ブログ

【五反田の歯医者・矯正歯科】審美歯科治療のルミネアーズとは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

審美歯科治療は、歯や口元を美しくすることに重点を置いた治療です。

代表的なものにはホワイトニングやセラミック、ラミネートベニアなどが挙げられます。

また近年新しい審美歯科治療として注目を集めているのが、ルミネアーズです。

今回はルミネアーズの概要やメリット、一般的な治療の流れなどについて解説します。

ルミネアーズの概要

ルミネアーズは、アメリカ最大級の歯科メーカーであるデンマット社が開発した審美歯科治療です。

1986年から臨床試験が開始されたルミネアーズですが、そこから30年以上経った今も破損がなく、白さも変わらず、虫歯になっていないことが報告されています。

つまり白さ、安全性、耐久性すべてにおいて実証されている審美歯科治療だということです。

日本に上陸してからはまだ間もないため、それほど取り扱う歯科クリニックは多くありませんが、少しずつ治療が受けられるところは増えています。

ルミネアーズはラミネートベニアに似ている

ルミネアーズは、代表的な審美歯科治療であるラミネートベニアに近い治療法です。

ラミネートベニアは、歯を削って歯の上にチップを貼り付けることで、歯を美しく見せる治療です。

チップは主にセラミックなどで作製されていて、歯の着色を白く美しく見せるだけでなく、すきっ歯や大きさがバラバラな歯をキレイに整えることもできます。

ホワイトニングでは効果が出なかった方なども、ラミネートベニアを受ければ理想的な歯を手に入れられる可能性があります。

しかし、ラミネートベニアにはデメリットもあります。

まず1つに、歯を削らなければいけないことが挙げられます。

ラミネートベニアでは、歯にチップを貼り付ける際、歯を0.8mm程度削らなければいけません。

歯を大きく削ると、耐久性が低くなるおそれがあります。

またもう1つのデメリットは、力や圧をかけるとチップのひび割れが起こるという点です。

せっかくラミネートベニアで審美性をアップさせても、噛み締めや歯ぎしりなどの癖がある方は、すぐに破損する可能性があります。

さらに歯にチップを貼り付けることから、治療後の口内における違和感が大きくなったり、寿命が短くなる可能性があったりといった点も問題視されています。

一方、ルミネアーズはラミネートベニアに似た治療法でありながら、上記のデメリットを網羅的に改善しています。

ルミネアーズのメリット

似た治療であるラミネートベニアと比較した場合、ルミネアーズには以下のようなメリットがあります。

・歯をほとんど削らない
・薄くて丈夫
・治療期間が短い
・予防歯科効果がある
・寿命が長い

各メリットについて詳しく説明します。

歯をほとんど削らない

ルミネアーズはラミネートベニアと違い、歯をほとんど削らない治療です。

前述の通り、ラミネートベニアは元の天然歯を大幅に削らなければいけませんが、ルミネアーズはほとんど削りません。

大切な自身の天然歯を残しつつ、美しい歯並びや色を手に入れることができます。

また歯をほとんど削らないことにより、治療を行う歯の耐久性も保たれますし、なんといっても残せる歯の量が増えます。

人間の歯は、原則として再生することのない組織です。

失った歯質はレジンや金属、セラミックなどで補うことも可能ですが、やはり機能面は天然歯には劣ります。

そのため、なるべく歯を削らずに治療するというのは、非常に大事なことです。

薄くて丈夫

ルミネアーズのメリットとしては、治療で貼り付ける膜がラミネートベニアと比べて薄く、丈夫だという点も挙げられます。

ラミネートベニアで使用するセラミックのチップは分厚く、口内に入れてから慣れるまでに時間がかかります。

一方、ルミネアーズで使用するものは極薄であり、セラミック以上に強度が高いポーセレンという素材を使用しています。

ポーセレンは陶材の一種で、一般の陶器と同じように非常に硬く、何年経っても擦り減ることがありません。

表面の色が褪せることもないため、審美歯科治療で使用する素材としては最適です。

特にルミネアーズなど、前歯の目立つ場所を治すときの治療によく使用されます。

またルミネアーズで使用するポーセレンの膜は、術後の違和感も少ないですし、口内に入れてもすぐに慣れます。

治療期間が短い

ルミネアーズは、ラミネートベニアに比べて治療期間も短いです。

具体的には、最大でも4回の来院で終わるケースがほとんどです。

ラミネートベニアの場合、カウンセリングの後は診断材料の採取を行い、その後2回目のカウンセリングへと進みます。

さらにその後歯の表面のエナメル質を削り取り、歯型を採ってチップを作成します。

最後にチップを歯に貼り付ければ完了です。

これらの治療を受けるには、多い場合で6回ほど歯科クリニックを訪れなければいけません。

ルミネアーズは、初回カウンセリングの後、治療と調整を1~2回行い、膜を貼り付けたら終了です。

そのため、なるべく早くキレイな歯を手に入れたい方にとってもおすすめです。

予防歯科効果がある

ルミネアーズは審美歯科治療としての側面だけでなく、予防歯科の側面も持っています。

こちらはラミネートベニアにはないメリットだと言えます。

ルミネアーズの治療を受けると、歯の着色汚れや歯並びを改善できるだけでなく、虫歯も予防してくれます。

虫歯予防効果は、臨床試験によって数十年以上保ち続けられていることがわかっています。

そのため、単に歯をキレイにするだけでなく、一度キレイにした歯をキープし続けたいという方にも向いています。

寿命が長い

ラミネートベニアと比べて素材の寿命が長いというところも、ルミネアーズの大きなメリットです。

具体的には、施術から25年以上持つことが実証されています。

ラミネートベニアの寿命は10~20年ほどであり、こちらも決して短いわけではありません。

しかし、噛み締めや歯ぎしりなどがある場合は、10年に満たなくても機能を発揮しなくなることがあります。

一方、ルミネアーズの寿命については、臨床試験によってこれより長いことが判明しています。

臨床試験では、1986年に行われた治療されたルミネアーズが、2012年の段階でも破損や歯の変色を認めなかったとされています。

つまり一度治療を受ければ、基本的には25年以上持つということです。

こちらは再治療の手間が減ることや、コストパフォーマンスの上昇につながります。

ルミネアーズの一般的な治療の流れ

ルミネアーズの治療については、一般的に以下のような流れで行われます。

・問診、説明
・口元の撮影
・歯の色の決定
・型取り
・膜の貼り付け

まずは問診票に記入し、歯科医師による問診を受けます。

このとき、ルミネアーズの治療内容、費用などの詳細についても説明があります。

またその後口元の撮影を行い、治療後のシミュレーション画像を作成します。

こちらの画像をもとに、患者さんと歯科医師で歯並びや形、色の細かな調整を行います。

治療方針が決定したら、精度の高い型を取ることができるラバー系の印象材を使用し、型取りを行います。

最後に、出来上がった極薄の膜を専用のセメントで接着して完了です。

まとめ

ラミネートベニアの進化版とも言えるルミネアーズは、非常におすすめの審美歯科治療です。

なるべく歯を残したい方や、口内の違和感を減らしたい方、治療の時間を確保しにくい方など、さまざまな方に向いています。

もちろん審美歯科治療のため、決して安い治療ではありませんが、経済的な余裕がある方は一度歯科クリニックに詳細を聞いてみましょう。