インプラント

インプラント手術の前に服用している薬を確認しておきましょう

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インプラント手術を安全に行うためには、全身の状態を確認する必要があります。

全身に疾患があるような場合は服用中の薬があることも多いため、事前に確認しておかなければなりません。

服用しているとインプラント手術前に注意が必要な薬とは、どのようなものでしょうか?

どんな薬に注意が必要?

インプラント手術を受ける前に、現在服用している薬がある場合はその種類を確認しておきましょう。

薬の種類によっては、リスクが高まったり手術の成功率が下がったりすることもがあるからです。

例えば、高血圧であれば血圧のコントロールのために降圧剤を服用していることが多いでしょう。

また、血液がサラサラになるアスピリンなどの抗凝固剤を服用している方も多いのですが、その場合は血液が止まりにくくなっています。

こういった薬を服用している場合、手術の前に担当医と連携をとって手術しなくてはいけません。

以前は一時的に服用を中止することが多かったのですが、今は、症状を考慮して止血処置がしっかりとできるようなら、薬を飲みつつ治療を進めていくケースもあります。

心臓病の方も、注意が必要です。

ペースメーカーを入れている場合もあれば、高血圧と同じく抗凝固剤を服用していることもあるため、治療を始める前に担当医に相談してください。

糖尿病の方は、インプラント治療ができないと言われています。

なぜなら、免疫力が低下しているせいで手術の後の感染リスクが高くなってしまうからです。

しかし、糖尿病の方でも血糖コントロールができていて、症状が安定していればにインプラント治療が可能となります。

インプラント治療にはレントゲンやCT撮影が必要なのですが、妊娠中の方は胎児への影響が心配なので可能な限り撮影しないようにするのが一般的です。

また、妊娠中は体調が変化することも多いので、手術のために長時間口を開けて仰向けになっているのが大きな負担となるかもしれません。

さらに、手術には麻酔を使用して術後には痛み止めなどの薬も出されるため、授乳中の場合、乳幼児への影響を懸念する方もいるでしょう。

そのため、できるだけ妊娠中を避けてインプラント治療を行うことをお勧めします。

アレルギーがある方は、インプラント治療前に確認しておかなくてはいけません。

インプラントには、アレルギーが出にくいチタンという素材が使われています。

チタンも金属の一種なので、金属アレルギーの方は事前にパッチテストを行う必要があります。

特に注意が必要となるのは、骨粗しょう症の薬を服用しているケースです。

骨粗しょう症の治療薬に「ビスフォスフォネート製剤」というものがあります。

これを服用している人が歯を抜いたり外科手術をしたりした場合、顎の骨が壊死してしまう可能性があるのです。

治療の前には注意して、服用を中止できるか担当医と相談してみましょう。

可能であれば、服用を中断してインプラント手術を行うことができます。

どの薬を服用しているのか、治療の前に相談しておきましょう。

手術後の薬と過ごし方

インプラント治療の後は、痛み止めや抗生物質、炎症止めなどが処方されます。

抗生物質には細菌感染を予防する働きがあるので、指示された場合はその通りに飲んでください。

炎症止めは腫れや痛みを軽減するだけでなく、傷の治りを早くする働きもあります。

痛み止めは、インプラント手術後に腫れや痛みが生じた際に服用します。

特に、骨造成を行った場合や複数本の手術をした場合などは、腫れや痛みが出やすいでしょう。

また、痛み止めには炎症を和らげる働きもあります。

薬には、必要に応じて服用する頓服薬と、決められた時間と回数で服用する内服薬があります。

内服薬の場合、炎症を抑える働きも必要とされているため、痛みがなくても指示通りに飲むようにしてください。

手術後は、麻酔が切れる前に鎮痛剤を飲み、その後は抗生物質や炎症止めなどの薬を指示通りに飲みましょう。

腹痛や下痢、発疹などの症状が出るようなら、歯科医院に相談してください。

手術後は傷口から若干出血しているのですが、1日程度で落ち着くケースがほとんどです。

しっかりとうがいをすると傷口を刺激してしまい出血も増えるため、うがいはなるべく避けるように気を付けましょう。

食事については、硬いものや刺激物はなるべく避けてください。

また、麻酔が効いていると、感覚がないために頬などを噛んでしまうことがあるので、飲食は麻酔が切れてからにしましょう。

それ以外に、手術直後の運動などにも注意が必要です。

運動など血行が良くなる行動をすると出血量が増え、傷の治りも遅くなるため、できるだけ安静にしていてください。

また、飲酒も血行の促進効果があり、腫れや出血の原因となるため避けてください。

まとめ

インプラント治療は、外科手術を伴うものなので、万全を期して行わなくてはいけません。

普段服用している薬の中にインプラント治療の妨げとなるものがあるかもしれないので、事前に担当医や歯科医師に確認しておきましょう。

特に高血圧や心臓疾患、糖尿病などの方は注意が必要です。

手術後は飲食や飲酒、激しい運動などは避けて安静にしておきましょう。

東京都品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。

一人一人に合った治療方法をご提案させて頂きます。