大人になってから矯正治療を始める人が、年々増えつつあります。
矯正治療はいつからでもできるのですが、早く始めれば始めるほど高い効果を得やすくなるのです。
30代になってから矯正治療を始める人は、どのような目的があるのでしょうか？
30代で矯正治療を始める人の目的について、解説します。
矯正治療を始める理由
矯正治療は、子どものうちから始める人が多いでしょう。
しかし、家庭の都合や親の反対などで、子どもの時は矯正治療を受けられなかったという人も少なくありません。
「矯正治療は受けたいけれど、親の許可を得られなかった」という人が、大人になってから矯正治療を受けることも多いのです。
大人になってからでも、矯正治療には十分な効果があります。
しかし、大人になってから矯正治療を始めるのは、何が目的なのでしょうか？
特に、近年は30代になってから矯正治療を始める人が増えています。
30代の人が矯正治療を行う主な目的について、解説します。
まず、仕事の関係で矯正治療を始めるというケースが挙げられます。
もちろん、会社から命じられて治療を受けているわけではありません。
自分で必要であると判断して、受けているのです。
仕事で歯列矯正が必要になるのは、仕事面において必要性がある場合やキャリアアップを目指す場合です。
歯並びが悪いと仕事ができない、キャリアアップができないということは少ないのですが、歯並びがいいに越したことはないでしょう。
歯並びがきれいな場合のメリットは、人に与える印象がいいという点です。
30代になると社会的立場が生まれてくるため、部下ができたり社外の人との付き合いが増えたりするでしょう。
社会的立場や人付き合いを考慮した結果、相手に不快な印象を与えないために、身だしなみの一環として、歯列矯正をするのです。
特に、欧米では日本よりもはるかに歯並びを重視します。
歯並びが悪い場合、子どものうちに矯正するのは当然のこととして広く浸透しています。
そのため、欧米のビジネスマンで、歯並びが悪い人はほとんどいません。
相手に与える印象をよくするためにも、海外の人と仕事をする機会が増えるようであれば、あらかじめ矯正治療をしていたほうがいいでしょう。
ライフステージの変化に備えて
矯正治療を行う目的として、ライフステージの変化に備えて行う、というケースもあります。
30代は結婚など人生に大きな変化が訪れやすい時期です。
自分の将来のことを考えて、「できるだけ長く歯を健康に保ちたい」と矯正治療を行うケースもあります。
なぜなら、歯列矯正をすると、虫歯や歯周病のリスクを減らすことができるからです。
歯並びが悪く、歯が重なり合って生えている場合などは、きちんと磨けない歯もあり、虫歯や歯周病になりやすいのです。
歯並びが悪い場合には、矯正治療をすることによって、磨きにくい歯などもきちんと磨けるようになります。
口の健康は、全身の健康にもつながります。
将来的に健康を保ちたいのであれば虫歯に備え、なるべく長く歯を健康なまま残しておきましょう。
また、女性であれば妊娠したときなどにホルモンバランスが崩れてしまい、口内環境が悪化します。
虫歯や歯周病になった時、妊娠中だと麻酔が使えないケースもあるため、治療ができないかもしれません。
また、歯周病菌が血液に乗って全身に広がっていくと、低体重児出産や早産の可能性も高くなってしまいます。
上記のリスクを減らすために、矯正治療を受けるという人もいます。
未婚の人であっても、今後人生のパートナーと出会った時に好印象を持ってもらえるように、歯列矯正をしておくケースもあります。
歯並びがきれいだと、清潔感があります。
ただし、大人になってから矯正治療を行う時にネックとなるのが、矯正装置を着けた時に目立つという点です。
歯列矯正といえば、金属製のブラケットを着けてワイヤーを通す金属ブラケットをイメージしている場合は、抵抗があるでしょう。
しかし、矯正装置には目立たないものもあります。
例えば、金属ブラケットと構造はほぼ同じですが、歯の表ではなく裏側に装着するリンガルブラケットという矯正装置もあります。
歯の裏側なら、口の中を覗き込まない限りほとんど見えることはないでしょう。
また、表に着ける場合でもブラケットをセラミック製のものにしたセラミックブラケットなら、あまり目立ちません。
目立たないように矯正治療をするのであれば、マウスピース矯正が人気です。
特に人気なのがインビザラインで、基本的には複数のマウスピースを使用して、歯を少しずつ理想的な位置へと動かしていきます。
マウスピース矯正は、食事や歯磨きの時にマウスピースを自分で外すことができるため、清潔な状態を保つことができます。
透明なプラスチックでできているため、目立たないこともメリットです。
まとめ
子どもの頃に矯正治療を行うと非常に効果的ですが、大人になってから始めても問題はありません。
歯周組織や歯槽骨がしっかりしていればいいので、50代、60代から始める人もいます。
矯正治療を受ける人の中で、特に30代の人が増えています。
30代になってから矯正治療を始める人は、仕事面で有利になることやライフステージの変化に備えているという理由があります。
歯列矯正を始めたいという方は、年齢に関係なく始めましょう。
東京品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。
一人一人に合った治療方法をご提案させて頂きます。