審美歯科

【東京都品川区五反田の歯医者】神経を取った歯の色をきれいにする治療法

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

歯が変色する原因として挙げられるのが、着色汚れや黄ばみです。
しかし、それ以外にも神経が除去されて失活歯となったことが原因になることがあるのをご存じでしょうか?
歯の神経を除去するとすぐに変色するというわけではありません。
しかし、歯の色は時間をかけて徐々に変化していくことになるでしょう。
神経をとった歯の色をきれいにする治療法について、解説します。

歯が変色する原因とは?

歯の色は変わらないものではなく、さまざまな要因によって変色してしまうことがあります。
具体的に、どのような要因があるのでしょうか?

まず挙げられるのが、歯に対する刺激です。
歯をぶつけたり、歯ぎしりしたりすることによって、歯に大きな負荷をかけたことがあると変色しやすくなります。
ちなみに、歯が刺激を受けて変色する場合には、歯の内側にある象牙質の厚みが増して色が濃くなっていきます。

次に挙げられる要因が、加齢です。
年を取るにつれて、歯の色は少しずつ黄ばんでいってしまいます。
また、喫煙も要因の1つです。
喫煙によって、タバコのヤニが歯に付着し、黄ばみの原因になります。

上記のような原因で歯が変色している場合には、歯科医院でホワイトニングの施術を受けることで、白くすることができるでしょう。

しかし、虫歯の治療の際に歯の神経を抜いたことで変色している場合には、ホワイトニングでは白くすることができません。
また、虫歯を治療せずに神経が死んでしまった場合も同様です。
この場合には、血液の循環が止まってしまうため、歯が灰色や褐色になってしまうのです。
痛みを感じなくなった場合は、虫歯が悪化して神経が機能しなくなっている可能性が高いため、なるべく早く歯科医院で治療を受けてください。

歯の神経は、スポーツでぶつかったり交通事故にあったりして強い衝撃を受けたときも死んでしまうことがあります。
すぐに変色してしまうことは少なく、ほとんどの場合は多少時間が経過してから変色していき、内部の神経がだんだんと壊死していきます。

これを治療するためには、根の中で壊死している部分を除去して洗浄し、消毒して内部をきれいにする根管治療を行わなければなりません。

歯の神経は歯髄という組織に含まれていますが、神経以外に血管も含まれています。
したがって、神経を除去すると血液も届かなくなり栄養が不足してしまうのです。
代謝が起こらなくなるため、古い物質が蓄積して色素沈着が起こり、時間が経過すると歯がだんだんと変色してしまうのです。

神経の無い歯は内部から変色しているため、歯の表面にホワイトニング剤を反応させるホワイトニングを受けても、効果は見込めません。
神経の無い歯が変色している場合には、ウォーキングブリーチという方法で歯を白くすることが可能です。

ウォーキングブリーチとは?

五反田駅前歯医者 
神経を失った歯を白くするのに有効な方法として、歯に薬剤を詰めて白くする、ウォーキングブリーチという治療法があります。

ウォーキングブリーチとは、神経を失った歯の内部に高濃度の薬剤を入れて交換しつつ、内側から白くしていく治療法です。
歯の神経が治療や壊死でなくなっていて、できるだけ歯を削らずに白くしたい方に向いています。

治療の際は、まずは歯根にある根管の内部を洗浄・消毒するところから始めます。
根管治療後の歯の場合には、内部に詰めてある薬剤を除去するのです。
歯を白くできる薬剤を根管内に詰めることで歯が白くなります。
ただし、効果は1~2週間ほどで切れるため、適宜薬を交換して、希望の白さにしていかなければなりません。

歯が十分に白くなったら、根管の中を綺麗に洗い流して人工物を詰め直し、施術は完了です。

ウォーキングブリーチの施術におけるメリットとして、歯を削らずに治療することが可能という点がまずは挙げられます。
歯の表面をあまり削らずに治療でき、根管内に薬剤を詰めることで、歯を1本から白くすることが可能です。

また、ウォーキングブリーチのメリットとして、価格が比較的安いことも挙げられます。
歯科医院にもよりますが、ウォーキングブリーチはホワイトニングよりも安いことが多く、5千円から2万円程度で提供されているようです。

一方で、デメリットや注意点もいくつかあるため、把握したうえで施術を受けましょう。

まずは、歯質が少ない場合は適用できない場合がある、という点がデメリットとして挙げられます。
神経の治療をしている歯は、虫歯が進行して感染している部分を大幅に削っている可能性があるからです。

歯質が大幅に減っていると歯の強度が低下してしまうため、状態によっては施術を受けるのが難しいかもしれません。

また、歯の色戻りがある点もデメリットとして挙げられます。
歯の内側に薬剤を詰めるため、白くなりやすいのですが、歯の色は少しずつ元の状態に戻っていくでしょう。

ホワイトニングは、歯の表面のエナメル質を白くする治療です。
大きく分けて、歯科医院で行うオフィスホワイトニングと自宅で行うホームホワイトニングの2種類があり、効果に違いがありますが、神経を除去したことによる変色にはあまり効果がない点は共通しています。

一方、ウォーキングブリーチは内部から神経の無い歯を白くする治療であり、薬剤を交換しながら歯を白くしていきます。

歯を白くする他の治療

ウォーキングブリーチ以外にも歯を白くする治療法はあります。
まず挙げられるのが、ラミネートベニアという方法です。

ラミネートベニアは、0.5mm程度歯を削って薄いセラミックを貼り付けることで、歯を白く見せる方法です。
ホワイトニングやウォーキングブリーチでは白くならないような変色や、エナメル質の状態にも対応することができます。
歯を白くするのに時間がかからないことがメリットである一方、歯を少し削るため弱くなることがあり、10年程度で作り直しが必要になる可能性がある点がデメリットといえるでしょう。

また、虫歯の治療によって歯を大きく削った場合には、セラミッククラウンを装着することで歯を白くできます。

セラミッククラウンは、歯にセラミック製の被せ物を装着するため、厚みの分、歯を削らなければなりません。
セラミックは陶器と同じ硬い素材であるものの衝撃には弱いため、注意しましょう。

なお、最新医療として歯髄再生治療という治療法があります。
失われた歯髄を歯髄幹細胞の力で再生させる治療法です。
歯の色味を元に戻すことは単独の治療ではできませんが、ウォーキングブリーチと合わせて治療を行うことで歯を白くできる可能性が高いのです。
また、歯髄の再生に伴って周囲の象牙質の再生にも期待できることから、歯を丈夫にして厚みを増し、割れにくい歯に戻すことが期待できます。

さらに歯の痛覚も取り戻せるため、歯にトラブルが起きた際に早く気づくことができ、二次虫歯になるリスクも少なくなります。

まとめ

神経の無い歯を白くするための方法にウォーキングブリーチがあります。
根管治療をした歯の根管内に薬剤を数回入れることで、歯を白くする方法です。
希望の白さになったら、根管を埋めて治療を終えますが、時間の経過とともに再度変色してしまう可能性もあります。
なお、ウォーキングブリーチと組み合わせて歯髄再生治療を行うと、失われた歯の神経や血管を再生させ、歯の厚みや資質の強さなどを取り戻せるでしょう。
東京品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。
一人一人に合った治療方法をご提案させて頂きます。