ブログ

気になる歯茎の腫れと歯周病の関係は?その対処法は?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

口腔内のトラブルとして、歯茎の腫れを感じる人もいるでしょう。
歯茎が腫れる原因はいくつかあるのですが、その中でも特に注意したいのが歯周病です。
そもそも歯茎が腫れるというのは、どのような状態なのでしょうか?
また、それは何が原因なのでしょうか?
対処方法と合わせて、解説します。

歯茎が腫れるのはなぜ?

歯茎は健康な状態ならピンク色です。
引き締まった感触で少し硬く、歯と歯の間はとがった三角形になっていて、ミカンのようにくぼみがあり、歯を磨いたときに出血しないといった特徴があります。

しかし、色が赤黒く、触った時にぶよぶよとし、歯と歯の間が三角になっていない状態で、少し刺激を与えただけで出血してしまうようなら、腫れがあり、不健康な状態であると考えられます。

歯茎が腫れる原因は、主に5つあります。
まずは虫歯が原因と言うケースで、虫歯になったまま治療せずに放っておくと、細菌が増殖し、歯の根元部分に膿が溜まって炎症を起こすため、歯茎が腫れてしまいます。

虫歯がかなり進行していると、歯茎が腫れます。
また、すでに治療した歯でも被せものの中で細菌が増殖してしまい、歯茎が腫れることもあります。

歯茎が腫れた時にまず思い浮かぶのは、歯周病です。
歯周病は、歯と歯茎の間にある歯周ポケットにプラーク(歯垢)が溜まり、そこに歯周病菌が増殖することで、発症します。

歯周病には歯肉炎と歯周炎があり、軽度であれば歯肉炎となって歯茎が腫れるだけですが、悪化すると歯周炎となり、口臭の悪化や歯を支える歯槽骨の減少、歯茎からの出血など多くの症状が出るようになります。

親知らずが原因で、歯茎が腫れることもあります。
親知らずの生え方はケースバイケースで、正しい位置に生えるとは限りません。
正しい位置に生えないと歯ブラシで磨きにくいため、食べかすが残って細菌が増えることで炎症を起こすことがあるのです。

歯茎の腫れが、腫瘍ということも考えられます。
腫瘍には良性と悪性があり、悪性はいわゆるガンです。
白いできものにも見えます。
口内炎のようなものができて腫れがなかなか引かず、または大きくなっている場合は、早めに病院を受診しましょう。

疲れていたり、ストレスが溜まっていたりすると免疫力が低下し、細菌感染のリスクが高まります。
また、ストレスが多い時は交感神経が優位になって唾液の分泌量が減少するため、浄化作用も低下して感染リスクが高まります。
その結果、細菌感染してしまい、歯茎が腫れることがあるのです。
歯茎の腫れだけで終わるとは限らず、人によってはうずくような痛みが生じることもあるため、早めに治療を受けましょう。

歯茎が腫れた場合はどうしたらいい?

歯茎が腫れた場合、治療を受けるのが、最もおすすめの方法です。
しかし、すぐに行くことができないという場合は、まず応急処置をしましょう。
その場合、何をすればいいのかを解説します。

腫れているだけではなく痛みがある場合は、まず濡れたタオルなどを当てて冷やすようにしましょう。
痛みのある部分を冷却することで、症状が少し和らぐケースもあるのです。

歯茎が腫れる原因として多いのが、歯の汚れの磨き残しによって細菌が増殖したというケースです。
この場合、腫れているから出血しないようにブラッシングを控える、というのは逆効果です。

腫れている時は、普段より丁寧に磨いて磨き残しがないようにしましょう。
ただし、刺激が強いと歯茎から出血する可能性が高くなるため、やわらかめの歯ブラシを使用するのがおすすめです。

ブラッシングをする時は、歯磨き粉にも気を付けましょう。
薬用歯磨き粉の中には、抗炎症作用があるものや研磨剤が含まれていないものもあるので、それらを使ってみてください。

また、磨く際は歯の汚れをこそぎ落とすように強く磨くのではなく、歯と歯茎の境目部分をマッサージするように、優しく磨きましょう。
同時に、歯周ポケットから汚れを掻き出すこともイメージして磨いてください。

疲れやストレスによって免疫力が低下し、細菌に感染して歯茎が腫れることもあるため、疲れていると感じた時はまず体を休めることを考えましょう。
また、睡眠不足にならないようしっかりと眠ってください。

この対処方法は、あくまでも応急処置であり根本的な治療ができるわけではありません。
応急処置をしても一時的に症状が和らぐだけで腫れが引かないという場合には、早急に歯科医院で治療を受けましょう。

まとめ

歯茎が腫れるのは歯周病が原因であると思われがちですが、それ以外にも、虫歯や親知らず、ストレスによるものや腫瘍など、様々な原因があります。
特に、腫瘍の場合は悪性のものもあるため、腫瘍の特徴と見た目が一致する場合は、「単なる歯茎の腫れだ」と思わず、きちんと検査してもらいましょう。
一時的な腫れであれば応急処置で症状が和らぐこともありますが、重篤な病気である可能性もあるため、歯科医院で治療することをおすすめします。
東京品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。
一人一人に合った治療方法をご提案させて頂きます。