虫歯治療

【東京都品川区五反田の歯医者】花粉症と歯痛の関係

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春になると花粉症に悩む人が増えます。
特にスギ花粉アレルギーの人が多いですが、他にもヒノキなどさまざまな花粉がアレルギー源になっているケースは少なくありません。
花粉症の症状といえばくしゃみや鼻水、目のかゆみなどが挙げられますが、中には歯が痛くなるという人もいます。
花粉症と歯痛の関係について解説します。

花粉症と歯痛にはどのような関係がある?

花粉症になると、鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどさまざまな症状に悩まされます。
症状を押さえようと薬を飲むと、眠くなる、喉が渇くなどのデメリットもあるため、症状を抑えたいものの、薬はできるだけ避けたいという人も少なくないでしょう。

人によっては花粉症になったとき、歯の痛みに悩まされてしまうという人もいます。
花粉症の症状は歯と何ら関係がないように思えるため、意外かもしれませんが、実は密接な関係があるのです。

まず花粉症について説明します。
花粉症とは、スギをはじめとしたさまざまな植物の花粉が原因となって起こる、アレルギー性の病気のことをいいます。
飛散した花粉が鼻や目、口から侵入し、粘膜に付着することでアレルギー反応が起こり、くしゃみや鼻水などの症状が表れるのです。

花粉の飛散量は年々増加しています。
昔にくらべて衛生環境が改善されたことと裏腹に、免疫力が低下してきたことで、花粉症になる人が増えているのです。

花粉症の症状として多いのが、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみや充血、涙などです。
他にもさまざまな症状があり、顔のかゆみや、頭痛を訴える人もいます。
さらに、花粉症によって歯痛に悩まされる人も増えています。

なぜ、花粉症で歯が痛くなるのでしょうか?
その原因となるのが、副鼻腔炎と上顎洞炎です。
花粉が侵入して鼻腔内の粘膜を刺激すると炎症が起こり、鼻水が出て鼻づまりなどの症状が起こります。
鼻詰まりが続くと鼻腔内に空気が通りにくくなり、閉塞されてしまいます。
その結果、内部で細菌が繁殖しやすくなり、副鼻腔炎になってしまうのです。

副鼻腔炎とは、鼻の奥にある副鼻腔という空洞で炎症が発生する病気です。
副鼻腔炎によって顔が痛くなったり鼻がつまったり、頭痛がしたりという症状が起こります。
副鼻腔で炎症が発生すると、上顎の奥歯に近い場所にある上顎洞にも影響を及ぼします。
上顎洞で炎症が起こることで奥歯が圧迫され、歯痛が起こることがあるのです。
つまり、花粉症になって歯が痛むのは、花粉症が原因で副鼻腔炎を発症し、さらに上顎洞炎が起こったことが原因となります。

歯に痛みを感じたときはまず歯医者で診察をしてもらいましょう。
虫歯や歯周病などがある場合には、治療してください。
もしも歯が痛むのに、いくら診察を受けても虫歯や歯周病などが見つからなければ、副鼻腔炎かもしれません。
レントゲン撮影し、鼻腔あたりにもやもやしたものが写っている場合には、要注意です。
この場合、副鼻腔炎が起こっている可能性が高く、歯痛の原因となっている可能性があります。

虫歯や歯周病等の異常がないのに歯が痛むという場合には、耳鼻科に行く必要があります。
そこで副鼻腔炎になっていないかどうか検査してもらいましょう。
もしもなっている場合には、治療が必要です。
副鼻腔炎が歯痛の原因となっている場合には、治るにつれて歯の痛みも落ち着いてくるでしょう。

花粉症による歯痛の対策

花粉症の症状はつらいものです。
同時に歯痛もつらいため、できれば、どちらも経験せず過ごすことができるに越したことはありません。
花粉症と歯痛を防ぐ、あるいはできるだけ症状を軽くしたいのであれば、どのような対策が有効となるのでしょうか?

花粉症対策の基本が、花粉を避け、体内に侵入させないことです。
しかし、外出を一切避けるというのは、できないケースが多いでしょう。
そのため、外出するときに花粉が侵入しないよう、マスクやゴーグルなどで粘膜を徹底的にガードすることをおすすめします。

また、帰宅したら花粉をよく落とすことが大切です。
衣類に付着した花粉をしっかりと払い落してうがいや手洗いを徹底し、習慣づけるようにしましょう。
換気に伴い、室内に花粉が侵入してしまうこともあるため、空気清浄機を使用することをおすすめします。
できるだけ窓は網戸を閉め、花粉が侵入しないようガードすることも大切です。
最近では花粉をガードしてくれるカーテンもあるため、カーテンの交換を検討するのもよいでしょう。
花粉の時期だけでも、普段使用するものと交換すれば、窓から侵入する花粉をかなりガードできます。
鼻腔内に花粉が侵入してしまうと排出するのが難しいため、鼻うがいをして粘膜を洗浄し、細菌や花粉を排出することも大切です。

歯痛の対策としてまず挙げられるのが、丁寧な歯磨きです。
ただし、花粉症による歯痛を防ぐことは、歯磨きではできません。
しかし、歯磨きは花粉症に関係なく、虫歯や歯周病になるのを防ぐために必要なことといえます。
歯磨きを丁寧に行い、正しいブラッシング方法を身に着けて、歯に付着した歯垢を残さず除去してください。
歯の間は歯ブラシが届きにくく、汚れが知らないうちに溜まってしまうことも多いため、放置すると虫歯や歯周病の原因になってしまいます。
歯ブラシ以外にもデンタルフロスや歯間ブラシ、糸ようじ、タフトブラシなどのデンタルケア用品があるため、定期的に使用して歯間の汚れも除去しましょう。

なお、虫歯や歯周病になった時は、初期段階では痛みなど自覚できる症状がないこともよくあります。
そのため、大抵の場合は、ある程度進行してから自覚することが多いです。
しかし、初期段階で治療できれば歯にダメージを残さずに済みます。
定期検診に通っていれば、早期に発見して治療してもらうことができます。
さらに、治療にかかる時間も短くなるため、定期検診に通っておいた方がいいでしょう。
最小限の治療で完治させることができれば、以降の口内の健康や全身の健康を守ることもできます。

副鼻腔炎になるのを防ぐ方法としてまず挙げられるのが、花粉症対策を徹底することです。
既述した花粉症対策を行い、花粉症の症状が表れないようにしてください。
また、鼻腔内が乾燥するのを防ぐため、加湿器を使用して湿度を上げたり、水分をこまめに摂取したりといった対策も行いましょう。

すでに副鼻腔炎の症状が出ている場合には、耳鼻科を受診して抗生物質を処方してもらい、指示通りに服用してください。
歯痛をはじめ、花粉症の症状を悪化させないためには生活習慣を見直すことも効果的な方法といえます。
十分な睡眠時間を確保することが大切で、バランスのいい食事をとり、ストレスをためないことも必要です。
生活習慣を見直すことは健康的な生活を送るための基本ですが、同時に免疫力を向上させることにも役立ち、副鼻腔炎など感染症を防ぐことも期待できます。

花粉症や歯痛の症状があって長く続いていたり、副鼻腔炎の症状が重症化していたり、薬を服用しても改善されなかったりする場合には、病院を受診した方がいいでしょう。
医師の診断を早期に受けて適切な治療を受けられれば、症状がさらに悪化するのを防げるため、耳鼻科か歯科を受診しましょう。

まとめ

歯に痛みがあるときは、虫歯や歯周病などを疑うケースが多いのですが、実は花粉症の悪化が原因となることもあるのです。
花粉症による鼻づまりで副鼻腔に炎症が起こって副鼻腔炎になり、さらに鼻腔の近くにある上顎洞でも炎症が起こると、上顎の奥歯が圧迫されて痛むことがあります。
歯科医院で診察を受けても異常がないという場合には、一度耳鼻科を受診してみてください。
東京品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。
一人一人に合った治療方法をご提案させて頂きます。