歯並びを治すための矯正治療には、長い時間がかかります。
長い間矯正装置を装着しているのが嫌で、治療を受けることをためらっている人もいるでしょう。
しかし、光加速矯正装置を併用することで、矯正治療にかかる期間を大幅に短縮できるのです。
光加速矯正装置はどのような仕組みで矯正治療を短縮できるのか、解説します。
矯正治療とは?
歯並びは、人によって大きく異なります。
虫歯や事故によって歯を何本か失った人もいれば、全ての歯が健康できれいに並んでいる人もいるでしょう。
また、親しらずがあるかどうか、何本あるかも人によって異なります。
歯が28本すべて健康な人であっても、歯の位置がズレていることがあります。
歯並びが悪いというと出っ歯がイメージしやすいかもしれません。
他にも乱杭歯や受け口、上下の前歯がちぐはぐになっている人もいるでしょう。
日本では、八重歯がチャームポイントの一つとして考えられることが多いのですが、実は八重歯も歯並びが乱れている状態です。
歯並びの乱れは、専門用語で不正咬合といいます。
歯並びの悪さが気になるとき、正しい位置へと歯並びを動かす治療が矯正治療です。
歯に矯正装置を着けて力を加えることで、歯を正しい位置へと動かしていく治療であり、少しずつ動かしていく必要があるため治療にはかなりの時間がかかります。
矯正装置にもいくつかの種類がありますが、代表的なものとして歯に金属製のブラケットを着け、ワイヤーで歯を動かすワイヤー治療が挙げられます。
矯正治療と聞いて、歯にブラケットとワイヤーを装着している姿をイメージする人は多いでしょう。
ワイヤー矯正は、見た目が気になるという人もいます。
ワイヤー矯正以外にも、自分で矯正装置を取り外すことができ、装置自体も透明で目立たないマウスピース矯正などもあるため、見た目が気になる人でも安心して治療を受けられるでしょう。
歯並びが悪い人は元々乱れている状態という人が多いため、わざわざ治す必要性を感じないかもしれません。
しかし、歯並びが悪いままだと、さまざまなデメリットが生じるため、軽視は禁物です。
たとえば、歯が重なり合って生えている場合には、歯磨きがしづらいことがあるでしょう。
きちんと歯を磨くことができなければ、歯垢が溜まって虫歯や歯周病の原因になってしまいます。
歯並びの乱れ方によっては特定の音が発生しづらくなることもあるため、会話を嫌がる人もいます。
また、食べ物を食べる時に噛み合わせがずれてしまい、きちんと咀嚼できないこともあるでしょう。
歯並びが乱れていると、顎に負担がかかり、痛みが生じたり顎関節症になったりするリスクが高まります。
不自然に力がかかって前歯が折れてしまったり、唇に飛び出た前歯が当たってけがをしたりするかもしれません。
見た目が気になって、人前では口を開けづらいという人もいます。
笑顔にも自信が持てなくなり、コンプレックスになる人もいるでしょう。
自信をもって笑顔になるためにも、歯並びが気になったら矯正歯科を受診しましょう。
光加速矯正装置の仕組み
歯の矯正治療を行うと、矯正装置に力がかかることにより、骨の吸収と再生を繰り返し徐々に移動します。
早く歯を動かそうと強い力をかけると、歯の根や骨などがダメージを受けてしまう可能性があるため、少しずつ動かさなければなりません。
できるだけダメージを与えないためにも、矯正装置で歯に与える力や動かすスピードを計算して、少しずつ継続的に力をかけて治療していく必要があります。
早く終わらせたくても、急いだことで歯が抜けたり折れたりしないように気を付ける必要があるのです。
歯肉の中には、歯槽骨という歯を支えている骨があり、歯槽骨と歯根の間に繊維状の組織の歯根膜があります。
歯は、歯槽骨の中で歯根膜に包まれ、バネ状になって浮いています。
歯根膜は、歯にかかる力を吸収しながら緩和し、力が直接歯槽骨に伝わらないようにするクッションの働きをしている組織です。
矯正装置によって歯を動かす力が加わると、歯根膜に力が伝わって押された方の歯根膜は縮み、離された方の歯根膜は伸びます。
矯正装置によって歯に力が継続して加わると、歯根膜が伸びている側の骨を作る骨芽細胞と、縮んでいる側の骨をためる破骨細胞が働き始めます。
骨芽細胞により新たに骨が新生され、さらに破骨細胞が骨を吸収することで骨が再構築されるのです。
歯槽骨の破壊と再構築を繰り返しながら、歯は動いていきます。
光加速矯正装置(ヒーリング)は、近赤外線光または微細な振動を与えることで骨芽細胞や破骨細胞をはじめ、歯周組織の細胞を活性化し、矯正期間を短縮する効果を発揮することで、矯正治療の治療期間を短縮できるのです。
まとめ
矯正治療は、歯の生えている位置が通常とは異なる場合に、正しい位置へと動かしていく治療です。
歯並びが悪いと見た目が悪いのは当然ですが、すみずみまで歯を磨くのが難しくなる、発音しづらくなるなどのデメリットもあります。
歯を動かす際は歯を作る骨芽細胞と、歯を破壊して吸収する破骨細胞が働きますが、光加速装置を使用すると骨芽細胞や破骨細胞の働きを高めることで、治療期間を短縮可能です。
東京品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。
一人一人に合った治療方法をご提案させて頂きます。