口の中はほとんどが粘膜で覆われていますが、口内の粘膜に炎症が起こったときは場所にかかわらず口内炎と呼ばれることをご存じでしょうか?
口内炎ができると、痛みや不快感があるため食事の妨げになる、会話がしづらくなるなどの問題が発生し、ストレスになります。
口内炎を予防するにはどうしたらいいのか、解説します。
口内炎の予防の基本とは?
口内炎は口の中の粘膜に炎症が起こる状態で、細菌やウイルスによる感染、ストレス、栄養不足、睡眠不足などさまざまな原因によって引き起こされます。
原因を取り除かなければ発生のリスクはいつまでも残存するため、まずは日々のセルフケアをしっかりと行わなくてはいけません。
特に注意したいのがビタミンB群、Cの不足です。
不足すると粘膜の免疫力を低下させ、発症リスクが高まります。
また、疲労やストレスにも注意が必要です。
ためこまないよう、しっかり睡眠をとって趣味などで適度な気分転換を図ることも、口内環境を悪化させないために重要となります。
このように、口腔環境を清潔に保つことと健康的な生活習慣を続けることが、口内炎の予防につながります。
そのため、栄養バランスの良い食事を心がけて栄養不足に陥らないようにして、睡眠時間もしっかり確保し、休日などに適度なストレス発散を行いましょう。
歯磨きやうがいをきちんと行って口の中を清潔に保ち、こまめな水分補給によって口腔内の乾燥を防ぐことも重要です。
また、矯正装置や義歯など硬いものが粘膜に当たって傷ができないよう、定期的に調整しましょう。
普段の生活のなかで、口内を清潔にして乾燥しないよう、潤いを維持することも、予防法として重要なポイントです。
もしも口内炎ができた場合には、悪化を防ぎながら自然治癒するよう促していきましょう。
口腔内をしっかりと清掃して汚れを落とし、刺激物を避けるよう気を付けておくと治るのも早まるでしょう。
歯磨きやうがい薬を活用して細菌の繁殖を防ぐと同時に、栄養バランスの整った食事を意識してください。
症状が悪化してなかなか治らないようなら、歯科医院を受診して適切に処置してもらい、今後のアドバイスなどももらうといいでしょう。
口内炎の予防には何が有効?
口内炎の予防には粘膜の健康維持に関わるビタミンやミネラルの摂取が欠かせないため、必要な栄養が豊富に含まれている食品を食べることが重要です。
ビタミンB2はレバーや卵、納豆、うなぎなどに含まれる栄養素で、ビタミンB6はマグロ、バナナ、じゃがいもなどに含まれています。
ビタミンCが豊富に含まれているのはブロッコリー、いちご、レモンなどです。
ビタミンAはにんじん、カボチャ、卵で摂取できる栄養です。
鉄や亜鉛はあさり、レバー、牡蠣などに豊富で、鉄は貧血の改善にも役立ちます。
亜鉛は不足すると味覚障害になることもあるため注意しましょう。
口内の粘膜を強く保ち、免疫力を高めるためにも、栄養素は極端に多く摂取するのではなくバランスよく摂取することが重要です。
外食が多い方や偏った食事になりがちな方は食材を細かく選ぶことができないため、サプリメントを活用するという方法もあります。
自律神経の乱れや過労、ストレスは体の防御機能を弱めてしまうため、意識して生活習慣を整える必要があるでしょう。
ストレスを気軽に解消できるよう、運動や趣味など自分に合ったストレス解消法を日常に取り入れて気軽にできるよう工夫することが大切です。
また、口呼吸が癖になっている方は鼻呼吸に切り替えて口内の感想を防ぐため、工夫して取り組まなければなりません。
唾液には細菌を洗い流す役割もあるため、潤いを保ち唾液の分泌を減らさないようにすることも重要な予防法となります。
口内炎ができる原因
口内炎ができる原因の1つが免疫力の低下です。
免疫系が正常に機能しないと、体はウイルスや細菌に対する抵抗力を失ってしまうでしょう。
免疫力の低下は、ストレスや慢性的な疲労、質の悪い睡眠などの要素によって引き起こされる可能性があります。
いくつかの要因が組み合わさることで抵抗力が低下し、口内炎だけではなくウイルスや細菌による感染症にかかるリスクも高くなってしまいます。
口内炎は栄養不足も大きな原因です。
特に口内の健康を保つためにはビタミンB群やミネラルなどが重要となります。
ダイエットによる食事の不足や食事内容の偏りも原因です。
必要な栄養素が不足して、結果的に口内炎を引き起こす原因となることがあるのです。
唾液の分泌が減少することも原因の1つで、唾液は口腔内の粘膜を守る働きがあるため、減少すると口腔内が乾燥しやすくなります。
口内が乾燥した状態になると細菌やウイルスが増殖しやすくなるため、口内炎のリスクも高くなってしまうのです。
唾液の分泌が減少する原因には、ストレスや特定の薬の影響、もしくは口呼吸などがあります。
虫歯や矯正器具、入れ歯などがある場合、口腔内に物理的な刺激を与えることがあるかもしれません。
特に、尖った部分がある虫歯や治療をしていない歯などが舌や頬に触れると傷ついてしまい、傷口から口内炎ができることがあります。
口腔内が不衛生な状態も、口内炎予防のためには回避しなければなりません。
なぜなら、細菌が繁殖しやすくなるため、傷ができると感染が生じて口内炎のリスクが高まることになるからです。
また、既述したとおり、ストレスや疲労も口内炎の原因になるため、できるだけ避けましょう。
口内炎ができたとき、なるべく早く治したい場合は薬局で売られている専用の薬を購入することをおすすめします。
使いやすいものや効果が適したものを選んでください。
栄養面にも気を使いましょう。
免疫力をサポートするビタミンB群は特に重要となるため、豊富に含まれている食品を積極的に食べ、不足するようならサプリメントも服用することをおすすめします。
十分な栄養をとらないと免疫力が落ちてしまうため、さまざまな食材を取り入れて栄養バランスを考慮しなければなりません。
ビタミンのみならず、ミネラルや食物繊維の摂取も必要です。
口腔内を清潔に保つことは、口内炎の回復を早めるために欠かせません。
痛みのある部位に過度に圧をかけないよう、優しくブラッシングしましょう。
歯磨きする際は、刺激を最小限に抑えながら汚れを落とすことを意識し、丁寧に磨いてください。
口の中の乾燥を防ぐことで細菌の繁殖を抑えられるため、こまめに水分を摂り、口呼吸の癖がある場合は直しましょう。
口内炎ができたときは、患部にさらに刺激を与えるような行動は避け、舌や手で触れないようにしてください。
患部を直接触れると細菌感染のリスクが高まってしまうため、完治するまで放っておきましょう。
刺激が強い飲食物は患部を刺激して痛みを増す原因になるため、完治するまでは避けることが重要です。
歯磨きの際に使用する歯磨き粉も、刺激が強いものは口内炎を悪化させることもあるため、刺激が少ないものを選んでください。
まとめ
口内炎は口内の根膜にできる炎症の総称です。
原因として、細菌やウイルス、外傷、栄養不足、睡眠不足などが挙げられます。
口内炎を予防するには口内を清潔に保ち、必要な栄養をバランスよく摂取してストレスをためないよう気を付けることなどが重要です。
早く治すためにも栄養をバランスよく摂取することは重要で、口内炎ができたところを刺激しないこと、刺激物を避けてください。
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