矯正歯科

【品川区五反田の矯正歯科】「過蓋咬合」を放置するリスクはコレだ!

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不正咬合という歯並びが悪い状態にはいくつかの種類がありますが、中でも注意が必要なものの1つが過蓋咬合です。
過蓋咬合を放置していると大きな負担がかかり、多くのリスクがあるのです。
矯正治療を受けずに放置していることで、生じるリスクを解説します。

過蓋咬合とは?

正常な状態の歯の噛み合わせは、奥歯が上下で一致し、前歯は上の歯が少し前に出て下の歯を3分の1ほど覆います。
しかし、前歯が通常よりも深く覆われている状態になっている場合には、過蓋咬合という不正咬合になっているのです。

下の前歯がほとんど見えないほど覆われているのが過蓋咬合で、異常な噛み合わせであるため、奥歯にかかる負担が大きくなります。
食事の際にうまく噛めず、顎や歯茎にかかる負担も大きくなるため、トラブルが起こりやすくなるのです。

過蓋咬合になるとさまざまなトラブルがあるため、気付いたら早めに治療し、対処する必要があります。

何が原因となるのか

五反田駅前歯医者 
前歯の噛み合わせが深くなりすぎる過蓋咬合が起こる原因には何があるのか、主な原因にを解説します。

一つ目の原因はブラキシズム、いわゆる歯ぎしりです。
歯ぎしりを繰り返すうちに歯が削れていくため、噛み合わせがだんだん深くなってしまいます。
奥歯がすり減って噛み合わせが深くなると、前歯も段々と深く噛み合うようになるため、過蓋咬合になっていくのです。

日中の対策として、通常なら少し隙間が空いているはずの歯が、無意識のうちに触れあっていないか意識してみるといいでしょう。
就寝中のコントロールは難しいため、ナイトガードを使用するのがおすすめです。
ナイトガードの装着によって歯が直接触れ合わないようにして、すり減ったり顎に負担がかかったりするのを防ぎましょう。
過蓋咬合は、気が付いた時にすぐに対策することで、進行を抑止できます。

上下の顎の成長バランスが崩れることも、過蓋咬合の原因です。
上顎が成長しすぎていたり、下顎が小さかったりすると噛み合わせ深くなります。
バランスよく顎を成長させるためには、呼吸が重要です。
子どもの頃にうまく鼻呼吸ができずに口呼吸の癖がついてしまうと、顎の成長の妨げとなって、過蓋咬合の原因になることがあります。

これを防ぐために有効なのが、矯正治療です。
成長期の7歳から12歳の間に顎のバランスを整えるための矯正治療を始めると、将来起こり得る歯並びや噛み合わせなどのトラブルを予防できます。
また、虫歯などで乳歯の奥歯を早期に失った場合には、本来歯があって支えとなる場所が空席となるため、前歯にかかる負担が大きくなるでしょう。

歯の喪失にも注意が必要です。
歯を失った影響で噛み合わせが深くなることがあり、過蓋咬合につながる恐れがあります。
虫歯が悪化すると歯を失う可能性があるため、予防しましょう。
毎日の歯磨きはもちろんですが、生活習慣の見直しも重要です。
たとえば、子どもに長時間お菓子を食べ続ける「だらだら食べ」の習慣があると、虫歯のリスクが高まります。
甘いものがあるとつい何度も手を伸ばしてしまうかもしれませんが、悪癖にしないためにも、おやつの食べ始めだけでなく食べ終わりの時間も決めて徹底してください。
子どもの生活習慣を見直して整えるために最も重要なのは親のサポートです。
強くしかるのではなく優しく声掛けをして、習慣づけていくと予防しやすくなるでしょう。

歯並びには日常の何気ない癖が影響することもあります。
特に指しゃぶりや頬杖を突く癖、寝るときのうつぶせ寝や噛むとき片側に偏ってしまう習慣などが大きく影響します。
癖や習慣によって歯や顎にかかる力が偏るため、過蓋咬合に限らずさまざまな不正咬合の原因になってしまうことがあるのです。

特に、指しゃぶりを続けていると前歯が前に押し出されてしまい、出っ歯や過蓋咬合の原因となることが多いため、なるべく早く改善できるようサポートしてあげてください。
叱って無理やりやめさせようとすると逆効果になることもあるので、優しく声をかけて、成功したときは褒めてあげましょう。

治療せず放置した場合のリスク

過蓋咬合の人の中には、噛みにくく感じていても日常生活に大きな支障はないため、治療せずに放置している、という人もいるかもしれません。
しかし、治療せずに放置しているとさまざまなトラブルの原因になるため、なるべく早く治療した方が良いのです。

治療せずに放置していると、上下の歯が深く噛み合うようになり、次第に摩耗していきます。
歯が長時間触れあうようになるため、エナメル質がだんだんと削れて痩せてしまうでしょう。
歯が摩耗すると、虫歯のリスクが高くなります。
さらに悪化すると、歯が抜ける可能性が高まるでしょう。
なるべく早く治療を始めることは歯の健康を守ることにもつながります。
気が付いたときに、まずは歯科医院に相談しましょう。

噛み合わせに問題があると、舌や唇の動きを阻害することがあるのもリスクです。
その結果、活舌が悪くなるかもしれません。
しっかりと発音できなければ相手はうまく聞き取れず、何回も聞き返されて会話が煩わしくなることもあるでしょう。
活舌が良いと聞き取りやすい発音で話せるため、きちんと話した内容も伝わり、コミュニケーションもスムーズになります。

前歯と奥歯の噛み合わせがズレていると、食べ物をしっかり噛めなくなるのもリスクです。
しっかりと噛めなければ、食べ物を大きいまま飲み込むようになり、消化しづらくなって胃腸に負担がかかります。
消化に時間がかかり、長時間食べ物が残り続けて胃もたれの原因にもなるでしょう。

過蓋咬合になると、上下の歯が接触しやすいのもリスクです。
強く接触することも多くなり、下顎の動きが制限されます。
顎にかかる負担が大きくなってダメージが蓄積され、いずれは顎関節症となって口を動かすたびに顎から音がしたり痛みが生じたりするでしょう。

審美的なリスクもあります。
過蓋咬合になると舌が上の前歯に触れて押し出すようになるため、出っ歯やガミースマイルを引き起こすことがあるからです。

過蓋咬合は上顎の歯茎に下顎の前歯が接触しやすいため、歯茎に腫れや炎症が起こるリスクも高いでしょう。
歯茎が炎症を起こすと、歯肉炎が悪化して歯周病が進行するリスクも高まります。

過蓋咬合になると、奥歯の噛み合わせが深くなり、噛み合わせがバランスも崩れます。
その結果、奥歯にかかる力が強くなり、補綴物や修復物を破損しやすくなるでしょう。
過蓋咬合は矯正治療によって改善できるため、補綴物が壊れる前に歯科医院で相談し、治療することをおすすめします。
ワイヤー矯正やマウスピース矯正などで治療できますが、矯正中の見た目が気になる場合には、マウスピース矯正の方がおすすめです。

過蓋咬合を放置すると、徐々に改善が難しくなります。
したがって、なるべく早い段階で治療を始めることをおすすめします。

まとめ

過蓋咬合は、上の前歯が下の前歯を深く覆う不正咬合の一種です。
噛み合わせが悪くなり、一部の歯や顎にかかる負担が大きくなってしまいます。
過蓋咬合の原因には歯ぎしりや食いしばり、顎の成長のズレ、口呼吸などさまざまなものがありますが、癖や習慣によるものは、幼少期のうちに改善した方がいいでしょう。
放置すると少しずつ悪化し、顎関節症の原因にもなるため、なるべく早く治療を受けてください。
東京品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。
一人一人に合った治療方法をご提案させて頂きます。