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【五反田で矯正歯科】アデノイド顔貌を歯列矯正で治療できるのでしょうか?

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矯正治療を受ける人の中には、アデノイド顔貌をどうにかしたい、という人もいます。

アデノイド顔貌とは、どのような状態のことを指しているのでしょうか?

また、アデノイド顔貌は矯正治療で解決できるものなのか、ということについて解説します。

アデノイド顔貌とは?

「アデノイド顔貌」という言葉を、聞いたことがあるでしょうか?

聞いたことがある人の中には、「特徴が当てはまる気がする」と心配している人もいるかもしれません。

アデノイドとは、鼻から喉にかけてつながっているリンパ組織のことです。

咽頭扁桃とも言い、風邪が引いたときなどに腫れてしまう扁桃腺と似ているものですが、アデノイドがあるのは扁桃腺よりさらに上で、肉眼では見ることができません。

アデノイドには、ウイルスや細菌などが体内に入ってくるのを防ぐ役割があります。

過剰に反応した場合は、顔つきにも影響します。

口呼吸が習慣化されて、アデノイドが正常な大きさになっても同様の顔つきになってしまうことをアデノイド顔貌といいます。

アデノイド顔貌には、いくつかの特徴があります。

口呼吸になってしまうため、口が少し空いた状態になるのが特徴の一つです。

口を開けていると口内が乾燥してしまい、口臭や虫歯の原因になってしまいます。

また、口の周囲の筋肉が弱くなってしまい、下顎が引っ込んで前歯が出っ歯になったように見えてしまいます。

顎の発達が悪く、十分な大きさにならないため、歯並びも悪くなるでしょう。

さらに、鼻が詰まりやすくなり、鼻水も出やすくなります。

鼻の下が伸びて、面長になってしまうのもアデノイド顔貌の特徴です。

加えて、中耳炎になるリスクも高まります。

顔と首の境目がわかりにくくなったり、二重顎になったりすることもあります。

下唇が厚ぼったく見えてしまい、いびきをかくことも増えて睡眠時無呼吸症候群の原因にもなるのです。

ここまで紹介した多くの項目に当てはまる場合には、アデノイド顔貌の可能性が高いと考えられます。

しかし、実際には検査を受けなければはっきりとはわかりません。

当てはまる点が多い場合には、一度検査を受けることをおすすめします。

診察を受けた際は、外見や症状から判断することとなりますが、必要な場合には、レントゲンや内視鏡による検査も行われます。

歯並びに問題がある場合は、歯科医院で矯正治療の相談をしましょう。

原因と治療

6歳までの間の幼児期は、ウイルスや細菌が鼻から入るのに伴い、アデノイドが大きくなっていきます。

成長すると体全体の免疫力も上がっていくため、アデノイドは徐々に小さくなっていきます。

しかし、中には中学生や高校生でも大きいままの人がいるのです。

鼻呼吸がうまくできず口呼吸をいつもしているようになると、ウイルスや細菌が口から入ってくることが多くなり、アデノイドも過剰に反応して大きくなってしまいます。

アデノイドが大きくなると、鼻の奥がふさがれてしまいます。

その結果、鼻呼吸がさらにしづらくなり、口呼吸ばかりになってしまうという悪循環に陥ってしまうのです。

アデノイド顔貌の治療には、いくつかの方法があります。

例えば、口呼吸を改善して鼻呼吸にするために、舌や口周りの筋肉を鍛えたり、鼻づまりを治療するといった方法が挙げられます。

大人になってから治す場合は、口呼吸を治すだけでアデノイド顔貌が解決するわけではありません。

あまりに症状がひどい場合は、アデノイドを切除することも検討します。

また、歯並びの矯正もアデノイド顔貌の治療に効果があります。

顔つき、特に口周りの状態を改善するには、矯正治療を受けて歯並びを整える必要があるのです。

矯正だけでは難しいという場合には、額骨体移動術などの外科治療を行うこともあります。

アデノイド顔貌によって口呼吸が常態化している場合は、歯並びを改善して鼻呼吸がしやすくなるように習慣づけましょう。

そうすることにより、外見の問題も解決するかもしれません。

歯科矯正を嫌がる人の多くは、歯に金属製のブラケットを装着し、ワイヤーで歯を圧迫するという方法が数年続くかもしれないと考えています。

しかし、近年はインビザラインなどのマウスピース矯正が増えています。

インビザラインの場合、透明なプラスチックでできたマウスピースを使用するため、矯正装置が目立つことはありません。

治療にかかる期間は、おおよそ1~3年ほどです。

矯正治療は、どのような矯正装置を使用した場合でも保険は適用されず、自由診療として全額自己負担しなくてはいけません。

ただし、顎関節症でオトガイ形成術などを行う場合には、保険が適用されます。

まとめ

顔の形が変わってしまうアデノイド顔貌は、アデノイドというリンパ組織が腫れることで起こります。

主な原因は細菌やストレスで、特に子どものころは大きくなりやすい傾向にあります。

アデノイド顔貌の治療として、歯科矯正を行うこともあります。

矯正治療では、歯並びを改善して口呼吸の人が鼻呼吸をするようにしていきます。

なお、矯正治療に用いる矯正装置は自分に合ったものを選びましょう。

自分に合う矯正装置について、歯科医とよく相談して決めてください。

東京都品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。

一人一人に合った治療方法をご提案させて頂きます。