虫歯治療

【東京都品川区五反田の歯医者】小窩裂溝う蝕について解説してみた

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「小窩裂溝(しょうかれっこう)う蝕」とは、奥歯の噛み合わせ面にみられる小さなくぼみや深い溝に発生する虫歯のことです。
歯の構造上、この部分は非常に狭くブラッシングの毛先が届きにくいため、プラークが蓄積しやすい虫歯の最頻発部位といえるでしょう。
そこで今回は、小窩裂溝う蝕の基本的な知識をはじめ、歯科医院で行われる診断方法や、効果的な予防策まで詳細を解説します。

小窩裂溝う蝕とは?

歯の噛み合わせの面にみられる複雑な起伏のうち、表面にある針で突いたような小さなくぼみを「小窩」、歯の山と山の間を走る細くて深い溝のことを「裂溝」といいます。
これらができるのは、歯が顎の骨の中でつくられる過程で、複数の「発育葉」と呼ばれるパーツが結合するためです。
この結合が不完全でわずかな隙間として残ったものが小窩裂溝であり、構造的にエナメル質が薄いだけでなく、最深部でエナメル質を欠損していることも珍しくありません。

本来、歯の平らな面であれば、唾液による自浄作用や歯ブラシの摩擦によって汚れは落ちやすいものです。
しかし、小窩裂溝は複数の理由が重なり、平らな部位よりも圧倒的に虫歯のリスクが高まってしまいます。

その最たる原因として、歯ブラシの毛先が届かないという物理的な問題が挙げられます。
小窩裂溝の幅は一般的な歯ブラシの毛先の太さよりも狭いため、毛先が最深部まで入り込めません。

また、非常に狭い隙間であるゆえに表面張力などの影響が働き、お口の中を循環する唾液が溝の奥まで届きにくいことも大きな理由です。
ひとたびプラークや食べカスが溝の奥に侵入すると、ブラッシングや唾液の自浄作用では除去できず、密閉された環境下で細菌が爆発的に増殖し、ひたすら酸を出し続けます。

実は、小窩裂溝う蝕はその特殊な解剖学的形状によって、他の虫歯とは大きく異なる独自の進行パターンを示すのが特徴です。
平らな面にできる虫歯は表面が広く溶かされ、内部に向かって徐々に狭くなっていく順円錐状の形を取ります。
一方、小窩裂溝う蝕は逆円錐状と呼ばれる、頂点が表面側で底面が内部側になるような広がり方をしていくのです。
初期段階は溝の最深部の壁から脱灰が始まり、酸がエナメル質を突破してその下にある柔らかい象牙質に達した瞬間から、虫歯は横方向へ一気に拡大します。

象牙質はエナメル質よりも有機質が多く酸に弱いため、進行スピードが一気に加速します。
表面上はほんの小さな黒い点に見えても、その直下では象牙質が広範囲にわたりドロドロに溶けて空洞をつくっているケースも少なくありません。

さらに小窩裂溝の底は、歯の神経までの距離が極めて近いという特徴もあります。
そのため、内部で逆円錐状に広がった虫歯は、痛みなどの自覚症状がないまま神経のすぐそばまで到達しやすいのです。
固いものを噛んだ拍子に歯がパキッと割れて激痛が走り出すのは、多くの場合、内部で限界まで進行した小窩裂溝う蝕によって歯の天井が耐えきれず崩落することで起こります。

小窩裂溝う蝕の診断

五反田駅前歯医者 
小窩裂溝う蝕は、初期から中期段階においては目視での発見が最も難しい虫歯の1つで、肉眼だけに頼った診断では見落とされるリスクが高いのです。
かつては、探針と呼ばれる尖った金属の器具で溝を突いて引っかかりがあるかどうかで虫歯を診断していました。

しかし現代の歯科医学では、目視で溝の着色や不透明感を慎重に観察するアプローチが主流です。
外見からは分からなくてもエナメル質の下の象牙質が溶けていればレントゲン画像で黒い影として写り、隣接面や小窩裂溝の内部の広がりを確認するためにも必要とされます。

ダイアグノデントなどの光学式う蝕検出装置は、特定のレーザー光を歯に照射してその反射光を解析することで歯質の変化を数値化する機械です。
肉眼では判断がつかない単なる着色なのか内部が進行している虫歯なのかを、歯を傷つけることなく高い精度で見極めることができます。

診断の結果、C0からC3までの虫歯の進行度に合わせて最適な治療法が選択を選択し、治療を行うのです。

小窩裂溝う蝕を未然に防ぐには

小窩裂溝う蝕は特有の構造的な弱点に起因するため、毎日なんとなく強めに歯ブラシを当てるだけでは予防できません。
防ぐには科学的根拠に基づいた的確な予防戦略が必要です。
有効な手段として挙げられるのが、溝をあらかじめ物理的に密閉することで細菌の侵入を防ぐ「シーラント」です。
この処置は主に幼少期から学童期を対象としており、生えたての乳歯や永久歯の予防に適した治療法といえます。

これに加えて、すべての年代、とりわけ生え変わりの時期に有効なのがフッ素を活用した歯質の強化です。
もちろん、ブラッシングの手技を工夫して溝へ的確に毛先を入れ込み、プラークを日々除去することも世代を問わず重要な習慣になります。
その上で、3カ月~半年に1回ほどのペースで歯科医院に通い、プロの清掃や高精度な診断によって初期虫歯を見逃さないようにしていくことも大切です。

先述したシーラントは、小窩裂溝う蝕の予防において最も強力かつ確実な方法であり、まだ虫歯になっていない奥歯の深い溝を、歯科用のアクリル樹脂やグラスアイオノマーセメントなどであらかじめ埋めて平らに整えます。
最大のメリットは、歯を一切削ることなく、細菌や食べカスの侵入をシャットアウトできるという点です。
処置を行うタイミングは、生えたばかりの乳歯の奥歯をはじめ、小学校入学前後に出てくる6歳臼歯や、12歳頃に生え揃う永久歯の第二大臼歯など、歯の頭が歯茎から完全に見えた直後がベストといえます。
生えたての歯はエナメル質が未成熟で非常に虫歯になりやすい状態にあるため、この時期に虫歯から守り切ることは、生涯の歯の健康に直結するのです。

なお、シーラントは噛み合わせの強い力などで稀に一部が欠けたり剥がれたりすることがあることに留意してください。
わずかな隙間から新たな虫歯が広がる恐れもあるため、定期健診で毎回状態をチェックし、必要に応じた細かなリペアが不可欠です。

フッ素の大きな役割は、歯の表面のエナメル質を「フルオロアパタイト」という酸に対して非常に溶けにくい安定した結晶構造へ変えることにあります。
日常のセルフケアでは高濃度のフッ素配合歯磨き粉を毎日使用し、すすぎを少量の水で1回だけに留めることで、お口の中にフッ素成分を長く残すことが可能です。
それにプラスして、数ヶ月に一度のペースで歯科医院へ通院し、市販品の数倍の濃度を持つフッ素ジェルを塗布してもらうとよいでしょう。
特に、生えてから2~3年以内の幼若永久歯に対して継続的に行うと、劇的な虫歯予防効果を発揮します。

まとめ

小窩裂溝う蝕は、特徴的な解剖学的形態から最も発生しやすく見つけにくい上に、内部で急激に進みやすいという非常に厄介な性質を持っています。
歯を守りきるために重要なのは、一歩先を行く先制予防と早期発見に他なりません。
特に生え変わったばかりの子供の奥歯にはシーラント処置が極めて高い予防効果を発揮します。
毎日の丁寧なセルフケアをベースとしつつ、歯科医院で数カ月に一度は定期健診とプロのクリーニングを受け、大切な歯の健康を保ちましょう。
東京品川区五反田周辺で矯正治療をご検討の際には、是非、当院にご相談下さい。
一人一人に合った治療方法をご提案させて頂きます。