウスピースはおおよそ10日おきに交換していきますが、治療の進み具合によって使用するマウスピースが異なるため、30日ごとに歯型を採取し直して新たなマウスピースを作製します。
アソアライナーの場合、対応している症例が部分矯正など、比較的軽度の症状に限られるため、治療はそれほど長期間になりません。
治療が早く終わる分、費用面でもインビザラインより安くなることが多いでしょう。
ただし、費用が安いのは、あくまでも治療できるのが軽度の不正咬合に限られるからです。
インビザラインでも治療が可能な症例であれば、費用面ではインビザラインと変わらないか、歯型の採取が増える分かえって高くなってしまうかもしれません。
アソアライナーの治療費は、簡単に終わる治療であれば10万円ほど、多少時間がかかる治療でも40万円程度となります。
平均治療期間もインビザラインより短いのですが、あくまでも治療する症状の違いによるものです。
治療にかかる期間が長くなると費用は高くなるものの、アソアライナーは4カ月から1年半ほどと、インビザラインのおよそ半分の期間で治療が終わります。
治療期間が短いのも、軽度の矯正治療に限られるからです。
例えば、前歯だけの矯正治療であればアソアライナーで治療が可能ですが、奥歯も動かすのであればアソアライナーでは対応していません。
奥歯を動かす矯正治療の場合には、インビザラインを選びましょう。
費用面だけ見ると、アソアライナーの方が優れていると考える人も多いでしょう。
しかし、実際には公平な対象で比較しているわけではないため、あくまでも治療内容による費用の違いとなっています。
同じような内容の治療であれば、インビザラインとアソアライナーの治療費にはほとんど差はありません。
むしろ、幅広い症例に対応できるインビザラインの方が無理なく対応できる分、治療費が安く済むこともあるでしょう。
また、アソアライナーでも治療が可能と思っていても、症状をよく確認すると、そうではないケースもあります。
たとえば、奥歯の移動が必要なケースはアソアライナーではできないので、インビザラインでの治療が必要です。
以上のとおり、インビザラインとアソアライナーの費用は、対応している症例が異なるため単純比較はできません。
比較する場合は、同じ症例を対象にして費用の相場を確認し、どのくらいかかるのかを確認してみてください。
まとめ
インビザラインとアソアライナーは、どちらも代表的なマウスピース矯正です。
しかし、費用面において大きな違いがあるため、費用を比較したうえでどちらの治療を受けるか選ぶ必要があります。
症例によっても費用は異なりますが、インビザラインの費用の目安は20万円~100万円です。
一方、アソアライナーはインビザラインの半分程度となっています。
アソアライナーの方が費用は安く済むことが多いのですが、対応できる症例が限られている点に注意が必要です。
東京品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。
一人一人に合った治療方法をご提案させて頂きます。
五反田駅前歯医者では、歯科治療に関する知識補完を目的として執筆しています。
従って、扱っていない治療にも触れる場合が御座います。
当院では、今回の記事にあるアソアライナーを扱っておりません。
当院では、どんな症状にでも適応可能なインビザラインを推奨しております。