矯正歯科

【五反田で矯正治療】口呼吸で歯並びが悪くなる原因はコレです!

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呼吸は鼻と口のどちらでもできますが、できれば鼻呼吸が望ましいといわれています。
しかし、鼻詰まりなどでどうしても口呼吸になってしまうケースもあるでしょう。
たまに口呼吸になる分には、それほど問題ではありません。
しかし、口呼吸が癖になっている場合は、歯並びが悪化する原因になるため注意が必要です。
なぜ口呼吸で歯並びが悪くなるのか解説します。

なぜ口呼吸になるの?

口呼吸になる原因としてまず思いつくのが鼻詰まりです。
鼻詰まりになるのは慢性鼻炎やアレルギー性鼻炎、あるいは花粉症や風邪などでしょう。
特に鼻炎は口呼吸になる大きな原因の1つです。
鼻咽腔の病気によって鼻閉状態になると鼻で呼吸しづらくなるため、無意識のうちに口で呼吸してしまいます。

子どもの場合、鼻閉状態を引き起こす要因は鼻炎だけではありません。
アデノイド肥大によって鼻の通りが悪くなっていることも考えられるのです。
口呼吸が習慣化してしまうと、口を閉じる力が弱まる「口唇閉鎖不全」になり、常に口が開いてしまいます。

結果的に、鼻炎は改善されても口が開きやすい状態が残り、無意識のうちに口で呼吸してしまうこともあるでしょう。
また、口を動かすことが少なくなり、柔らかいものばかり食べるようになると口の周囲の筋肉が低下してしまいます。
その結果、気づいたら口が開くようになるかもしれません。

口呼吸が歯並びに影響する?

五反田駅前歯医者 
実は、口呼吸と歯並びには深い関係があります。
口呼吸を続けていると歯並びが悪化する原因になるのです。

実は、歯は自然に正しい位置に収まるわけではありません。
きれいな歯並びは絶妙なバランスの上に成り立っていて、舌による口の内側からの力と唇による外側からの力とが釣り合って歯の位置が決まり、舌を囲むように歯が並んでいるのです。

しかし、口呼吸をしていると口が開きっぱなしになり、外側からの力が適切に加わらなくなります。
そのため、受け口や出っ歯など歯並びが悪い状態になってしまうでしょう。
特に子どもの口呼吸は深刻な影響を与えます。
歯が柔らかく動きやすい子どもの頃から口呼吸が癖になっている場合には、さらに歯並びが悪くなってしまうかもしれません。

口呼吸は歯並びに悪影響を及ぼすだけでなく、口臭・虫歯の悪化や、風邪を引きやすくなってしまうというデメリットもあるため、注意が必要です。
風邪の原因となる細菌やウイルスは主に喉で増殖します。
風邪をひくと咳が出るのは、喉に付着した菌を外に出そうとする防衛反応のひとつとして考えられるのです。
したがって、風邪をひかないようにするためには、喉に細菌が付着するのをどのように防ぐのかが大切になります。

鼻と口の機能を比較した場合、鼻の粘膜は細菌やウイルスが侵入してきたときに防ぎ、排除するというフィルターのような機能が備わっている一方、口にはそのような機能はありません。
よって、細菌やウイルスがそのまま喉へと侵入することになります。

細菌やウイルスを防ぐ働きのある鼻と防ぐことができない口のどちらで呼吸すると風邪をひきにくいかというと、やはり鼻の方でしょう。

口内で常に分泌されている唾液には、菌や微生物、汚れを取り除いてくれる自浄作用があります。
しかし、口呼吸をすると口内が乾燥して唾液が減少し、細菌が増殖しやすくなるのです。
歯周病の原因となる歯周病菌や虫歯の原因菌が増殖し、歯には細菌が固まったプラークが付着してさらに細菌が増えやすくなるでしょう。

歯周病菌や歯垢は口臭の原因になるものであり、虫歯の原因菌が増えることも問題となります。

また、口呼吸が習慣化すると歯並びが徐々に悪化するため、歯磨きをしてもブラシが届かずしっかりと磨けなくなり、虫歯のリスクがより高まる恐れがあります。

さらに、見た目の問題が発生するかもしれません。
なぜなら、口呼吸によって顔の筋肉が緩むからです。
歯並びが悪化して皮膚がたるんだりぼやけた輪郭になったりするなどの悪影響が発生する恐れがあります。
しわや二重あごの原因になる可能性もあるのです。

以上のような問題を防ぐためにも、慢性鼻炎によって鼻が詰まって口呼吸をしている場合には、なるべく早く鼻炎を治療してください。

口呼吸を改善する方法

口呼吸はさまざまな悪影響を及ぼすため、できるだけ早い改善が必要です。
改善するのにどのような方法があるのか解説します。

口呼吸を改善するには、まず鼻呼吸が可能な状態になるよう、鼻が塞がっている原因を突き止めましょう。
耳鼻科を受診し、鼻閉状態が鼻の疾患によるものか診断してもらってください。
鼻の疾患が原因であると診断された場合には、鼻どおりがよくなるよう治療を進めていき、意識的に鼻呼吸を行うようにしましょう。

鼻の疾患ではなく、顎のサイズに問題がある場合には、歯科医院での治療が必要です。
鼻呼吸は、舌が上顎についていて初めてスムーズに行えるようになります。
しかし、上顎が小さいと舌を吸着できるスペースを確保しにくくなります。
その結果、口呼吸になるケースもあるでしょう。
特に顎が成長途中にある子どもに多い症状であり、改善するには歯列矯正で上顎を広げなければなりません。

また、特別なマウスピースを使い、子どもの歯並びを改善させる予防矯正という選択肢もあります。
子どもの予防矯正には、プレオルソ、ムーシールド、マイオブレース等のさまざまな専用器具が用意されています。
器具ごとに特徴や効果、使い方などに若干の違いがあるため、小児矯正を行っている歯科医院で相談し、適切な器具を選ぶことが大切です。

鼻や顎に特段の問題はなく、悪癖が原因になっているケースもあります。
日々の習慣や舌癖などが口呼吸の原因になっている場合には、あいうべ体操やMFT、舌癖改善トレーニングなどによって改善が期待できるでしょう。
通常、舌癖を改善するための体操やトレーニングは、専用の器具を用いた予防矯正と並行して行います。

なお、歯列矯正によって鼻呼吸を改善する場合、ワイヤーを使用して歯並びを整えるワイヤー矯正と、マウスピースを装着して歯を動かすマウスピース矯正の2つのどちらかを行うことになるでしょう。
近年人気があるのは、マウスピース矯正です。
その理由として、透明なプラスチックでできたマウスピースを使用するため、装着していても目立たないことが挙げられます。
また、食事の際はマウスピースを取り外すため、食事内容に制限がなく、好きなものを食べられることも、人気の理由です。

歯磨きの際、マウスピースを取り外すため、矯正装置が邪魔できちんと磨けないということはありません。
また、矯正装置をきれいに洗浄できるため、清潔な状態を維持しやすいこともメリットです。
マウスピース矯正の種類によっては2~3カ月おきに通院するだけでいいというものもあるなど、通院回数も少なく済みます。

歯並びの乱れが原因でしっかりと磨くことができなくなると、歯に汚れが残り、虫歯や口臭の原因になります。
歯列矯正によって歯並びをきれいにすると、歯をしっかりとケアすることができ、虫歯になりにくい口内環境を整えることができるのです。

口呼吸が習慣となっていて歯並びが気になるという人は、ぜひマウスピース型の矯正装置を使用した矯正治療も検討してみてください。
ただし、不正咬合の種類によってはマウスピース矯正では治療できないこともあるため、まずは診断を受けたうえで相談してみましょう。

まとめ

口呼吸をしていると歯並びが悪くなるといわれているのは、歯にかかる力が弱まってしまうことが理由です。
また、口呼吸をしているとウイルスや細菌が侵入しやすくなり、口内が乾燥して虫歯や歯周病になるリスクも高くなってしまいます。
口や歯だけではなく全身の健康にも悪影響を与えるため、口呼吸が癖になっている場合はなるべく早く改善した方がよいでしょう。
東京品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。
一人一人に合った治療方法をご提案させて頂きます。