30代女性 奥歯の隣接面に生じた虫歯を治療してセラミックインレーで修復した症例
BEFORE
AFTER
年齢・性別 | 30代女性 |
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診療種別 | 自由診療 |
治療期間の目安 | - |
治療回数の目安 | 2回 |
治療費総額の目安 | 153,560円 |
ご相談内容
「虫歯がないかどうか気になるので、検診をしてほしい」とご相談いただきました。
カウンセリング・診断結果
拝見したところ、右上奥歯の噛み合わせ部分から手前の歯と接触する「隣接面」にかけて、虫歯が認められました。さらに詳しく検査をするためにパノラマレントゲンを撮影しましたが、幸いなことに虫歯は神経組織には達していないことがわかりました。
虫歯が生じた部分は形状が複雑で、歯ブラシの毛先が届きにくく汚れが残りやすいため、毎日歯磨きをしていても虫歯になりやすい場所です。
このまま放置すると、虫歯が徐々に広がって痛みが出たり、細菌が歯の内部にある神経にまで達したりするおそれがあるため、早めに虫歯を取り除いて詰め物で修復する必要があると診断しました。
行ったご提案・治療内容
虫歯を除去したあとの修復方法として、患者様は白い材料での修復を希望されたため、以下2つの方法を提案しました。
・保険診療の白い詰め物「CAD/CAMインレー」
見た目は白く自然ですが、材料に含まれている歯科用プラスチックは柔らかいため、表面に傷がつきやすく、汚れも付着しやすいのが特徴です。これにより、割れたり外れたりするリスクがあります。
・自由診療の白い詰め物「セラミックインレー」
保険診療に比べ費用は高いものの、天然歯のように自然な見た目を再現できるうえ耐久性が高く汚れが付着しにくいことが特徴です。そのため、虫歯の再発を抑える効果が期待できます。
患者様は「硬くて虫歯になりにくく、なるべく長持ちする素材がいい」との希望から、セラミックインレーによる修復を選択されました。
まず麻酔を行い、虫歯部分を染め出す染色液を用いて取り残しがないよう丁寧に虫歯を除去します。
次に歯の形を整え、口腔内を撮影して3Dデータ化する「光学印象」を用いて、セラミックインレーを作製するための型取りを行いました。光学印象は従来の型取りと比べて短時間で行えるため、患者様の負担を軽減することが可能です。
後日、完成したセラミックインレーを装着してから、ほかの部位の虫歯治療も行いました。
現在は、3ヶ月に一度通院いただき、定期的なメンテナンスを続けています。
この治療のリスクについて
・治療中に痛みを伴う場合があります
・治療後に正しい歯磨きやメンテナンスを怠ると、虫歯が再発する場合があります
・治療後は神経が過敏になっているため、痛みが生じる場合があります
・装着に際し、天然歯を削る必要があります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外治療)です