インプラント

歯を失った高齢者にインプラント治療がおすすめな理由

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加齢と共に歯を失ってしまう人は多いのですが、その場合、多くの人が入れ歯を選択します。

入れ歯は安価に失われた歯を補うことができる治療方法ですが、実は費用が掛かってもインプラントの方がおすすめです。

なぜ、インプラントの方が良いのでしょうか?

その理由について、解説します。

入れ歯にはどんなデメリットがある?

高齢者の口腔内環境は、若い頃と比べて変化しています。

中でも、歯周病にかかっている人の割合が高くなり、症状も進行しています。

そのせいで、歯を支える役割を持つ歯周組織の歯槽骨が吸収されてしまっているのです。

加齢と共に歯を失ってしまう原因として、このことが、かなり大きな割合を占めています。

そうなると、多くの人は部分入れ歯、ほとんどの歯を失うと総入れ歯によって、失った歯を補うでしょう。

また、歯を失って噛むことが難しくなってくると、脳や体の機能に対しても影響が出ると言われています。

よく噛まなくなると消化しにくくなって消化器官にも負担がかかり、摂取できる栄養も減少するため、食べる機能を維持することが難しくなってくるのです。

多くの人が失った歯の代わりに入れ歯を選ぶのは、治療費が比較的安価という理由が大きいでしょう。

保険が適用されるため、費用の一部だけ負担すればいいのです。

また、入れ歯は抜歯が必要なことはあっても、手術などは必要無いため、治療にかかる期間もそれ程長くありません。

破損した場合なども、修理が簡単というメリットもあります。

しかし、入れ歯には最大のデメリットがあります。

それは、強く噛むことができないという点です。

部分入れ歯の場合、噛む力は天然歯と比較して半分以下、総入れ歯の場合は1~2割程度しかありません。

実際、入れ歯を使っている人の意見として、固いものを噛むことができないという声がかなり多いのです。

この点からも、入れ歯の噛む力の弱さは分かるでしょう。

また、入れ歯は作成してから時間が経つと、徐々に合わなくなってきます。

歯が失われた部分は骨が吸収されていくため、歯茎が痩せていき、入れ歯との間に隙間が生じます。

その隙間に食べ物が挟まると痛みが生じ、外れやすくなってしまいます。

合わない入れ歯のままで食事をしていると、噛むことがさらに難しくなり、食事も楽しく感じなくなってしまうのです。

この状態を放置すると、やがて食べる気力が減退してしまい、栄養が不足して健康にも悪影響を及ぼします。

その辛さに耐え兼ね、入れ歯を外して柔らかいものだけを食べる人もいるのです。

高齢者のインプラント治療について

入れ歯のデメリットに辟易しているという人には、インプラント治療がおすすめです。

インプラント治療は、歯根の代わりになるインプラント体を顎の骨に埋入し、しっかりと固定した上で義歯を装着して失われた歯の代わりにする治療方法です。

インプラントは、入れ歯と比べて噛む力が非常に強いというのが特徴です。

天然歯のおよそ8割程度の力で噛むことができると言われているので、ほとんど違和感なく使うことができます。

しかし、インプラントには治療が困難なケースもあります。

持病があるというのも、その理由の1つです。

高齢者の場合、持病を持っていることも多いため、難しいケースもあります。

しかし、重度の高血圧や骨粗しょう症などを除けば、薬のコントロール等で治療が可能となるケースもあります。

まずは、歯科医に相談してみましょう。

また、インプラント治療を受けた場合、口腔内を清潔に保たなければインプラント周囲炎になる可能性が高くなります。

病気などで寝たきりになってしまうと、口腔ケアが困難になるため注意が必要です。

通常、インプラント治療は歯茎を切開してインプラント体を埋入するのですが、高齢者の場合は、体に負担をかけないよう歯茎を切開しないフラップレスという方法で行ったほうがいいでしょう。

また、すべての歯を失った方は、1本ずつインプラントにするというのが難しいため、総入れ歯を選択しがちですが、その場合はオーバーデンチャーという方法がおすすめです。

この方法は、2~4本のインプラントで総入れ歯を固定します。

オーバーデンチャーであれば、総入れ歯をしっかりと固定することできるため噛む力も強くなります。

入れ歯も、現在使っているものをそのまま使用できます。

高齢者がインプラント治療を受ける場合、手術ができるかどうかだけではなく、治療後のメンテナンスをしっかりと行うことができるかという点も重要となります。

今後介護が必要になった場合なども考慮しつつ、治療後のケアについてもシミュレーションしておきましょう。

まとめ

高齢になると、どうしても歯を失ってしまうことはあるでしょう。

そういった時、選択肢として入れ歯しか思い浮かべないという方は多いと思いますが、しっかりと食事を楽しみたいのであればインプラントという選択肢もあります。

総入れ歯の代わりにすべての歯をインプラントにするのは困難ですが、その場合はオーバーデンチャーという方法で少ないインプラントによって入れ歯を快適に使えるようにできる方法がおすすめです。

東京品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。

一人一人に合った治療方法をご提案させて頂きます。