近年、歯にジュエリーを着けるというおしゃれは、海外セレブやK-POPアイドルにも人気で日本でも話題となっています。
歯のおしゃれを楽しみたい人も多いと思いますが、歯のジュエリーには危険も伴うため、リスクについてあらかじめ知っておくべきです。
歯のジュエリーはいったい何が危険なのか、解説します。
歯のジュエリーの危険性
歯の表面にダイヤモンドやラインストーンなどを接着するアクセサリーをティースジュエリーといい、近年注目を集めています。
おしゃれな見た目が人気を博し、海外でも流行していますが、歯のジュエリーは日常生活や歯の健康などに影響を与える危険性があるのです。
歯の表面を傷つけてしまう、虫歯になる可能性が高まる、取り外しの際に問題が生じる可能性があることなどは、特に事前に把握しておいたほうよいでしょう。
歯にジュエリーを装着する際は専用の接着剤を使用しますが、長期間装着していると、エナメル質を損傷する可能性があります。
ジュエリーを接着するために、簡単に外れないよう強力な接着剤を使用する必要があるため、歯を傷つける可能性がかなり高くなるのです。
歯をきれいにするためには表面ごと削り落とすことになるかもしれず、歯の健康を損なうリスクも伴います。
歯に強い衝撃を受ける、歯並びの問題で噛み合わせがズレるといった問題が起きた場合には、外れたジュエリーを誤って飲み込むリスクも考えられるでしょう。
特に強く噛んだときや無意識に歯を食いしばる癖があるなど、歯に負担がかかるケースでは注意が必要です。
いくら接着力が協力でも、強い力がかかれば外れる可能性は否定できません。
歯にジュエリーが付いていると、歯を磨くときにしっかりと磨くことができなくなるため、付着したプラークを除去しづらくなるデメリットもあります。
特に接着剤には汚れが付着しやすいため、きちんとケアしなければ、虫歯や歯周病になるリスクが高まるでしょう。
歯と接着されたジュエリーとの隙間には細菌が繁殖しやすくなり口臭の原因にもなるため、歯間ブラシやデンタルフロスなどを適切に使用してケアをしてください。
ジュエリーが付いている歯はきれいに見えますが、裏側には汚れが溜まりやすいため、長く使うためにもきちんとお手入れをする必要があるのです。
歯に接着したジュエリーの取り外しを自分で行うことは基本的にできず、歯科医院で処置してもらうことになります。
自分で無理やり剥がした場合には、歯の表面がひび割れたり、剥がれたりするリスクもあるため、きちんと歯科医院に依頼した方が良いでしょう。
また、外したときに接着剤が残ったままになっていると、歯の表面がデコボコになり、汚れが付着しやすくなってしまいます。
取り外した後も、接着剤が残らないようきちんとクリーニングを受けて後始末をする必要があるのです。
なお、取り付ける際には、体に害がない医療用の接着剤を使用する必要があります。
取り付けるだけなら自分でできなくはありませんが、健康面を考えると専用のものを使用するのが賢明です。
歯にジュエリーを装着していると、日常生活の中でも色々と不便に感じることがあるでしょう。
食事をするときも違和感があり、特に硬いものを噛むとジュエリーが動いたように感じたり、外れてしまうこともあります。
寝ているとき無意識に歯ぎしりをしている人は、歯にかかる力でジュエリーが割れてしまったり、歯がダメージを受けてしまったりすることもあるでしょう。
スポーツの中でも接触が多いものは、歯に衝撃を受ける可能性が高いため、注意が必要です。
ジュエリーが外れて口内を傷つけるリスクがあります。
以上のとおり、歯のジュエリーにはさまざまなリスクが潜んでいます。
日常生活に不便があると苦労するため、流行だからと安易に装着せず、よく考えましょう。
自分のライフスタイルにおいてジュエリーが妨げにならないか、熟考してください。
おしゃれを楽しむのは大切ですが、そのために生活を犠牲にすることは正しいのか、本当に必要かどうかを考えてから判断してください。
時間が経過することで生じるトラブル

歯にジュエリーを装着したばかりのときはあまり気にならなくても、時間が経つにつれてトラブルが生じることもあるため、気軽に装着するのはおすすめできません。
時間経過によって生じるトラブルとしてまず挙げられるのは、歯の変色です。
使用した接着剤の影響で、歯の一部分が変色することがあります。
また、使用した接着剤が時間経過によって劣化すると、装着したジュエリーが外れるリスクもあるでしょう。
噛み合わせによっては、装着したジュエリーが原因で歯が削れてしまったり、摩耗したりする可能性もあります。
また、ホワイトニングを受ける場合、ジュエリーを装着している部分に薬剤が塗布できないため、色が変わらず仕上がりが不自然になってしまうでしょう。
ジュエリーを歯に長期間装着していると周囲に汚れが溜まり、歯が変色することもあります。
接着剤の劣化によってジュエリーが外れるリスクが高まるため、定期的なメンテナンスも必要です。
歯のジュエリーを装着する注意点
歯のジュエリーを楽しむには、装着のための施術を歯科医院で受けることと、装着するリスクを事前に把握しておく必要があります。
後悔しないためのポイントとしてまず重要なのは、安全に施術を受けられる歯科医院を選ぶことです。
美容サロンで装着してもらうことも可能であり、セルフでの装着もできなくはありません。
しかし、どちらも衛生管理が不十分な可能性があります。
また、感染症リスクへの対策もきちんとできていないことがあり、歯にダメージを与える可能性もあるため、歯科医院で装着してもらうのがおすすめです。
歯科医院を選ぶ際のポイントとして、まずは歯にジュエリーを装着する施術の経験があるかを確認しましょう。
また、施術の提案が歯の健康を考慮したものであるか、アフターケアや除去方法などについてもきちんと説明してくれるかどうかを確認したうえで、歯科医院を選びましょう。
歯にジュエリーを装着する前にも、いくつか確認した方が良い点があります。
まずは装着する期間についての確認です。
ちょっとだけ装着してみたいのか、長期間装着したいのかによって施術内容に違いが生じます。
装着する歯の状態も確認が必要です。
歯にひびが入っていたりエナメル質が傷ついていたりするときは、装着しない方が良いかもしれません。
食事やスポーツにどのような影響があるのかも、事前の確認が必要です。
影響を知り、日常生活を送るうえで問題がないかよく検討して、装着を決めてください。
装着後、長期の使用と歯の健康を両立するには、適切なメンテナンスが必要です。
施術後の経過観察と接着剤の劣化、歯の変色などを避けるために、歯科医院で定期検診を受けることをおすすめします。
歯の状態だけでなく、虫歯や歯周病の有無についてもチェックするため、歯の健康を維持できるでしょう。
ジュエリーを装着していると、歯磨きの際に歯ブラシが届きにくいところもできます。
普段のお手入れの際は、細かいところまでしっかりと清掃できるよう、専用の歯ブラシや歯間ブラシを使用してください。
さらに、食事にも気を使ってください。
硬い食べ物やねばつくものは、ジュエリーが外れたり歯にダメージを与えたりする可能性があるため、避けましょう。
日ごろから適切なケアを行い、メンテナンスも受けていれば、歯のジュエリーを装着しながら歯の健康を維持できるでしょう。
まとめ
歯のジュエリーを装着する場合は、注意しなければさまざまなトラブルが発生するかもしれません。
歯に強い力がかかるとジュエリーが外れてしまうことがあります。
また、外れたときに誤ってジュエリーを飲み込むリスクもあるため、歯ぎしりの癖がある場合や硬いものを食べるときは注意が必要です。
ジュエリーの周囲には汚れが溜まりやすく、放置していると虫歯や歯周病のリスクが高くなるため、定期的にクリーニングを受けてください。
東京品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。
一人一人に合った治療方法をご提案させて頂きます。


