マウスピース矯正をしたい場合、代表的な方法としてインビザラインがあります。
しかし、近年はアソアライナーを選ぶ人も増えています。
「インビザラインとアソアライナーは何が違うの?」と疑問に思ったり、どちらを選ぶべきかわからなかったりする人もいるでしょう。
インビザラインとアソアライナーの主な違いについて解説します。
インビザラインとアソアライナーの比較
マウスピース矯正といえば、インビザラインをイメージする人も多いでしょう。
前述したとおり、近年は同じマウスピース矯正であるアソアライナーを選ぶ人も増えています。
インビザラインとアソアライナーの違いは何でしょうか?
まず挙げられるのが、適応症例の違いです。
同じマウスピース矯正なので、どのように歯を移動させるかという点においてはほぼ違いがありません。
しかし、対応している症例についてはインビザラインの方が広く、アソアライナーは矯正後の後戻りや空隙歯列などの軽度の歯並びにしか対応していないのです。
インビザラインの方が、多くの治療実績があります。
また、膨大なデータを基にしたシミュレーションソフトを開発しているうえ、アタッチメントも使用できるため対応する症例が多いです。
費用面での比較は、症例によって異なるため一概にはいえないのですが、インビザラインの場合は最低20万円から、最大で100万円前後です。
一方、アソアライナーの場合は軽度の症例だけで治療回数も少ない分、費用も最低10万円から最大でも40万円と、インビザラインのおおよそ半分ほどで済みます。
マウスピース矯正では、歯に継続して力をかけなければなりません。
そのため、マウスピースの装着時間が定められています。
インビザラインは1日20時間以上、アソアライナーの場合は17時間以上が推奨されています。
形状にも違いがあり、インビザラインの場合は歯の部分だけを覆うような形状です。
しかし、アソアライナーは歯だけではなく、歯茎まで覆うような形状をしているため、最初は違和感があるかもしれません。
しかし、フィット感はあまり変わらないため、数日で慣れるでしょう。
マウスピースの厚みにも違いがあり、インビザラインはどのタイプでも全て0.05mmになっていますが、アソアライナーの場合はタイプによって0.5mm、0.6mm、0.8mmと段階別に厚みが異なります。
さらに、作製期間にも違いがあり、インビザラインの方が出来上がるまでに時間がかかります。
なぜなら、インビザラインはアメリカのものであるからです。
マウスピースをアメリカで作って送るため、製作には1カ月から2カ月ほどかかります。
一方、アソアライナーは日本で生まれたマウスピース矯正です。
国内なので、作製期間も10日から3週間ほどと、半分以下の期間で届きます。
マウスピース矯正を行うには型取りが必要ですが、インビザラインは最初に1回型取りを行うだけで問題ありません。
しかし、アソアライナーは30日ごとに型取りをする必要があります。
矯正にかかる期間は、インビザラインの場合簡単な症例なら短期間で終わりますが、通常は1年半から3年ほどかかるでしょう。
アソアライナーの場合は最短で4カ月ほど、最長でも1年半ほどで矯正治療が終わります。
どちらがおすすめか
インビザラインとアソアライナーには異なる特徴があるため、どちらを選んでも同じとはなりません。
おすすめのケースもそれぞれ異なります。
インビザラインがおすすめの人としてまず挙げられるのは、「何度も型取りをしたくない」という人です。
インビザラインは一度だけ型取りをすればいいため、何度も型を採る必要がありません。
一方、アソアライナーは定期的に取り直す必要があります。
また、全体的な歯並びを改善したい人にもインビザラインがおすすめです。
ただし、インビザラインにはいくつかの種類があり、中には前歯の部分矯正だけを目的としたものもあるため、注意が必要です。
インビザラインは世界中で使われているマウスピース矯正であり、多くの症例があるため安心して治療を受けられるでしょう。
したがって、実績の多い矯正治療を受けたいという人に向いています。
アソアライナーがおすすめの人は、費用を抑えたい人の中でも、軽度の矯正治療で済む人です。
既述したとおり、アソアライナーは軽度の矯正治療にのみ対応しているからです。
また、国内でマウスピースを製造しているため、なるべく早く矯正治療を始めたい人にも向いています。
「矯正後に後戻りしているのをどうにかしたい」という人にも、アソアライナーがおすすめです。
以上のとおり、インビザラインとアソアライナーにはさまざまな違いがあります。
自分の歯の状態にはどちらの治療法が向いているのか、歯科医師に相談したうえで、適切な治療法を選びましょう。
まとめ
矯正治療の中でも、特に人気がある方法がマウスピース矯正です。
マウスピース矯正の中でも特にインビザラインは多くの人が利用している治療方法で広く知られています。
一方、日本で開発されたアソアライナーも同じマウスピース矯正ですが、軽度の矯正治療にしか対応できません。
本文で書いたとおり、同じマウスピース矯正でも、インビザラインとアソアライナーにはさまざまな違いがあるため、どちらが良いか悩む人もいるでしょう。
自分にとって適切な治療法がどちらなのか、歯科医師によく相談しましょう。
東京品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。
一人一人に合った治療方法をご提案させて頂きます。
五反田駅前歯医者では、歯科治療に関する知識補完を目的として執筆しています。
従って、扱っていない治療にも触れる場合が御座います。
当院では、今回の記事にあるアソアライナーを扱っておりません。
当院では、どんな症状にでも適応可能なインビザラインを推奨しております。