歯を失った時、その代わりとして自分の不要な歯を移植する自家歯牙移植は、人工物ではなく自分の歯なので、元々の歯と変わらない感覚で使用できます。
治療を受けたいときは、どのような歯科医院を探すべきでしょうか?
また、どのような歯科医がおすすめでしょうか?
歯科医院や医師の選び方について、解説します。
治療を受ける歯科医院に求められるもの
自家歯牙移植というのは、どこの歯科医院でも受けられる治療ではありません。
治療ができるケースもごく一部ですが、取り扱っている歯科医院も一部だけです。
治療を受ける歯科医院には、何が求められるのでしょうか?
まず、検査機器が充実しているところを選んでください。
自家歯牙移植を行うにはレントゲンだけではなく、CTなども必要となります。
歯科用CTがない歯科医院では、治療できないことも多いのです。
移植する前は、詳細な検査をする必要があります。
移植のために抜歯をしてから、合わなかったというわけにはいかないからです。
事前に、治療の可否をはっきりとさせておく必要があります。
検査結果によっては、自家歯牙移植以外の治療を勧められることもあります。
自家歯牙移植以外の治療の中で、可能なもの、適したものを提案してもらえます。
上記の提案ができる歯科医院を選ぶことも、大切なポイントです。
治療をする歯科医師に求められるもの
自家歯牙治療を受けるには、治療受ける歯科医師選びも大切です。
歯科医師には、何が求められるでしょうか?
歯科医師に求められるものとして、まずは外科技術が挙げられます。
自家歯牙移植は難易度の高い技術が求められるのです。
なぜなら、歯根膜を残したまま移植する必要があるため、非常に繊細な技術が求められるのです。
また、隙間なく合わせて歯を移植するためにも、高い技術が必要となります。
自家歯牙移植に求められる技術や知識を身に着けていなければ、治療は困難です。
十分な知識と経験、技術を身に着けている歯科医師だけが、自家歯牙移植が可能です。
どのような症例があるのか、しっかりと学んでいることも求められます。
加えて、歯周病に関する深い知識や治療のための技術がなければ、手術時に感染するリスクが高まります。
歯科医師には、総合的な知識や技術も求められるのです。
また、治療経験が豊富なことも求められます。
親知らずの形状は人によって異なるうえ、歯根部分は複雑な形状になっていることもあるのです。
治療経験が豊富な歯科医師であれば、複雑な形状をした親知らずでも抜歯できる可能性が高まります。
自家歯牙移植が可能な患者は、多くはありません。
なぜなら、条件が合うことはごくまれで、実施できるケースが限られているからです。
数少ない治療経験を積んだことがある歯科医師であれば、安心して治療を受けられるでしょう。
自家歯牙移植の治療経験がそれほど豊富ではない歯科医師の場合は、親知らずの抜歯をした経験が豊富な歯科医師を選ぶのがおすすめです。
移植の際、特に難易度が高いのは抜歯だからです。
親知らずは形状や生え方も様々で、すんなり抜くことができないものもあります。
親知らずの抜歯をした経験が豊富な歯科医師であれば、親知らずの形状が複雑であったり、斜めや横向きに生えていたりしても、抜歯できる可能性が高くなります。
さらに、歯周病の知識については、日本歯周病学会が認定している「歯周病専門医・指導医」の資格を持っている歯科医師を選ぶのがおすすめです。
この資格は5年ごとに更新する必要があり、学会に出席して治療の成果を発表する義務もあります。
資格を保持するためには、歯周病について最新の知識を常にインプットして、治療成果を上げ続けている必要があります。
資格を持っている歯科医師は、歯周病治療に対して最先端の技術と知識を持っていることが証明されるのです。
資格を持っている歯科医師は、日本歯周病学会の会員の中でも少数です。
資格を持っている人は、知識面でも、技術面でも、歯周病治療のプロフェッショナルと言えるのです。
歯周病は歯茎の炎症の原因となり、歯を支える歯槽骨や歯根膜を破壊することがあるため、自家歯牙移植をするためには、先に歯周病の治療をする必要があります。
治療をスムーズに終えるためにも、歯周病専門医・指導医の資格があると安心できるでしょう。
まとめ
自家歯牙移植は、扱っている歯科医院が少ないため、いつも通っている歯科医院で治療できるとは限りません。
また、治療を担当する歯科医師も、信頼できる相手を選ぶ必要があります。
自家歯牙移植の治療は難しいため、できるだけ治療経験が多い歯科医師を選ぶのがおすすめです。
治療を受ける前に、よく検討してください。
東京品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。
一人一人に合った治療方法をご提案させて頂きます