歯の悩みを抱えている人の中にはインプラントに興味を持っている人も少なくないでしょう。
ただ、インプラントは費用の高さがネックです。
特に総入れ歯の方は、インプラントにすると治療に時間がかかり、費用もかなりのものになります。
そのため、オールオン4がおすすめです。
今回はオールオン4の特徴を解説します。
オールオン4とは?
オールオン4とはインプラント治療の一種で、4~6本のインプラントを埋入し、総入れ歯のようになった人工歯を固定する治療です。
人工歯は前歯から奥歯まで一体になっているため、部分入れ歯のように一部の歯にだけ対応しているということはありません。
一度治療を受けた後は10年以上使用できるといわれている治療方法です。
ただし、メンテナンスを怠ってしまえば数年で寿命になってしまうこともあります。
寿命を縮めないためには、定期的にメンテナンスを受けることはもちろん、日常のケアもしっかりと行わなければなりません。
また、インプラントの素材によっても寿命は異なるため、メンテナンスに自信がない方は、より長持ちする素材を用いるクリニックを選ぶとよいでしょう。
オールオン4のメリット
オールオン4にはさまざまなメリットがあります。
中でも代表的なものをいくつか紹介していきます。
オールオン4は従来のインプラントに比べて、身体的な負担を軽減できる点がメリットです。
すべての歯に一本ずつインプラント治療を行う場合、まとめて治療することができないため、治療には時間がかかります。
手術を何度も行う必要があり、術後には治療したところが腫れたり痛みが生じたりするのが難点です。
治療が長くかかると、その分体にかかる負担は大きくなるのです。
オールオン4であれば、インプラントは最低4本埋入するだけでよく、即日の治療も可能であるため、負担が少ない治療方法といえます。
オールオン4は身体的な負担だけでなく、治療にかかる費用も抑えられるというメリットもあるのです。
たとえば、歯が残っていない場合、通常のインプラント治療では10本程度埋入する必要があります。
骨を移植しなくてはならないケースも少なくありません。
その点、オールオン4であればインプラントの埋入本数は少なく、骨を移植する必要もないため治療費が安く済みます。
また、手術を終えた後の痛みが少ないというのもメリットの1つです。
人工歯を完全に固定するため隙間がなく、食べかすが挟まって痛みが生じることもありません。
ただし、手術を受けたことで炎症が起こり、痛みや違和感が生じるケースはあるため、何かあったときは歯科医院を受診してください。
オールオン4は顎の骨の中でも特に強い部分を選んでインプラントを埋入できるため、骨が弱っていても治療を受けられるのもメリットです。
一般のインプラントの場合、顎の骨が弱ければ骨を移植するか、治療を諦めるかという選択肢しかありませんが、オールオン4なら問題ありません。
オールオン4は治療期間が短いというのも大きなメリットです。
即日の手術ができるケースもあるため、治療期間は非常に短くすみます。
従来の治療であれば、骨の移植が伴うケースもあるなど、人工歯を装着できるようになるまでかなり時間がかかるケースも珍しくありません。
また、治療を終えるまで何度も歯科医院を受診する必要がありますが、オールオン4であれば治療自体はすぐに終わります。
咀嚼する際にあまり影響がないというのもオールオン4のメリットです。
天然歯に近い感覚で噛むことができ、硬いものを噛むのも問題なく、隙間がないため歯茎と人工歯との間に食べ物が挟まることもありません。
入れ歯の場合は咀嚼の力が弱くなるため、もっとしっかり噛みたいという人にはオールオン4がおすすめです。
オールオン4は審美性に優れていることも特徴で、顔立ちが変化するのを防ぐことができます。
歯を失ってしまうと顎の骨が吸収されてしまい、表情筋も弱ってくるため口元にしわができやすくなりたるんでしまうでしょう。
部分入れ歯や保険対応の入れ歯は見た目が天然歯とは違うことから、口元を見せたくないと考える人も多いかもしれません。
オールオン4は見た目が自然であり噛み合わせも整うため、自然で美しい笑顔になるでしょう。
オールオン4は総入れ歯のように歯茎を全体的に覆うようなものではないため、発音を妨げることがないというメリットもあります。
インプラントでしっかりと固定するため、外れることがないという点も重要なメリットです。
総入れ歯が思わぬタイミングで外れてしまうと大きなストレスとなりますが、オールオン4はしっかりと固定されて医師しか取り外すことができません。
顎の骨に刺激を与えることができるのもメリットです。
顎の骨に刺激が加わらない状態が続くと、次第に吸収されていき弱っていくのですが、インプラントを埋入しているため、刺激がしっかりと伝わります。
オールオン4のデメリット
多くのメリットがあるオールオン4ですが、メリットだけではなくデメリットも存在するため、治療を受ける前に把握しておきましょう。
オールオン4は保険が適用されない自由診療の治療であるため、治療費は全額自己負担となり入れ歯よりも割高になります。
使い勝手の良さなどを気にせず、安ければいいという人には向いていない治療かもしれません。
ただし、一般的なインプラント治療よりは安く治療できるのが利点といえます。
安い治療で日常生活の妨げになってしまっては意味がないため、どの治療がいいのか、歯科医師にも相談のうえ、総合的に判断しましょう。
また、歯が1本でも残っていると治療ができないため、すべての歯を失った人以外は残った歯をすべて抜く必要があるのもデメリットです。
ほとんど歯が残っておらず、残された歯を大事にしていたとしても、抜かなくてはならないという点に抵抗がある人もいるかもしれません。
ただし、虫歯になった歯や歯周病で抜けかけている歯など、むしろ抜歯したほうがいいケースもあるでしょう。
既述したとおり、オールオン4の治療には手術が必要ですが、体調が悪いときや顎の骨の状態が悪いときは手術を受けられないこともあります。
手術が可能かどうかは歯科医が判断します。
よって、歯科医院で相談しなければ手術を行うことができるかどうかがわかりません。
また、オールオン4の施術には高度な技術力が必要とされるため、クリニックによっては施術を行えないところもあります。
あらかじめ、オールオン4の手術が可能かどうか歯科医院に問い合わせておく必要があるでしょう。
オールオン4には上記のようなデメリットもあるため、治療を受けるか検討している際はデメリットについても考えるようにしましょう。
まとめ
オールオン4は4~6本のインプラントを埋入し、総入れ歯のような形状の人工歯を固定する治療方法です。
総入れ歯とは違い、取り外しが簡単にはできませんが、隙間なく固定されるため、歯茎との間に食べ物が挟まって痛くなるということはありません。
治療の際の負担はインプラント治療よりも軽くなりますが、オールオン4の治療が可能な歯科医院が少ないため、事前に問い合わせましょう。
東京品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。
一人一人に合った治療方法をご提案させて頂きます。