矯正治療を始めようと考えている人の中には、美容整形も行いたいと思っている人もいるでしょう。
しかし、矯正治療と美容整形では、どちらを先に行った方が良いのか悩んでいる人もいるのではないでしょうか?
矯正治療と美容整形はどちらを先に行った方が良いのか、解説します。
矯正治療で顔が変わる?
矯正治療は歯並びを整える治療で、美容整形は様々な点を変えていく治療ですが、どちらも行おうと思ったときはどちらから行った方が良いのか悩むでしょう。
結論からいえば、矯正治療を受けると顔の形が変わってしまう可能性があるため、まずは矯正治療から始めましょう。
歯列矯正をして歯並びを整えることで、均等に口角を上げられるようになりきれいなスマイルラインにできるのです。
歯並びが綺麗になることで、今まで歯並びを気にして笑顔になるのをためらっていた人でも思う思いっきり笑えるようになります。
実際に治療後の感想でも、笑うことが多くなったという人や笑顔の自信が持てる様になったという人が多いのです。
笑ったときに歯茎が多く見えてしまうガミースマイルも、ある程度であれば矯正治療で改善できます。
美容整形を先に行ってしまうと、歯並びが悪い状態で見た目を整えてしまうため、歯並びを治したときにまたバランスが崩れてしまうでしょう。
美容整形の方が見た目を大きく変えることができるため、後に行うことで全体的なバランスを見ながら変更していくことができます。
矯正治療と美容整形の両方を受けようと考えている人の中には、Eラインについて悩んでいる人も多いでしょう。
Eラインというのは横顔のラインのことで、鼻の頂点から下顎までを結んだ直線のラインであり、横顔美人の条件の1つにもなっています。
唇がラインに触れる場合でも、上唇と下唇がそれぞれどのくらい触れるかによって、横顔がどのような状態か判断することができるのです。
日本人の標準的な上唇や下唇の位置は、Eラインに上唇と下唇が接している状態とされています。
歯列矯正をすることによって改善されることがあるので、矯正治療を受ける際のカウンセリングでEラインについても聞いておくといいでしょう。
例えば、上下の顎が前に突き出ている上下額前突でありEラインを両方の唇が超えている場合は、矯正治療で改善することができます。
矯正治療によって両方の顎を後退させることで唇も引っ込むため、美しいEラインにできるでしょう。
しかし、下顎後退という下の顎が後ろに下がっている場合は、矯正治療で上下の顎を後ろに下げたとしても下顎の位置が変わらないため、Eラインも崩れてしまいます。
矯正治療を受けても美しいEラインにならないようなら、美容整形を考えた方がいいでしょう。
咬み合わせが悪いせいで噛み締めや食いしばりがあると、筋肉の使い方が左右で異なってしまったり、咬筋に力がかかりすぎてエラが張ってしまったりすることがあります。
矯正治療で噛み合わせを整えることで、顔や口周辺の筋肉の使い方が変わるため、小顔に見えるという効果が現れることもあるのです。
なお、歯並びが悪くても叢生などは顔の形を変えることが少ないため、Eラインを崩すようなことはほとんどありません。
Eラインはもともとアメリカで考案されたもので、日本人の場合は基準が異なるため、当てはまらないことも珍しくないでしょう。
歯列矯正だけでは改善できないケース
軽度のガミースマイルであれば矯正治療で改善できる可能性は高いのですが、重度になってしまうと矯正治療だけでは改善しきれないこともあります。
歯列矯正で横顔を改善できるかどうかは顎の位置が大きく関わっており、顎の位置によっては歯列矯正だけで改善できないこともあるのです。
インビザラインのようなマウスピース型の矯正装置の場合は、食事中や歯磨きの際は外しておくのですが、他の時間は基本的にマウスピースを装着したままとなります。
取り外しが必要になるため食事の時間が規則的になりやすく、間食するために外すのが面倒で間食も少なくなるため、ダイエットとしての効果も期待できるでしょう。
普段何気なく食べているおやつも、マウスピースをいちいち外して洗浄し、歯を磨いてからまた装着しなくてはならないと思えば面倒に思えます。
矯正治療は見た目だけでなく、歯並びが整うことで歯磨きがしやすくなり、口腔内を清潔に保つことができるというメリットもあるのです。
噛み合わせも改善されるので、食事をしっかりと噛むことができるようになって噛み合わせの不調から来る肩こりや頭痛の症状がよくなることもあります。
基本的に、顔の下半分を対象とした美容整形は、矯正治療で歯並びを整えた後に行ったほうがいいでしょう。
反対に顔の上半分の美容整形であれば歯並びの影響はあまり受けないため、先に受けてしまっても問題はありません。
先に美容整形を行うこともできる?
どうしてもという場合は、矯正治療よりも先に美容整形を行うこともできますが、手術の内容によっては注意が必要な点もあるのです。
鼻や顎の手術をするときは口元の位置を考慮して行われることが多いため、矯正治療後に手術を行う方が良い場合があります。
ただし、鼻の手術でも目頭切開や二重埋没など目の手術であれば、矯正治療前でも問題が出にくいとされているのです。
顎変形症などで顎の骨格が大きくズレている場合は、矯正治療の前に外科手術で顎の骨を移動させるサージャリーファーストという方法が用いられることがあります。
矯正治療と美容整形のどちらを先に行うべきか迷う場合は、歯科医師と美容外科医の両方に相談して、それぞれの専門的な意見を聞くことが大切です。
専門家による総合的な診断を受けてそれぞれの治療のメリット・デメリットを理解した上で、最適な治療計画を立てるようにしましょう。
矯正治療中でも、目や鼻のような矯正治療に影響が出にくい部位の美容整形手術であれば、並行して行っても問題はないでしょう。
ただし、ワイヤー矯正の場合はワイヤーの尖った部分や装置に注意しなければ、美容整形の妨げになることもあるかもしれません。
矯正治療と美容整形はどちらも費用と期間がかかる治療なので、それぞれの治療にかかる費用や期間についても、事前に確認しておくといいでしょう。
矯正治療中に美容整形を受けたいという人もいますが、美容整形の内容によっては並行して行うこともできます。
例えば、食いしばりの癖があってオトガイ筋が緊張して顎にしわが寄ってしまう人は、顎ボトックスを行うこともあるのです。
輪郭が気になって糸リフトを行う人や鼻の整形手術を行う人もいるので、気になることがある場合は事前に相談してみることをおすすめします。
ただし、美容整形の内容によってはしばらく口を開けにくくなることもあるので、矯正治療の妨げにならないことを第一に考えた方が良いでしょう。
まとめ
歯並びが気になって矯正治療を受けようか考えている人の中には、歯並び以外にも気になるところがあって美容整形も受けたいという人もいます。
どちらを先に受けようか悩んでいる場合は、まず矯正治療から受けなければ美容整形の後で歯並びを整えたことで顔のバランスが崩れてしまうでしょう。
まずは矯正治療を受けて歯並びを整えてから美容整形を受けることで、予想外の結果になるのを防ぐことができます。
東京品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。
一人一人に合った治療方法をご提案させて頂きます。