インプラント

【五反田でインプラント治療】インプラント治療で矯正?矯正したいなら矯正治療でしょ

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失った歯を補うためのインプラント治療を、あえて歯列矯正の目的で希望される方がいらっしゃいます。
歯並びの乱れを整えるアプローチとしては、通常の矯正治療が本筋と言えるでしょう。
それでもインプラント治療を考える背景には「インプラント矯正」という選択肢の存在が関係しています。
そこで今回は、通常の矯正治療とインプラント矯正の違いについて分かりやすく解説します。

矯正治療とインプラントの違い

インプラントによる矯正を希望する方もいらっしゃいますが、そもそも矯正治療とインプラントでは根本的な仕組みが異なります。
両者の最大の違いは、「本物の歯を動かす」のか「人工の歯を植える」のかという治療目的にあると言えるでしょう。

従来の矯正治療は、自分の歯を少しずつ動かしてきれいな歯並びと噛み合わせをつくることが主な目的です。
一方、インプラント治療の場合は、歯を失った部分に人工の歯根を埋め込んで噛む機能を回復することを目指します。
そのため治療対象は、矯正治療なら生えている自分の歯ですが、インプラント治療は歯が抜けてしまった場所です。

使用する器具に関しても、矯正治療にはワイヤーやマウスピースなどが用いられるのに対し、インプラント治療は人工歯根と上部構造と呼ばれる被せ物を使用します。

最終的な仕上がりは、矯正治療なら自分の歯が正しい位置にきれいに並び、インプラント治療は人工の歯が本物の歯と同じように独立して自立するのです。

一見すると矯正治療とインプラントでは全く別のものに見えますが、巷で言われる「インプラントで矯正」は、通常のインプラント治療とは大きく性質が異なります。

このインプラント矯正とは、歯科矯正用アンカーインプラントを固定源にすることで、効率よく歯を動かせる画期的な治療法です。
具体的には、大きく動かしたい歯の周辺の骨に「ミニスクリュー」という非常に小さなネジを埋入し、矯正が終われば撤去するため跡も残りません。

歯並びを整えるなら矯正治療を受けるべきという認識は正論であり、歯並びそのものを根本から美しく整えて正しい噛み合わせをつくるのは、まさに矯正治療の役割と言えるでしょう。
そもそも歯は歯槽骨という顎の骨の中に埋まっており、一定の力をかけ続けると進行方向の骨が吸収されて隙間ができ、反対側に新しい骨が作られることで動いていくのです。
このように骨の代謝(リモデリング)を利用しながら、数ヶ月から数年のスパンでゆっくりと歯を動かしていくのが通常の矯正治療の本質です。

その手法にはいくつかの選択肢が存在し、歯にブラケットという装置を貼り付けてワイヤーを通し、その復元力で歯を移動させる手法を「ワイヤー矯正」と呼びます。
一方で、透明なマウスピースを段階的に交換しながら目立たずに歯を並べ替えていく治療方法は「マウスピース矯正」と呼ばれており、近年では選択する方が増加しているのです。

矯正治療のメリットとして、健康な天然歯を削ることなく、ご自身の歯をそのまま活かして美しく仕上げられるという点が挙げられます。
さらに審美的な側面だけでなく、咀嚼機能や発音、さらには輪郭のバランスまで向上させることが可能で、歯並びが改善されれば磨き残しが減って将来的な虫歯や歯周病のリスクが激減するはずです。

反対にデメリットとしては治療期間の長さが挙げられ、一般的には1年半から3年程度の歳月を要することが珍しくありません。
また、歯を移動させる際に他の歯を固定源にすると、支えている側の歯も引っ張られて意図しない方向に動いてしまう「反作用」が起こってしまうケースがあります。

矯正治療とインプラントが混同される原因

五反田駅前歯医者 
インプラントという言葉が一人歩きして「インプラントで矯正ができる」という誤解が生まれる原因は、歯科業界に2つの異なるインプラントが存在する点にあります。

一般的に広く知られているインプラントは「デンタルインプラント」と呼ばれ、失った歯の機能を補う欠損補綴のために使用されるものです。
これは虫歯や歯周病、事故などで歯を失った部分の顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、上部構造という人工の歯冠を被せて補う治療を指します。
あくまで失った歯を補うものなので、これ単体で全体の歯並びを動かすような力はありません。
ただし、奥歯を失って周囲の歯が倒れ込んできたケースでは、インプラントで噛み合わせの高さを維持し、これ以上歯並びが悪化するのを防ぐという間接的な予防効果は期待できます。

インプラントで矯正ができると噂される本来の理由こそが、この「歯科矯正用アンカーインプラント」を用いたインプラント矯正です。
これは通常のインプラントとは全く異なり、直径1.4~2.0mm、長さ6~10mm程度の極小のチタン製ネジ(ミニスクリュー)を一時的に顎の骨へ埋入します。

このミニスクリューを臨時の固定源にして歯を引っ張ることで、従来の矯正治療では対応が難しかった症例でも治療が可能になる仕組みです。
本格的なインプラント治療というよりは矯正治療のプロセスの一部であり、歯を動かす上での絶対的な支柱として機能する点が特徴です。

矯正なら従来の手法だけで十分ではないかと思われがちですが、アンカーインプラントを併用すると、これまでは不可能だった歯の動きが現実のものとなります。

例えば、従来の矯正では奥歯を錨(いかり)の代わりにして前歯を後方へと引っ張っていましたが、その際に前歯を引く反作用が奥歯にもかかるため、土台であるはずの奥歯まで前にズレてきてしまうという問題が生じていました。

インプラント矯正は骨にがっちりと固定されたネジを起点にして前歯を引っ張るため、奥歯が1ミリも前方にズレることなく、前歯だけを理想的な位置まで大きく下げられます。
このように歯を後ろに大きく移動させることが可能になることで、従来ならスペース不足を理由に抜歯が必要と診断されていたケースでも、歯を抜かずに治療できる可能性が高まるのです。

さらに、24時間絶え間なく狙った方向に無駄なく一定の力をかけ続けられるため、全体の治療期間が数ヶ月~半年以上も短縮されるケースが少なくありません。

また、これまでは歯を骨の中に押し込む動き(圧下)をさせるために骨を削る外科手術が必要だった症例でも、この手法なら簡単にアプローチできるようになり、メスを入れずにガミースマイルを改善することができます。

従来は患者様ご自身が自宅で「ヘッドギア」などの大がかりな外部装置を装着する必要があった治療が、お口の中のミニスクリューだけで完結するため、精神的なストレスは激減するでしょう。

骨にネジを植え付けると聞く強い恐怖を感じるかもしれませんが、実際の処置はわずか5分から10分程度で終わり、事前にしっかりと麻酔を使用するため埋入中の痛みはほぼありません。
麻酔が切れた後に関しても、チクチクするような軽い違和感がある程度で、痛み止めを1回服用すれば十分に収まるレベルがほとんどです。
また、すべての矯正治療が終われば簡単な処置でネジを抜くことが可能で、骨に空いたごく小さな穴も数日で完全に塞がります。

インプラント治療前に矯正が必要なケースも

ここまでは矯正のためにインプラントを活用する手法についてお話ししてきましたが、実は理想的なインプラント治療を行うために、事前準備として通常の矯正治療が必要になるケースも存在します。

歯が抜けた状態を長期間にわたって放置していると、隣の歯が空いたスペースに向かって倒れ込んできたり、本来噛み合っていた反対側の歯が伸びてきたりするからです。
このように歯並びが崩れた状態ではインプラントを植える正しいスペースや高さがないため、どうしても事前の矯正が欠かせません。

まずは部分矯正で倒れた歯をまっすぐに起こして正しい空間を作り、その後にインプラントを埋入する流れになります。

したがって、2つの治療は対立するものではなく、お互いの弱点を補完し合うことで治療の質を最大限に高める関係性にあると言えるでしょう。

まとめ

矯正治療なのにインプラントという言葉が出てくる理由は、通常のインプラントではなく、歯科矯正用アンカースクリューを使ったインプラント矯正があるためです。
通常の矯正治療はワイヤーやマウスピースで自分の歯を動かし、通常のインプラントは失った歯を補うものですが、インプラント矯正はミニスクリューを強力な固定源にします。
このインプラント矯正には治療を効率化する多くのメリットがあり、通常の矯正治療と併用してお互いを補う合うことも可能です。
東京品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。
一人一人に合った治療方法をご提案させて頂きます。