歯並びを整える歯列矯正の際は、歯を動かすための矯正装置を使用します。
矯正装置にはいくつかの種類がありますが、スポーツをする人にはマウスピース型の矯正装置がおすすめです。
なぜ、スポーツをする場合はマウスピース矯正がいいのでしょうか?
マウスピース矯正がスポーツに向いている理由について、解説します。
マリンスポーツにはマウスピース矯正
矯正治療は、半年から2年ほどかけて歯を動かす治療です。
治療を終えるまで時間がかかるため、スポーツを趣味にしている人は「治療中はスポーツを控えなければならないのでは?」と不安を抱くのではないでしょうか。
実は、矯正治療を受けている間はスポーツができない、というわけではありません。
ただし、金属ブラケットなどの矯正装置を装着している場合、スポーツをする上で邪魔になることもあるでしょう。
一方、マウスピース型矯正装置の場合、金属ブラケットなどの矯正装置比べると、邪魔になりにくい点がメリットです。
スポーツの中にはマリンスポーツもあります。
マリンスポーツの一つであるダイビングを行う場合は、ボンベとつながるレギュレーターをしっかり噛むことができるかどうかが問題となります。
マウスピース矯正の場合、ダイビングにも問題なく対応可能です。
口を大きく開けて、レギュレーターを噛むことができれば、特に問題はありません。
マウスピースを装着したまま、ダイビングができるのです。
なお、レギュレーターのマウスピースをしっかりと噛めるか事前に確認しておきましょう。
特に、噛んだ時に痛みがあるようなら気をつけなくてはいけません。
レギュレーターのマウスピースには、いくつかの種類があります。
矯正治療中も、咥えるタイプのマウスピースを選ぶことで無理なく治療を受けることが可能です。
口元をきちんと引き締めることができるマウスピースが望ましいでしょう。
注意したいのは、レギュレーターのマウスピースを強く噛む癖があるかどうか、ということです。
強く噛む癖があると、マウスピース型の矯正装置も強く噛んでしまい壊れる可能性があります。
矯正治療中にダイビングをする場合には、強く噛む癖がないかどうか事前に確認しましょう。
そのうえで、レギュレーターのマウスピースの噛み心地や、矯正装置の負荷などを確認してから、潜るようにしてください。
不安がある場合には、ダイビングショップやインストラクターに相談しましょう。
マウスピース型の矯正装置は、自分でつけたり外したりすることができるため、潜水の際に外しておくという選択肢もあります。
しかし、スムーズに治療を進めるためにも、なるべく着けたままにしておくべきです。
食事や歯磨きの時などは外してもいいのですが、レジャーやトレーニングの時は装着したままにするのが望ましいでしょう。
マウスピース型矯正の種類によっても異なりますが、1日20~22時間は着けておくべきです。
レギュレーターのマウスピースは噛む必要があるので、歯並びの乱れはダイビングの時に
顎や歯に負担をかけることになるかもしれません。
噛み合わせを整えることで、ダイビングもより楽しめるようになるでしょう。
ジムもマウスピースを着けたままでいい?
運動不足を解消するため、スポーツジムに通っている人も多いでしょう。
特に、体づくりや健康維持に意欲的な人の場合、毎日のようにトレーニングをするケースも珍しくありません。
矯正治療をしていると、トレーニングに影響がないか不安になる人もいるでしょう。
マウスピース矯正であればトレーニングには特に影響ありません。
むしろ、マウスピースがマウスガードの代わりになるため、歯を食いしばるような運動の際に歯にかかる負担を分散できます。
また、ラグビーなど人とぶつかるようなスポーツについても、口の中をガードできます。
マウスピースによって歯が守られるため、アスリートの多くはマウスピース矯正を選んでいるのです。
ただし、マウスピースはスポーツ用ではなく、あくまでも矯正用なので、強度面はそれほど強くありません。
強い力がかかると壊れてしまうことがあるので、注意しましょう。
マウスピース矯正で注意が必要な点として、飲み物が挙げられます。
マウスピースを着けている時は、飲んでも問題ないものが限られています。
運動をした後にスポーツドリンクを飲む人は多いのではないでしょうか?
スポーツドリンクには糖分や酸が含まれているため、マウスピースを装着している時は摂取することを避けた方がいいのです。
マウスピースを装着したままスポーツドリンクを飲むと、虫歯のリスクが高まります。
虫歯にならないようにするためにも、飲み物はできるだけ水にしてください。
他のものを飲む場合にはマウスピースを外し、うがいや歯磨きをしてから装着し直しましょう。
まとめ
スポーツをする時、通常の矯正装置は邪魔になることがあります。
特に、金属ブラケットを着けたままぶつかり合うようなスポーツをした場合、矯正装置によって口内を傷つけることがあるだけでなく、矯正装置も壊れる可能性があります。
マウスピース矯正の場合は、スポーツ用マウスピースというものもあるように、装着したままスポーツをしても問題はなく、歯を守ることもできます。
ただし、かかる負荷が強いと壊れてしまうため、注意してください。
東京品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。
一人一人に合った治療方法をご提案させて頂きます。