ブログ

【品川区五反田の歯医者】根尖病変について知るべし!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

歯科医院でレントゲン撮影をした際に、「根尖病変があるので、根管治療が必要だ」といわれた場合、何なのかわからず戸惑ったり、不安に思ったりする患者様もいるでしょう。
根尖病変といわれても具体的にどのような病気なのか、知らないという患者様は少なくありません。
具体的にどのような病気のことをいうのか、解説します。

根尖病変はどのような病気?

虫歯や歯周病、あるいは定期健診で歯科医院に行ったときに、口内のレントゲン撮影をしたら、歯根の周囲に影があるといわれることがあります。
レントゲンによって見える影は病巣の可能性がありますが、歯根の先端(根尖)の病気のことをまとめて根尖病変というのです。

レントゲン写真は、映った箇所が白い場合には骨や歯など硬い組織を、黒い場合には歯の神経や虫歯によって溶かされた歯などの柔らかい組織を示します。
レントゲンを撮ったときに歯根の先端が黒く映っているケースは、周囲の骨が溶けていることを示しているのです。

周囲の骨が溶けているケースは、影が歯根の先端を覆うように映ることがあります。
それだけでなく、2本ある歯根のどちらか片方に偏って影が映ることもあるのです。
実際どこにあるのかを見極めるのは、レントゲンの見方に慣れていなければ難しいかもしれません。

ちなみに、健康な状態であれば歯根の周囲を黒く細い線が覆うように映ります。
この線は歯根膜腔で、レントゲン写真を診る際は、歯根の周囲を黒く細い線が囲んでいるかどうかを確認することが、健康な状態か否かを把握するのに欠かせません。
しかし、見た目が一定ではないことから、十分な経験がなければ見分けることは困難で、経験が浅い歯科医師であれば見逃す可能性もあります。
そのため、経験豊富な歯科医師の診断を受けた方が安心できるでしょう。

後程詳しく解説しますが、根尖病変ができていたとしても直接体に悪影響を与えるわけではありません。
そのため、仮に気づくのが遅れても、大きな問題はないでしょう。
とはいえ、放置しておいていいというわけではないため、歯科医師の説明をよく聞いたうえで、早めに治療してください。

根尖病変は体に害がある?

五反田駅前歯医者 
根尖病変が発生する主な原因は細菌です。
研究により、細菌が歯の内側に侵入して神経に感染することで、根尖病変が起きるということが明らかになっています。

研究では、口内に細菌を持つラットと、無菌状態で育てることで口内に細菌を持たないラットをそれぞれ用意します。
そして、各ラットの歯にドリルで神経まで達する穴を開け、その状態のまま放置しておくと、違いが表れたのです。
具体的には、通常飼育ラットは時間が経過するにつれて歯の神経の壊死や根尖病変が起きたのに対し、無菌飼育ラットは穴が開いていても神経が健康な状態を維持することができるということが明確になりました。

ラットを用いたこの研究結果により、根尖病変が起こる原因となるのは、歯の中に細菌が侵入することだということが分かったのです。

根尖病変の原因が体内に侵入した細菌であると聞くと、インフルエンザや破傷風などの感染症のように、何か身体に悪い影響があると考えるかもしれません。
また、細菌によって根尖病変が口内で起こると聞くと、どうしても歯垢や歯石、歯周病などを連想するため、害があると思われがちです。
しかし、根尖病変は全く別の理由でできているため、むやみに心配する必要はありません。
なぜなら、体が持つ防御機構によって起きるものだからです。
そのため、たとえできたとしても周囲の組織が悪影響を受けることはありません。

根管治療が適切に行われていない、虫歯が悪化したなどの原因により、細菌が歯の神経に感染することがあります。
通常であれば、人体に備わっている免疫機構によって守られているため、細菌が多少体に侵入したとしても大きな問題にはなりません。
なぜなら、血液中にはさまざまな免疫系の細胞が含まれていて、仮に怪我をしたところから細菌が侵入しても、取り除いてくれるからです。
転んで怪我をしたとき、傷口が細菌感染を起こして骨が溶けてしまう、というようなことがないのは、免疫機能が働くことが理由です。

しかし、歯の神経は少々事情が異なります。
なぜなら、歯の神経に流れる血液の量がごくわずかであるからです。
そのため、手や足などの部位と比べて、細菌に対する抵抗力は非常に弱いです。
血流が少ないせいで抵抗力が低いため、ごくわずかな細菌であっても歯髄が細菌感染を起こして壊死してしまいます。

歯根の先端部分まで歯髄が壊死した場合には、細菌や細菌が産生した汚染物質が先端部から外側へと出ていきます。
歯の内側とは違い、外側は体の防御機構が十分に働くため、好中球やマクロファージなどの免疫系の細胞や、破骨細胞など骨を吸収する細胞の作用が活性化するのです。
周囲の骨が免疫系細胞や破骨細胞などの働きによって吸収されることで、根尖病変が発生してしまいます。

以上の通り、根尖病変は、歯の内側に通っている根管のさらに内側や表面に付着する細菌、ならびに細菌の生成物に対する免疫反応によって生じています。
そのため、根尖病変ができているからといって、決して体に悪影響があるというわけではないのです。

根尖病変は治療が必要?

根尖病変は歯の中の細菌が原因となって発生するものですが、発見した場合に治療せず放置するとどうなってしまうのでしょうか?

「放置していても自然に治るのでは?」と考える患者様もいるかもしれません。
しかし、根尖病変は、きちんと根管治療をしない限り治ることがほとんどないのです。
先述したように歯の内側は血流が少なく、免疫機構が働きにくいことが理由となっています。
したがって、歯の神経に細菌が感染して根尖病変ができた場合、風邪のように自然に治ることはありません。
良くても現状維持が精いっぱいで、多くの場合は悪化してしまうでしょう。

根尖病変が悪化した場合、基本的には根管治療を受けなければなりません。
しかし、状況によってはあえて治療せず、経過観察した方が良いというケースもあります。
治療が必要ないケースもあると聞くと、時間と治療費を節約するために、「このまま放っておいてもいいだろう」と考える人もいるかもしれません。
しかし、根尖治療の要・不要を見極めるには専門知識が必要になるため、自己判断するのは危険です。
そのため、根尖病変があることが判明した場合には、「治療しなくても大丈夫だ」と自分で決めつけないようにしましょう。
根尖治療の治療が必要かどうかは、歯科医師の判断を仰ぐ必要があります。
歯科医師による診断の結果、治療が必要であればきちんと受けてください。

まとめ

根尖病変とは、レントゲン撮影で歯根の先端部分が影のようになっているように見える状態のことをいい、根尖に起こるさまざまな病気をまとめた呼び方です。
根尖病変の原因は細菌であることが実験の結果で明らかになっています。
ただし、細菌とは異なり、根尖病変は体に害を与えるようなことはありません。
必ずしも治療が必要になるわけではなく、経過観察をした方が良いケースもあります。
どちらが適切なのか、歯科医師の診断を仰ぎましょう。
東京品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。
一人一人に合った治療方法をご提案させて頂きます。