自分では気にならなくても、他の人に不快な思いをさせてしまうことがあるのが口臭です。
自覚がなくても気が付いたら悪化してしまうこともあります。
口臭が悪化する原因には、主にどのようなものがあるのでしょうか？
主に口臭の原因となるのは何があるのか、解説します。
口臭の原因は主に口内の環境
口臭の原因として特に多いのが、口内の環境の悪化に伴って口臭も悪化したというケースです。
歯磨きをサボってしまうと食べかすなどの汚れが歯に付着したままになってしまい、虫歯になりやすいというのはよく知られています。
実は、食べかすを放置していると虫歯の原因になるだけではなく、腐敗して口臭の原因にもなってしまうのです。
また、虫歯になると歯が溶かされて穴が開きますが、穴の中に食べかすが入ると歯を磨いても取れにくいため、中に残って腐敗しやすくなります。
口内にいる細菌の中には、たんぱく質を分解して口臭の原因となるガスを出すものもあり、増えると口臭が悪化してしまうでしょう。
口臭の原因となるガスには、メチルメルカプタンや硫化水素、ジメチルサルファイドなどがあります。
特にメチルメルカプタンは口臭を評価する指標になっています。
口内で分泌される唾液には、口内を洗浄したり細菌の働きを抑制したりする働きがありますが、唾液の分泌量が減少すると、口臭が悪化する可能性が高まります。
口を動かして話したり噛んだりすることで唾液腺が刺激されて唾液が分泌されますが、刺激が少ないと、分泌量が減少して口内が乾燥してしまうでしょう。
唾液が減少すると、細菌が増えて活発に動くようになります。
増えた細菌がたんぱく質を分解し、悪臭が出やすくなってしまうのです。
意外と知られていないのが舌苔と口臭の関係です。
舌に付着する舌苔という白い汚れが増えると口臭の原因になってしまいます。
舌苔は舌に付着した食べかすや細菌のかす、粘膜のかけら等で、細菌やたんぱく質が大量に含まれているのです。
少量であれば健康な人でも付着しますが、体調が悪いときや口内が乾燥しているときは厚くなってしまい、口臭の原因となってしまいます。
また、口内に歯垢が溜まると歯周病になる可能性が高くなります。
口内で炎症が発生して細菌がたんぱく質を大量に分解してしまうことで、口臭が発生するのです。
また、銀歯などの被せものがあり、穴が開いたり腐食したりしていると内部に汚れが溜まってしまうことがあります。
内部の汚れは落とすことができず、徐々に腐敗して口臭の原因となり、被せものを交換するまで改善されないでしょう。
原因が口内環境以外にあるケース
口臭の原因は口内環境にあることが多いのですが、外部的な原因や内臓が原因となるケースもあります。
外部的な原因となるのは、お酒やたばこなどの嗜好品が原因となるケースや、ニンニクやネギのような臭いが強い食べ物が原因となるケースがあるでしょう。
しかし、多くの場合は一時的に口臭がするだけで、時間が経過するとなくなります。
内臓が原因の口臭として挙げられるのが、胃に原因があるケースです。
消化不良やストレスによって胃が悪くなることが多いでしょう。
一時的なものであればすぐに改善しますが、頻繁に繰り返していたりストレス源が常に存在していたりすると、なかなか改善されません。
また、一時的に食べ過ぎで消化不良になることもありますが、そもそも消化する力が弱いという人や、他の病気のせいで消化力が落ちていることもあるでしょう。
このような場合も胃に負担をかけるため、注意が必要です。
唾液が減少したり、歯並びが悪かったり、虫歯になってしっかり噛むことができなくなったりした場合も、胃腸にかかる負担が大きくなってしまいます。
また、口とつながっている鼻や喉の病気のせいで口臭が発生することもあるため、鼻や喉の病気にも注意が必要です。
例えば、副鼻腔炎になってしまうと副鼻腔に膿が溜まり、口内に血液とともに膿が流れてきてしまうと、口臭の原因になります。
咽頭炎や喉頭炎になった場合も、炎症によって膿が溜まるため、同様に口内へと流れてしまうことがあるのです。
さらに、レジン製の入れ歯を使用している場合も注意してください。
レジンが臭いや色を吸着し、なかなか落とすことができなくなるため、口臭の原因になります。
なお、入れ歯が原因の場合は、外したときに臭いがしてわかりやすいため、普段からきちんと清掃するよう心がけましょう。
口臭がすると思ったときは、まず原因をはっきりとさせて正しく対処し、口臭を改善してください。
まとめ
口臭の主な原因には、口内環境と外部の原因とがあり、原因に応じて適切に対処することで改善が見込めるでしょう。
口内環境の原因は細菌が原因となることが多いため、細菌が増える原因を解消すれば口臭も改善されていきます。
外部に原因がある場合には、胃や鼻、喉などの病気が原因となることがよくあります。
レジン製の入れ歯ににおいが染みついているというケースもあるでしょう。
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