鏡で自分の顔を見たとき、口角が下がっていると感じる人もいるのではないでしょうか。
気づかなかっただけで、もともと下がっていたのかもしれないと考えるかもしれませんが、実は歯並びが悪いせいで口角が下がっている可能性もあります。
なぜ、歯並びが悪いと口角が下がってしまうのでしょうか?
原因と、対処方法について解説します。
口角が下がる原因は?
ふと鏡を見たとき、口角が下がっていると感じたことのある人は少なくないでしょう。
口角の上下は、大きな影響を与えます。
同じ顔、同じ髪型でも、口角の違いだけで印象はかなり違うのです。
口角が下がると、口がへの字の形になってしまいます。
口元がへの字形になっていると、不機嫌に見えてしまいます。
逆への字なら、明るい印象を与えるでしょう。
口角が下がっている状態は、あまりいい印象を与えません。
口角が下がってしまう原因として、まずは上顎前突によるものが挙げられます。
上顎前突とはいわゆる出っ歯で、上の顎の骨が前に突き出されている不正咬合の一種です。
口が前にせり出していることで、口角が下がって見えます。
また、下顎前突という下の顎が突出している、受け口やしゃくれ顎と呼ばれる不正咬合も、口角が下がって見える原因です。
下顎が前に突出していると、上顎に覆いかぶさるような形になってしまいます。
下顎前突を正面から見た場合、上唇を下唇が覆うようになっています。
自分でやってみるとわかりますが、下唇を上唇の上になるように突き出すと、口角はさがってしまうのです。
歯並びで以外の原因では、口周りの口輪筋などの筋肉が衰えることが挙げられます。
口周りの筋肉が衰えることで、口角が下がってしまうのです。
口角が上を向くようにするには、口周りの筋肉がある程度必要です。
筋肉が弱っていると、口角は下がってしまいます。
口周りの筋肉が衰えた場合の影響は、口角が下がるだけではありません。
口呼吸になりやすく、口内が乾燥してしまいます。
口内の乾燥は、虫歯の原因になることもあるため注意が必要です。
筋肉が衰えたせいで口角が下がった場合には、筋肉を鍛えることで口角を上げることができます。
口角が下がっているのは生まれつきであると考えている人も、口周りを調べてみれば筋肉が衰えている可能性は十分あるでしょう。
歯並びが悪いことにコンプレックスを持っているせいで、笑顔に自信がなくなって口角を上げないようにしている人もいます。
口角を上げると笑顔になりますが、口を開けたときに歯並びの乱れが気になると、口を閉じたままにしているかもしれません。
笑顔にならないと、口周りの筋肉は衰えていきます。
普段、口角を上げて笑顔になっているか、一度振り返ってみましょう。
口角を上げて、笑顔になっていないのであれば、笑顔になる習慣を身に着けることが大切です。
口角を上げるにはどうしたらいい?
口角が下がっている場合、上げるためにはどうしたらいいのでしょうか?
実は、口角が下がっている原因によって適切な対処方法は異なります。
歯並びが乱れているせいで口角が下がっている場合には、歯列矯正で対処できます。
歯列矯正とは、不正咬合と呼ばれる歯並びを治療して、歯を正しい位置へと動かすことで歯並びや嚙み合わせを改善する治療です。
歯並びが治れば、口角が下がる原因を解消できるかもしれません。
歯列矯正の方法として基本的なものが、ワイヤー矯正です。
金属製のブラケットを歯に着けて、ワイヤーで歯に圧力をかけて動かす治療であり、矯正治療といえばこの治療法をイメージする人も多いでしょう。
ただし、金属ブラケットは口を開けたときに目立ちます。
なるべく目立たないようにしたいという場合には、セラミック製のブラケットを選んだり、歯の裏側にブラケットやワイヤーを着けるリンガルブラケットで治療したりすることも可能です。
ワイヤー矯正以外に、マウスピース矯正という方法もあります。
歯型に合わせて歯を少しだけ正しい位置へと動かすマウスピースを作成し、定期的に付け替えていく治療方法です。
マウスピース矯正は、自分で取り外すことができるという点がメリットです。
食事や歯磨きのときには取り外して、邪魔にならないようにできます。
また、透明なプラスチック製なので、装着していてもほとんど目立ちません。
口の周辺の筋肉が衰えている場合には、口元なるべく動かすようにして鍛えましょう。
気づくと口呼吸している、という場合には、口が突出しやすいため、唇を意識して閉じるようにしてください。
生活習慣も、口角が下がる原因になることがあります。
頬杖をよくついたり、あまり噛まずに食べていたりすると、口角が下がりやすくなるため、普段から意識して改善しましょう。
まとめ
口角が下がると、不機嫌そうに見えてしまうため好印象を与えません。
口角が下がる原因として、口周りの筋肉の衰えが挙げられますが、ほかに、上顎前突や下顎前突など歯並びの悪さが原因となることもあります。
口周りの筋肉が衰えている場合には、鍛える必要があります。
一方、歯並びの悪さが原因の場合は、矯正治療を受けることで改善可能です。
「歯並びが悪い」という自覚がある場合には、一度歯科医院に相談しましょう。
東京都品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。
一人一人に合った治療方法をご提案させて頂きます。