虫歯治療

【品川区五反田の歯医者】エナメル質を強化する方法

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歯の一番外側を覆っているエナメル質は、歯の丈夫さだけではなく歯の白さにも大きく関わっている部分です。
エナメル質を強化することで、歯の健康を守ることができ、歯がより白く輝くようになりますが、どのように強化すればいいのでしょうか?
エナメル質を強化する方法について解説します。

エナメル質とは?

歯は単一の層ではなくいくつかの層に分かれています。
もっとも外側にある硬い層がエナメル質です。
外部から受ける刺激やダメージから歯を守る役割があり、エナメル質が丈夫であれば健康な歯を維持することができます。

エナメル質の硬さは、宝石としても扱われることがある水晶と同等と、かなりの硬度があるのです。
水晶はガラスと見た目がよく似ていて、実際に主成分もガラスとほとんど同じなのですが、硬度はかなり異なります。
例えば、モース硬度で示すと縄文時代によく使用されていた黒曜石は5、ガラスは4ですが、水晶はトルマリンや翡翠と同等の7もあるのです。

このように、水晶はかなり硬いため、同等の硬さのエナメル質もそう簡単にダメージを受けることがないように思えるかもしれません。
しかし、実際にはさまざまな原因でダメージを受けることがあります。

例えば、別の歯とぶつかったときは同じ硬さなので、当然両方ともダメージを受けてしまうでしょう。
他の歯とぶつかるケースとして、強く噛んだときや歯ぎしりなどが考えられます。
特に歯ぎしりは、睡眠中に行われることがよくあるため、注意したくても難しいでしょう。

起きているときは注意していても、寝ている間は無意識であるため、歯ぎしり自体を意識的に止めることはできません。
そのため、ナイトガードなどのマウスピースを装着する必要があるのです。

エナメル質は、ミュータンス菌などの虫歯菌によってダメージを受けます。
唾液が不足したり、何回も間食をしたりしているとダメージを受けやすくなるため、注意が必要です。
間食によって歯に付着した食べ物の欠片は、歯磨きをするまで付着したままなので虫歯の原因菌が餌にして酸を産生してしまいます。
その結果、エナメル質が溶かされてダメージを受けてしまうのです。

エナメル質が傷ついてしまうと、虫歯だけではなく知覚過敏の原因にもなるため、傷つけないように注意しましょう。

エナメル質を強化するにはフッ素が重要

エナメル質が傷ついたときは再生して元の状態に戻すことが可能です。
ほかに、エナメル質を強化する方法もあります。
エナメル質を強化するのに重要なのがフッ素です。
フッ素を歯に塗布することで、エナメル質が強いものに変化していきます。

塗布によりフッ素が歯に入り込みます。
すると、歯を構成するハイドロキシアパタイトという物質を、フッ素が入ったフルオロアパタイトという強い物質に造り替えてくれるのです。
酸に強い結晶構造となるため、歯が丈夫になり虫歯になるリスクを軽減することが可能です。

また、歯は虫歯菌が産生する酸によって溶けますが、その際に主成分であるカルシウムやリンが流れ出てしまいます。
歯から成分が流れ出していく現象を脱灰といい、脱灰した歯を修復する働きのことを再石灰化といいます。
フッ素には、溶け出したカルシウムやリンなどを再び歯に戻す再石灰化を助け、結晶化する動きを促進する働きがあるのです。
フッ素を塗った状態で脱灰が起こると、再生されることで結晶化が促されるため、エナメル質がより丈夫になっていきます。
さらに、エナメル質の表面に作用して滑らかにする働きもあり、滑らかになることでプラークや着色汚れなどが付着しにくくなるのです。

フッ素は専門的な成分というわけではなく、日常的な食べ物や飲み物にも含まれていますが、意識することはあまりないと思います。
お茶や清涼飲料水、みそ汁などにも含まれているため、フッ素を塗布すると体に害があるのではないかと心配している人でも安心できるでしょう。

また、ドラッグストアなどで市販されている歯磨き粉などに、フッ素が配合されていることは珍しくありません。
製品によって濃度は異なるものの、オーラルケア用品には含まれているものが数多くあります。
歯磨き粉を選ぶ際は、手軽にできる虫歯予防として、フッ素が配合されているものにすることをおすすめします。
ただし、歯科医院で塗布されるものと比べると濃度はかなり低いため、劇的な効果には期待できないでしょう。

エナメル質の再生について

エナメル質が傷ついたときは再生させる必要があります。
しかし、どのようにすれば再生させることができるのかは知らない人も多いでしょう。

実は、エナメル質は唾液の力によって再生させることが可能です。
そのため、特別な対策しなくても、ある程度は再生するのです。
しかし、唾液が減少して再生しづらくなることもあるため、唾液の分泌を促進する方法を知っておいたほうが、再生効果が高まるでしょう。

歯に起こる脱灰という働きについては前述しましたが、フッ素だけではなく唾液の力によっても再石灰化が起こります。
唾液に含まれるミネラルが再石灰化を促進してくれるため、唾液の量を減少させないためにも水分補給をこまめに行ってください。
また、食後はすぐに歯を磨く習慣をつけることで、エナメル質も再生しやすくなるでしょう。
食後に歯を磨くと、歯の表面に付着した細菌や酸を除去できるため、再石灰化もサポートすることができます。

虫歯になりやすい習慣が間食です。
頻度が高い場合は歯が溶けやすくなり、再石灰化を妨げてしまうでしょう。
間食をした後、すぐに歯磨きをすればさほど問題はないのですが、頻繁だと歯磨きが疎かになりがちです。
間食のたびに何度も歯を磨いていると、すり減ってしまうでしょう。
そのため、間食を減らすことが大切です。
間食をする頻度を少なくすると、虫歯になるリスクが低下し、再石灰化が起こりやすくなります。
歯の健康が促進され、エナメル質も丈夫になるのです。
しかし、食事が足りなかったり食べる時間がないなどの理由から、間食を避けることができない場合もあるかもしれません。
その場合は、無理に我慢するのではなく、食べるものや食後に気を付けてください。
たとえば、糖分が含まれていないおやつを食べたり、食後にせめてうがいだけでもしたりする習慣をつけるだけで、歯の健康を守れます。

キシリトールガムも、健康な歯の維持に効果的です。
噛むことで、歯を再石灰化させて口内の酸を中和するため、できるだけ食べた方が良いでしょう。
食後や間食の後に毎回キシリトールが入ったガムを噛むと、歯の健康を守ることができます。

ちなみに、キシリトールは甘味料の一種です。
1997年から食品添加物として認可され、10年以上安全な成分として扱われています。
果物や野菜にも含まれていることが多いため、身近なものといえるでしょう。
お菓子などに含まれるものは白樺や樫の木などから抽出されているものですが、天然でも人工物でも成分には違いがありません。

まとめ

エナメル質は歯のもっとも外側を覆う層で、硬度が非常に高く、歯の内部を守っていますが、ダメージを受けてしまうこともあるでしょう。
エナメル質を丈夫にするにはフッ素が重要な働きを持ち、エナメル質の構造をより丈夫なものへと作り変えてくれます。
また、歯が再生する再石灰化を促すことも、丈夫なエナメル質をつくるために重要です。
間食などを減らすことで、より丈夫な歯になっていくでしょう。
東京品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。
一人一人に合った治療方法をご提案させて頂きます。