インプラント

インプラント治療の前に必須の口腔内環境チェックについて

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インプラント治療を行う前に、必ず行われるのが口腔内環境のチェックです。

結果によっては、インプラント治療が出来ないこともあるのですが、チェックと言われると、どのようなことをするのか気になるでしょう。

口腔内環境のチェックとは、具体的にどのようなことをするのでしょうか?

口腔内環境のチェックはなぜ必要なのか

インプラント治療を行うためには、先に口腔内環境チェックをしなくてはいけません。

しかし、何のためにチェックは必要となるのでしょうか?

まずは、その理由について解説します。

インプラント治療では、歯肉を切開して顎の骨、歯槽骨にドリルで穴をあけ、そこにインプラント体を埋入するという外科手術が行われます。

手術なので、当然ながらリスクが伴うのです。

インプラント体を埋入しても問題ないかを確認するために、口腔内環境チェックを行う必要があります。

そのチェックを怠ると、インプラント体を埋入しても、骨と結合せずにいつまでも安定しない、と言った結果になるかもしれません。

その他にも、様々なリスクが生じる可能性があるのです。

口腔内環境チェックでは何をチェックする?

口腔内の環境をチェックすると言っても、どのようなポイントをチェックするのでしょうか?

その内容について、解説します。

まず、歯肉の状態を確認します。

その状態によっては、インプラント治療ができないケースもあるのです。

炎症がある場合などは、まずそれを改善しなければいけません。

歯周病になっている場合は、インプラントを支える歯肉や歯槽骨などが吸収されてしまい、インプラントを埋入したとしても症状が進行すると、支えがなくなってインプラントが抜け落ちてしまうかもしれないのです。

そのため、歯周病は先に治療してしまわなければ、インプラント治療ができません。

少なくとも、改善される目処が立たなければ無理でしょう。

治療期間には、その分の期間も加算して考える必要が出てきます。

次いで、歯槽骨の状態もチェックします。

歯槽骨が少なくなっていると、インプラント体を支えることができず治療ができないこともあります。

そのため、レントゲン撮影やCT撮影によって状態を確認する必要があるのです。

ひと昔前のインプラント治療では、歯槽骨の量が足りず幅や高さが一定以下であればインプラントを埋め込むことが難しくなるため、治療できないケースもよくありました。

しかし、現在は骨造成手術が可能となったため、治療できるケースも増えています。

骨造成手術は、歯槽骨が不足している場合に骨を造るものです。

骨補填材や患者様自身の骨である自家骨、もしくは人工骨などを用いて、足りない場所に骨を増やします。

骨造成手術には、サイナスリフトやGBR、スプリットクレフト、ソケットプリザベーションなどの方法があります。

対応できるケースなどがそれぞれ異なるため、適切な方法で行う必要があります。

この他に、粘膜の状態を確認し、頬の内側や舌下などの粘膜に疾患がないかを確認します。

舌の状態も同様に確認し、虫歯の有無についてもチェックします。

もしも虫歯があれば、先に治療を行わなくてはいけません。

唾液についても確認します。

唾液の量が少なければ歯周病のリスクが高まるので、極端に少ない場合は、セルフマッサージなどの指導を行って分泌を促す必要があるでしょう。

口腔内環境のチェックだけではなく、体全体の健康チェックも必要となります。

血液検査を行い、全身疾患がないか、血液感染の恐れがあるエイズ、肝炎などに感染していないかもチェックしてから治療を行います。

インプラント治療は、血液疾患や糖尿病、高血圧、脳疾患、心疾患、循環器系疾患、肝臓病、腎臓病、骨粗しょう症などの症状がある場合は、治療ができないケースがあるのです。

また、金属アレルギーのチェックも行います。

インプラント体は、純チタンやチタン合金でできているものが多く、チタンはアレルギー反応が生じにくい金属です。

それでもまれにアレルギー反応が生じる人もいるため、この点についてもチェックする必要があります。

さらに、喫煙の有無についてもチェックします。

喫煙者=インプラント治療ができない、というわけではないのですが、治療が失敗する可能性が高くなります。

特にヘビースモーカーの場合、インプラント治療ができない可能性が高くなってしまうので、治療の可否について歯科医に相談した方がいいでしょう。

タバコのニコチンが毛細血管を収縮させる働きを持つため、喫煙者の場合、インプラント体と歯槽骨の結合に時間がかかります。

治療を受ける場合は、禁煙が必要になる可能性があるでしょう。

まとめ

インプラント治療を行うためには、様々なチェックを行う必要があります。

口腔内環境のチェックがほとんどですが、体全体の疾患などもチェックする必要があるのです。

これは、治療に失敗しないために必要なことなので、面倒に思わずチェックを受けましょう。

もしも問題があった場合は、それを改善してからの治療となります。

東京品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。

一人一人に合った治療方法をご提案させて頂きます。