歯周病

【東京都品川区五反田の歯医者】歯科検診と歯周病検診の違い

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口内の健康に気を遣う人は、定期的に歯科検診を受けているケースが多いと考えられます。
歯科検診にはさまざまな種類がありますが、そのうちの1つに歯周病検診もあるのをご存じでしょうか?
歯周病検診は歯科検診と何が違うのか、また、歯科検診を受けていても受けた方が良いのか、疑問に思う人もいるかもしれません。
この2つにどのような違いがあるのか、解説します。

歯科検診と歯周病検診の違い

多くの人が、学生時代に健康診断の一貫として歯科検診を受けたことがあるでしょう。
また、社会人になってから、会社の健康診断の際に、歯科検診も受けている、という人もいるかもしれません。
歯科検診とは、そもそもどのようなものなのでしょうか?

口内で起こる可能性のある虫歯や歯周病などといったトラブルに関し、早期に発見するために行う検査を歯科検診といいます。
受けるルールは3カ月刻みが理想的とされています。
虫歯治療が終わった後に、定期的に歯科検診に来院するように言われ、歯石除去を目的として受けている人も多いでしょう。
歯石除去を受けることで、自宅で行うブラッシングやデンタルフロスなどの口腔ケアでは落としきれない汚れをしっかりと落とすことができます。

歯科検診は保険が適用されるため、基本的に自己負担額は3割です。
ただし、内容によって費用は異なり、検診のみを受けるのか、歯石除去や追加の検査なども受けるのか等により、費用は変わってきます。
具体的にどのくらいの費用がかかるのか不安という場合には、事前に歯科医院で確認するとよいでしょう。

一方、歯周病検診はあまり耳慣れない検診かもしれません。
その名のとおり、歯周病に特化した検診のことであり、国が奨励し、各自治体で行っています。
検診の内容は、歯周病の有無や進行状況を詳しく調べるというものです。
歯周病予防のために、厚労省が受診することを奨励しています。

対象となるのは40歳から70歳までの人で、10歳刻みで受けることが可能です。
したがって、40歳、50歳、60歳、70歳というように40歳から70歳までの10の倍数の年齢に該当するときが、歯周病検診の対象になる、ということです。
ただし、自治体によっては半分の周期で行っていたり、20歳からとしているところがあったりと、取り組みに違いがあります。

日本人は歯周病になる人の割合が高く、特に40歳以上になるとおよそ半数が歯周病にり患しているといわれています。
歯周病は歯に関する症状以外にも、心疾患や糖尿病などの身体の病気にも大きく関係しているため、意外と厄介な病気といえるでしょう。

歯周病検診は、国が検診の機会を設けることで、口と体の健康を維持できるよう自治体が取り組んでいる制度なのです。

歯科検診と歯周病検診の違いとして、対象となる口内のトラブルの違いが挙げられます。
全般的にチェックする歯科検診に対し、歯周病検診は歯周病しかチェックしません。
歯周病検診は、あくまで歯周病の早期発見と早期治療のために行われるものであるため、他の病気については対象外となるのです。

検診を受けるタイミング

歯周病検診はいつでも受けられるものではありません。
各自治体で一定期間ごとに受診するタイミングが定められます。
歯周病検診は歯科検診よりもお得に受けられる好機です。
そのため、受診できる年齢になったら必ず受けたほうがよいでしょう。

受けた際に、歯周病だけでなく、虫歯をはじめとしたほかの口内トラブルを指摘されたら、歯科医師の指示に従って治療を受けてください。
ただし、前述したように、歯周病検診が受けられるのは10年ごとと限られています。
次の検診まで期間が開きすぎるため、歯のメンテナンスのために受けるには、不十分です。
よって、歯周病検診以外のタイミングでは、3カ月から半年刻みに歯科検診を受けることをおすすめします。
定期的に検診を受けておくと、仮に歯にトラブルが起こっても重症化することはほとんどなくなるでしょう。

放置して悪化し、治療が必要になると、治療費がかかります。
かなり進行していることも多く、治療費が高額になってしまうかもしれません。
そうならないためにも、検診を受けることは重要です。
虫歯などの口内トラブルを早期発見できることから、医療費の節約につながります。
自治体が定めるタイミングになったら歯周病検診を必ず受けてください。
また、定期的な歯科検診については、なるべく3カ月刻みで受けたほうがよいでしょう。

ちなみに、歯科検診を受診するのに適した頻度は、口内の状態や年齢、歯周病のリスクがどのクリアあるのかによって若干の違いがあります。
成人の場合は、一般的に3ヶ月から半年刻みに受診することが奨励されていますが、虫歯や歯周病のリスクが高い方は、おおよそ1~2カ月刻みなどもっと頻繁に受けた方が良いでしょう。
そうすることで、症状の悪化を防ぐことができます。

自治体の歯周病検診は10年刻みですが、実際には歯科検診と同じく3~6ヶ月刻みに受けた方が、歯のトラブルの重症化を予防できるでしょう。

歯周病リスクが高い方の場合は、1~2カ月を目安に受診することで、早期発見が可能です。

検診の費用は?

歯科検診や歯周病検診にかかる費用は、検診を実施する歯科医院や自治体ごとに異なるため、注意が必要です。
歯科検診を受診する際の費用は、保険が適用されるため原則として3割負担です。
したがって、1回の検診でかかる費用は5,000円未満となります。

ただし、検査を受ける目的や検診内容によっては保険が適用されないこともあることに注意してください。
その場合は自費診療となり、10割負担しなければなりません。
1回あたりの費用はおよそ10,000円となりますが、レントゲン撮影やクリーニング処置が必要ない場合でも歯科検診よりやや高くなります。

歯周病検診の場合も保険が適用されるため、自己負担割合は3割程度で受けることができ、1回につきおよそ5,000円かかるでしょう。

しかし、自治体から補助が出るケースもあり、5,000円より安かったり、自治体によっては無料で受診できたりすることもあります。

検診では、まずは口内全体の状態をチェックすることになるでしょう。
歯や歯茎の状態を目視で確認し、さらに触診でも異常がないか確認します。

歯に特殊な液体を塗布し、歯垢を染め出して特に付着しやすい場所を確認するのです。
歯槽骨の状態や歯周病の進行状況、歯の内部吸収の状況などを確認するために、レントゲン撮影も行うことがあります。

歯垢や、歯ブラシでは落とせない歯石を除去し、歯磨き方法や歯ブラシ、デンタルフロスなどの使い方についての指導も受けることになるでしょう。
また、虫歯予防効果の高いフッ素を歯に塗布して口腔内の状態を記録し、次の検診時に役立てます。

なお、自治体の補助で受けられる歯周病検診の多くは、基本的な歯や歯茎のチェックや指導のみとなっています。
さらに詳しい検査を希望される場合は内容に応じた費用がかかるため、注意が必要です。

まとめ

歯の健康を守るための検診といえば歯科検診がありますが、実は歯周病のチェックのために行う歯周病検診も、国が主導し、各自治体が行っています。
歯科検診は歯のトラブル全般をチェックするもので任意に受けられますが、歯周病検診は国が5年から10年刻みに受けることを奨励しているものです。
歯科検診を定期的に受診し、国から通知が来たら歯周病検診も受けるようにするのがおすすめです。
東京品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。
一人一人に合った治療方法をご提案させて頂きます。