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【五反田の歯医者】小児の口腔機能発達評価マニュアルについて解説します

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口腔機能が十分に発達していないために発音障害や食事がうまくできない、指しゃぶりがなかなかやめられないなどの問題を抱えている子供もいます。

口腔機能が十分に発達しない口腔機能発達不全症が原因ですが、どのように判断するのでしょうか?

口腔機能発達評価マニュアルについて、解説します。

口腔機能発達不全症のチェックリスト

口腔機能発達不全症の評価をする場合は、いくつかの項目でチェックを行います。

具体的には、どのような項目があってどうチェックするのでしょうか?

チェックリストの内容について解説します。

まず、機能別のチェックを行います。

口腔機能には食べるという機能がありますが、食べる機能の中でも咀嚼機能、嚥下機能、栄養、食行動といった項目をチェックするのです。

咀嚼機能は、接触機能全般に影響する項目です。

咀嚼機能が不全だと食べられるものも制限され、栄養不良などが起こる可能性があります。

咀嚼機能は、視認による重度の虫歯や破折歯、喪失歯の有無の確認、歯列や咬合の異常がないかなどを確認します。

問題があるのは、例えば歯の萌出が遅れている、咀嚼に影響するような虫歯がある、強く噛むことができない、咀嚼する歯が偏っている、咀嚼にかける時間が長すぎる、あるいは短すぎるなどのケースです。

嚥下機能不全であると、成人嚥下の発達に悪影響を及ぼす可能性があり、舌癖によって歯列や咬合の発達、口唇閉鎖機能の発達を抑制することもあるため、注意しましょう。

舌が突出しているなどの異常があると、嚥下機能に不全があるかもしれません。

口腔機能発達が不全の場合は、栄養を十分に摂取できない恐れがあります。

しっかりと咀嚼できないために丸のみに近い状態となったり、栄養が摂取できず痩せてしまったりすることもあるでしょう。

身長や体重に極端な異常がないかを確認して、必要ならカウプ指数やローレル指数を用いて評価します。

また、食事の内容も調査して、摂取栄養も確認します。

話す機能が正常かどうか確認する場合、注目するのは構音機能です。

構音の際にゆがみや省略があると不全といえるでしょう。

また、舌小帯の異常や口唇の閉鎖不全なども確認します。

呼吸については、口呼吸になっていないか、口蓋扁桃等の肥大がないか、睡眠時にいびきをかいていないかなどをチェックします。

呼吸に不全があると、将来睡眠時無呼吸症候群になる可能性があるため軽視できません。

年齢別の評価

口腔機能発達の評価は、年齢別に行われます。

出生から生後12カ月頃まではステージ1、18カ月頃までをステージ2、3歳頃までをステージ3、6歳頃までをステージ4、12歳頃までをステージ5として評価を行います。

ステージ1の段階では、咀嚼機能については離乳食を食べ始める頃からが対象です。

9カ月以降ですりつぶし機能を獲得するのが遅れている場合は、硬さを調整して対処し、舌小帯の異常で哺乳障害がある場合は舌小帯を切除します。

嚥下機能は安静時と摂食時、哺乳時、嚥下時で評価し、乳児嚥下と成人嚥下について確認します。

栄養に関して主に行うのは、アレルギーの有無です。

話す機能は、構音機能がまだ不十分なので、ステージ1の段階では経過観察だけとなることが多いでしょう。

口呼吸をしているかどうかをチェックし、状況に応じて鼻呼吸ができているかを確認して対処します。

ステージ2になると、食事もきちんとしたものになってきます。

前歯できちんとかじり取ることができているか、う蝕の有無や痛みによる咀嚼への影響がないかなどをチェックすることになるでしょう。

構音機能も徐々に発達してきているため、発音がしっかりとしてきているかをチェックし、特に異常がなければ経過観察となります。

口呼吸の有無も確認し、鼻づまりなどで口呼吸になっている場合は改善を試みてください。

ステージ3になると乳歯列が完成し、離乳食から幼児食へと切り替わります。

大人に近いものを食べるようになるため、咀嚼機能はさらに重要となるでしょう。

詰め込んで食べることがないか、チェックしてみましょう。

構音機能も発達し、構音器官がきちんと発育しているかを評価します。

歯に関連がない口唇閉鎖不全や軟口蓋などがある場合は、専門の医療機関を受診しましょう。

ステージ4の食べる機能でチェックするのは、ステージ3の時からさらに発育が進んでいるかどうかです。

嚥下も正常にできるか、アレルギーなどがないかもチェックします。

構音機能は、構音時にゆがみや省略、置換などがないかをチェックします。

発音が不明瞭である場合には、原因をはっきりさせて対処することとなるでしょう。

また、口呼吸についても引き続きチェックします。

ステージ5になると、歯も乳歯から永久歯に生え変わり始め、食べるものもと大人と変わらなくなります。

そのため、中心的にチェックするのは正常に食べられるかどうかです。

構音機能もステージ4と同様にチェックします。

まとめ

口腔機能発達不全症の疑いがある場合は、評価マニュアルに従って食べる機能、話す機能、呼吸する機能をチェックしますが、評価の基準は子供の年齢別に分けたステージによって異なります。

小さいうちは基本的な機能をチェックし、大きくなるにつれて必要な機能を備えているかどうかをチェックしていきます。

口呼吸などがある場合にはなるべく早く改善し、悪影響を最小限に抑えましょう。

東京都品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。

一人一人に合った治療方法をご提案させて頂きます。