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【五反田駅前の歯医者】歯科治療で使用される歯科用レーザーとは何か解説します

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歯科医院では、治療に歯科用のレーザーを用いることがあります。

しかし、歯科用レーザーがどんなものなのかを知らない人の中には、危険ではないかと不安に思う人もいるかもしれません。

なぜ、歯科治療にレーザーを用いる必要があるのでしょうか?

歯科用レーザーとはどのようなものか、解説します。

歯科治療で用いられるレーザーとは?

レーザーというと危険なものと思う人もいるかもしれません。

しかし、実は私たちの身の回りに多くのレーザーが存在していることをご存じでしょうか?

スーパーやコンビニのレジで使用しているバーコードリーダーも、レーザーの一種です。

また、パソコンのマウスも光学式であれば、レーザーを使用します。

レーザープリンターなども珍しくはなく、強い光を出して照らすレーザーポインターなどもあります。

今は医療分野でもレーザーを使用する治療が増えていて、歯科においても専用のレーザー機器を用いた治療が行われています。

歯科用レーザーは、他のレーザーとどのように違うのでしょうか?

歯科用レーザーとは、強いエネルギーを持ったレーザーを用いた治療器具です。

同じ波長の光をいくつも束ねて密度を高め、病気となっている部分に照射することで、治療します。

虫歯や歯周病の原因となる細菌など、特定の物質にだけ反応するという特徴があるため、余分な場所を傷つけることはありません。

レーザー光には細菌を活性化させる働きもあるため、細胞の再生を促すのにも効果的です。

組織を切開したり、病的な場所を蒸発させたりすることができ、化学物質を使用しないためアレルギー反応が起こることもありません。

また、電気メスとは違い、通電する必要もないのです。

さらに、赤外線領域の波長を使用しているレーザーであるため、発がん性などの危険性もありません。

妊娠中やペースメーカーの使用者などにも悪影響を与えることがない治療機器であり、安心して治療を受けることができます。

歯科用レーザーは、健康な歯に影響を及ぼすことはなく、問題がある部分だけを治療することが可能です。

メスで切開すると出血が多くなり縫合する必要がありますが、レーザーの場合は高熱を発しているため、切開をしたときに止血と殺菌を同時にできます。

傷の治りも、メスより早くなるのです。

歯科用レーザーによる治療は、以前は自由診療でした。

しかし、2008年からは虫歯の処置、2010年からは歯周病の処置、さらに2018年からは軟組織の処置に関して、レーザー治療を行った場合に保険適用が認められています。

歯科用レーザーの使用例

歯科用レーザーは、波長の違いで効果も異なります。

虫歯や歯周病、歯並びなどに効果がありますが、具体的にどう治療するのでしょうか?

各症例の、治療内容について解説します。

虫歯の治療でレーザーを使用する場合に使用するのが、エルビウムヤグレーザーです。

エルビウムヤグレーザーを用いて表面の虫歯が感染しているポイントにエネルギーを集中させます。

歯の奥や周辺には影響が少ないため、健康な組織には悪影響を与えません。

虫歯に感染している部分は健康な組織よりも柔らかくなっているため、レーザーを当てることで優先的に削れていきます。

蒸散除去といい、感染部分を蒸発させることが可能です。

歯周病は、歯肉に歯周病の原因となる細菌が感染しているため、腫れて痛むという症状があります。

従来は、麻酔をかけてメスで歯茎を切開していました。

しかし、歯茎を切開した場合は出血が多くなってしまうため、体調を崩すケースもあったのです。

レーザー治療であれば、切開した際に凝固止血という方法で出血を止めることができます。

使用するレーザーは、虫歯の治療と同じエルビウムヤグレーザーです。

歯肉炎になっている部分にレーザーを照射して切開し、腫れている部分を除去することで、治療できます。

歯並びをレーザーでよくする方法として、上口唇小帯切除術が挙げられます。

上の唇から歯茎に向かって伸びるひも状の上唇小帯が歯並びに悪影響を与えている場合に、切除して歯並びを整えることができるのです。

放置していると、前歯の真ん中に隙間ができてしまうことがあります。

炭酸ガスレーザーなどを使用することがあり、レーザーによる切除であれば縫合の必要がないというメリットがあるのです。

以上のとおり、治療内容によってレーザーを使用するメリットは異なります。

レーザーの持つ特徴を生かして、治療をより早く、安全で精密に行うことも可能です。

レーザー治療が可能かどうかは、歯科医に相談してみてください。

まとめ

歯科治療に使用することがあるレーザーは、同じ波長の光を束ねて強いエネルギーを持たせ、病気になった部分に照射することで悪い部分を除去する治療です。

使用しているレーザーは赤外線領域の波長なので、妊娠中の方やペースメーカーに悪影響を与えることはありません。

虫歯や歯周病の処置、軟組織などの治療に使用することができ、2008年から順次保険診療として認められるようになっています。

東京品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。

一人一人に合った治療方法をご提案させて頂きます。