インプラント

【五反田の歯医者でインプラント治療】ナローインプラントって知ってる??

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インプラント治療は歯を失ったときに人気の治療ですが、治療を受けるためにはいくつかのルールがあり、例えば骨の幅が足りないと治療できないこともあるのです。
しかし、通常のインプラントよりも細いナローインプラントを使用すれば、治療が可能になることがあるでしょう。
ナローインプラントとは何か、解説します。

ナローインプラントとは?

インプラント治療を受けるためにはいくつかの条件があり、特に骨の量が不足しているとインプラントを埋め込んでも支えられないため、治療を受けられないことがあるのです。
骨の量が足りないのに治療を無理やり行ってしまうと、インプラントが骨からはみ出して抜けてしまう可能性もあります。

インプラントは骨の中に埋入して固定するため、骨からはみ出してしまうようだと固定することができないでしょう。

骨の幅が足りないときの対処方法としては、骨の量を増やす骨造成治療を行うという方法もあります。

しかし、治療には時間もかかりかなり大変なので、もう1つの方法として径が細いインプラントを使用して治療するという選択肢があるのです。
一般的なインプラントの直径は3.5~6.0mmほどですが、直径が3.5mm以下のナローインプラントという種類もあります。

インプラント治療にはいくつかのルールがあり、天然歯とは密着させず1.5~2.0mm程度の隙間を開ける必要があるのです。
連続してインプラントを埋入する場合は、天然歯よりさらに距離が必要となり、3.0mm以上隙間がなければいけません。

骨の幅が狭いとき、一般的なインプラントでは骨の中には収まったとしても適切な距離を空けることができないケースがあるでしょう。

骨の量を増やす骨造成治療によって幅を増やすという選択肢以外に、径が細いナローインプラントを使用してスペースを確保するという方法もあります。
特に、奥歯のインプラントには強い力に耐えられるよう径の太いインプラントを選ぶことが多いのですが、前歯であれば細いものでも問題はないでしょう。

ナローインプラントのように細いものだと、奥歯のように強い力がかかる部位に使用した場合は折れないか心配になるかもしれません。

しかし、前歯の場合は通常上下の歯の位置にズレが合って噛み合わせは関係なく、強い力がかかることもないでしょう。
ちなみに、奥歯に使用されるインプラントは一般的に径が5.0mm以上のものを使用します。

強度は大丈夫?

五反田駅前歯医者 
インプラントは、単に天然歯が生えていたのと同じ状態に埋め込めばいいというわけではなく、現在の口内の状態に合わせて埋め込む位置や角度を決める必要があるのです。

最初にインプラント体を埋め込んで、最終的には上部構造という歯冠部分の代わりとなるパーツを装着することになるため、装着した状態を想定する必要があります。

埋入した位置が天然歯に近すぎるような位置だった場合は、上部構造を装着するのが難しくなってしまうことや、装着後に清掃しづらくなることがあるでしょう。
上部構造の形状は天然歯の歯冠部分と同じなので、歯を失う前の状態に戻るようなものですが、位置が近すぎると元々の状態よりも悪化してしまうでしょう。

天然歯とインプラントとの隙間が狭いと、間に歯ブラシや歯間ブラシなどが入っていけなくなるため、隙間に溜まった汚れを除去できません。
天然歯は、汚れが付着している状態だと虫歯の原因となる細菌や歯周病の原因菌などが増殖する原因になるのです。

原因菌が増えてしまうと歯が溶かされたり歯茎が炎症を起こしたりして、虫歯や歯周病になってしまう可能性が高くなります。
機能性と清掃のしやすさなどを妨げないためにも、天然歯とは適切に距離を確保する必要があるため、径の細いナローインプラントを使用することがあるのです。

しかし、ナローインプラントのように径が細いインプラントは通常のインプラントと比べて、折れやすいのではないかと心配する人もいます。

以前は強度も考慮して、噛み合わせがなく負荷がかかりにくい前歯に使用されることが多かったのですが、最近では場所を限定せず使用されるようになったのです。
インプラント技術の進歩によってインプラント体の強度を高めることができるようになったため、ナローインプラントの強度も増して使用できるシーンが増えました。

インプラント体の素材は一般的にチタンという金属で、十分な強度があったのですが、近年ではさらにジルコニアなどを混合することでさらに強度を高めているのです。
ナローインプラントであっても、強度を増すことができれば奥歯に使用しても、長期的な使用に耐えられると判断されています。

奥歯の場合も、骨の幅が狭い場所にインプラント治療を行うことがあるのですが、従来であれば骨造成によって骨を増やしてからでなければ治療できませんでした。

しかし、ナローインプラントを使用すれば骨造成を受けなくてもインプラント治療が可能となり、必要でも少し増やせば済むようになるため負担を減らすことができるのです。

ナローインプラントが使用されるケース

ナローインプラントはどのようなときに使用するのかというと、まず支えとなる骨の量が足りないケースがあります。

特に、歯を失ってしまうと顎の骨に刺激が伝わりにくくなって骨が吸収され、痩せてしまうことが多いでしょう。
骨が痩せると幅が不足してしまうことが多いため、骨を増やすかナローインプラントを使用することになります。

しかし、骨を増やす骨造成治療は手術を行う必要があるため、治療を受ける際の負担が大きくなってしまうのです。
体力に自信がないという方や貧血気味の方などは、インプラント治療を受けるのが難しいこともありますが骨造成の手術を受けるのも難しいかもしれません。

また、糖尿病などの持病がある場合も手術は避けた方が良いため、骨を増やすのが難しいという人もいるでしょう。

手術自体が難しい場合はインプラント治療を受けることができないかもしれませんが、大掛かりで時間がかかる治療はなるべく少なくしたいという人も多いと思います。
治療にかかる時間をなるべく少なくするため骨造成の手術を避けたいという人であれば、ナローインプラントを選択した方が良いでしょう。

通常よりも径が細いナローインプラントという選択肢があると、インプラント治療にも多くの選択肢が生まれるようになります。
特に、径が細いだけで強度にも心配がなくなった昨今では、今までインプラント治療が難しかったケースでも治療が可能となることがあるでしょう。

通常のインプラントとナローインプラントを使い分けることで、より最適な治療が可能となっています。

どのような特徴やメリットがあるのか、どう使うのかをあらかじめ把握しておくことで、同じインプラント治療でも選択肢は大きく増えることとなるでしょう。

まとめ

インプラントの直径は通常3.5~6.0mmほどですが、3.5mm以下の細いインプラントもありナローインプラントと呼ばれます。
通常のインプラントを埋入するには骨の量が足りない場合でも、細ければ少ない骨の量で支えられるため、骨を増やす治療を受ける必要がなくなるのです。
細いと強度が心配になるかもしれませんが、インプラント体の通常の素材であるチタンにジルコニアなどを混合することで強度を増すことができるため、心配はいりません。
東京品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。
一人一人に合った治療方法をご提案させて頂きます。