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【東京都品川区五反田の歯医者】舌苔(ぜったい)の予防法

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舌をじっくりと見る機会は少ないかもしれませんが、たまに見ていると白くなっていることがあり、違和感を覚えることもあるでしょう。

白くなってしまう原因として特に多いのが舌苔というもので、溜まると舌が真っ白になってしまうという状態です。

口の中のトラブルの原因にもなるのですが、どのようなものか解説します。

歯が白くなってしまうのはなぜ?

歯磨きのときなどにふと舌を見ると、舌に白いものが付着していることがあるのですが、いったい何なのでしょうか?

白いものは舌苔というのですが、知らない間に付着しているため、いったいどのようなものなのか疑問に思う人もいると思います。

細菌が集まってできた塊で、食べかすや細菌、唾液などが舌に付着して苔のようになったもののことです。

歯に付着するプラークに似たもので、溜まりすぎた場合は体調不良の原因になってしまう可能性もあります。

歯が白くなったときのリスクは?

白い塊が増殖して舌が真っ白になってしまった場合は、どのようなリスクが生じることになるのでしょうか?

口腔トラブルとしてまず口臭があるのですが、口臭の原因の多くを占めているといわれており、特に嫌気性菌が潜んでいると口臭が起こりやすいといわれています。

嫌気性菌は酸素がなくても生きていける細菌のことで、舌に溜まったたんぱく質を分解して不快な臭いを発生させ、口臭の原因になるのです。

また、虫歯や歯周病の原因菌も集まっている細菌には含まれているので、虫歯や歯周病の原因にもなってしまいます。

舌に付着した細菌が唾液によって歯垢や歯周ポケットに供給されると1975年に提唱されていて、舌を清掃することで歯垢が減少したといわれているのです。

丁寧に歯を磨いていたとしても、舌に残っていれば細菌が歯磨き中に歯へと移っていってしまうというケースもあります。

また、唾液や食べ物とともに細菌が誤って気管に入り、肺に炎症を起こしてしまうというケースもあるのです。

誤嚥は加齢や病気で飲み込む力が弱くなると起こるもので、舌の根元まで広がっているときに食べかすが気管に入ると、細菌も一緒に侵入するリスクが高くなります。

誤嚥が起こったときは、むせたり咳き込んだりして異物を吐き出すことができれば問題ないのですが、吐き出せなければ肺に到達して炎症を起こすでしょう。

舌の表面が全体的に白く覆われてしまうと味の刺激を受容する細胞が見えなくなり、味覚障害の原因になることもあります。

予防する方法は?

舌に汚れが溜まっていると様々なリスクを起こす原因となってしまうのですが、つかないようにしたい場合はどのように予防すればいいのでしょうか?

舌を磨いてこそぎ落とすことが一般的な予防法で、定期的に行うことで溜まるのを防ぐことができます。

歯磨きのときに、舌も一緒に磨く習慣をつけると続けやすく、同時に口臭の予防にもなるでしょう。

口腔内は唾液によって洗浄されるのですが、口内が乾燥していたり日常でストレスが多かったりする場合は、あまり分泌されなくなるかもしれません。

朝に歯を磨いたときにコップ1杯の水を飲むようにすると、口内が潤って唾液の分泌もよくなるでしょう。

ただし、お茶は唾液の分泌を抑制する効果があるため、同じ水分でも避けるようにしてください。

繊維質が多い食材をよく噛んで食べると、口の中が刺激されて唾液の分泌が促進される効果があるでしょう。

無意識のうちに口が開いているという人は口で呼吸をしてしまうことが多く、舌の位置が低い場合も口で呼吸してしまいがちです。

口を開くことが多いと口の中が乾燥してしまうため、口呼吸をしがちな人は口を閉じるための口輪筋を鍛えるようにしましょう。

唾液と自律神経には深い関わりがあり、ストレスや緊張で交感神経が優位になると唾液の分泌量は減少してねばついた唾液が分泌されてしまうのです。

粘度が高い唾液は舌に張り付き、食べかすなどが流れていかないよう絡みついて舌が汚れやすくなってしまいます。

リラックスしている状態では副交感神経が優位になり、唾液の分泌も促進されてさらさらとした唾液が分泌されます。

自律神経が整った状態であれば、神経の優位性の切り替えはスムーズに行われるのですが、ストレスが溜まっているときは交感神経が優位な状態が続くでしょう。

副交感神経を優位にするには、ストレスを解消してよく眠り、規則正しい生活を送って自律神経を整える必要があります。

まとめ

舌を見たときに白くなっているのは、舌に付着する細菌の塊である舌苔が溜まっていることが原因です。

細菌の塊であり、口臭が発生してしまう原因となる細菌や虫歯や歯周病の原因菌も含まれているため、虫歯や歯周病になるリスクも高くなってしまいます。

舌につかないようにするには、舌を磨く習慣をつけて口内が乾燥しないよう歯を磨くときに水分を補給し、口呼吸を改善してストレスをためないように気を付ける必要があります。

東京品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。

一人一人に合った治療方法をご提案させて頂きます。